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第7章『全人類アダルトチルドレンの絶対法則』

人間、締め切りや目標があるとそこに向かってできるものですね。夏休みの自由研究くらいの勢いで向かっております。
さて、耳慣れた言葉『アダルトチルドレン』

アダルトチルドレンを生み出す毒親という存在

内海先生の著書や講演などでよく出てくる言葉が「グーミン(愚民)」「毒親」。そのほかにも「毒爺」「毒婆」「毒家族」「毒友人」。もう毒ばっかり(笑)だけどこの本質は避けて通れない。

毒親とは何か?

『毒』の定義から。ここでの定義は2つの定義に大きく分けられる。
ひとつは「社会毒」や西洋薬全般。もうひとつは「精神的な毒」

著書の中では典型的な毒親たちの言い訳と行動が紹介されています。
例えば子供に問題が起こったとき。
「どう対処すればいいのか分からなかった」
「この子の為だと思っていた」「仕方がなかった」など。
本当はめんどくさいだけなのに。

典型的な毒親たちの行動。
・毒親は必ず子どもよりも先に自分たちの主張を述べるが、その心理は「この子どもはろくにまともな主張できないので私がしゃべるしかない」が本心である。(本当はその親だから主張できないのだが)

しかし、突き詰めるところ我々はみんな毒親である。

我々は子どもにクスリをあたえる社会を作り、社会毒だらけの食べ物が売られている社会を作り、毒まみれでまったく栄養のない給食を平気であたえ、子どもの才能をすべて破壊するための画一教育を押し付け、放射能をあたえ、戦争するような国づくりを進めている。
確かに、何かしら私の本など読んだ親たちは、社会毒をあたえないように努力するかもしれない。だが、そうした親たちもまた「自分の子どもさえよければよい」という毒親の域を出ていない。目先を回避することしか頭にないのである。

P100

もうぐうの音もでません。

毒親が生み出すアダルトチルドレンとは?

家族や世間の中で幼少期から演じて続けてきた偽りの自分(略)親との関係で子どものころに何らかのトラウマを負ったと考えている成人が、最近のアダルトチルドレンの定義となっている。

「健康な家族の機能」子供にとって安全基地であり、その中で子どもが自己を充分に発達させることができること。


親は真の意味で子どもに愛情と教育を注ぐのがひとつの機能、子どもはそれを感じながら一生懸命学び親に感謝するのがひとつの機能、そうしてまた子どもが親になったら同じことをして命をつないでいくのがひとつの機能

これらの機能が不全に陥っているのが機能不全家族であり、機能不全家族を産みだす親は祖父母こそが「毒親」「毒爺」「毒婆」。

アダルトチルドレンの演じる心理的役割

著書の中から抜粋します。


  • 【ヒーロー】何かに秀でてさらなる活躍を期待され子供も一層頑張るが奥底ではそこまでして頑張りたいと思っていない。

  • 【スケープゴート】ヒーローの裏のタイプ。一家の負を全部背負うような子ども。問題をいつも起こすのはこの子、病気や非行など、この子さえいなければ全てうまくいくのに、と家族に抱かせることで家族の崩壊を防いでいる。

  • 【ロストワン】「いない子」としての役割をする子ども。家庭内の人間関係を離れ自分が傷つくことを逃れようとしている。

  • 【プラケーター】慰め役の子ども。慰める相手は大半が母親。

  • 【ピエロ】道化役の子ども。子どもの優しさゆえ。スケープゴートの一種

  • 【イネイブラー】他人の世話を焼く役。家族間の他の人の世話を焼く子ども。母親に変わって幼い兄弟の世話を焼いたり父親役をしたりする。

  • 【リトルナース】血縁以外の世話も焼く役。共依存関係に陥る事が多い。
    承認欲求や褒めてもらいたい欲求を無意識に引きずっている事が多い。

  • 【ロンリー】自分の殻に閉じこもり他者を全く寄せ付けない子ども。
    「ロストワン」との違いは、ロストワンは集団の中にある程度いるが自分の中の姿を消しているイメージ。

  • 【プリンス】周囲の期待に応える八方美人で流されやすい子ども。


アダルトチルドレンといっても単一の形ででることはまれ。
色々な要素を併せ持っている。

自分のアダルトチルドレン像に一生支配される。

上記に挙げた行動は、子どもたちは当然無意識の行動で、そうやって自分自身の根源にある欲求を棚上げして、他人の欲求を自分に取り入れてあたかも自分の欲求のようにして生きているので、自分の感情を感じることが出来なくなってくる。

自分の人生、仕事選びからパートナー選びに渡るまで、いたるところに影響を受ける。心の深い部分ではアダルトチルドレンの役を拒絶しているのだが、そうそう簡単には変えられない。なにしろ本人に自覚がないため。

病気の診断をするとき、アダルトチルドレンの性質を分析していくことが、原因追究にも繋がる。

全人類は、自分で行動をコントロールできない

アダルトチルドレンは機能不全の家庭で育った子どもだけではない。すべての人に当てはまる法則。これは「心の絶対法則」や「依存心理学」の根幹にもなる。

あらゆる人間の精神形成の仕組みがとても厄介で、あらゆる人間に複数の要素のアダルトチルドレンの性質があるのだから厄介なのも無理がない。

よい社会を作る上で身近でもっとも重要なことは(略)極小単位である家族、親子や夫婦の関係改善であり、コミュニケーションの充実である。
家族は伴侶とろくにコミュニケーションもとれていないのに、どうして様々な問題を解決することができるだろうか。

P110

自分と自分の家族が問題を抱えている状況なのに社会問題を語ったり、カウンセラーや治療家などは本当は政治のためや人のためではなく、自分のアダルトチルドレン像に振り回されているだけだという事に気が付いていない。
その結果、いい人を演じたり、綺麗ごとを並べたり、理想を語るなどして共依存の形を作っていく。

身近な家族を説得するには?

最も必要なのは知識ではなくコミュニケーションであり、信頼関係である
自分のアダルトチルドレン像に振り回されているという自覚がないと、コミュニケーションさえ成立しないものだと著書にある。
なぜ、信頼関係が築けないのか。その原因を0歳から5歳の自分の親子関係から探ると良い。

そうして、原因がはっきりした後に一番重要なのは「腹を割って話す事」
「一緒に過ごす時間をたくさん作る事」何気ない小さなやりとりからの信頼の積み上げも大事。

そしてそれだけではなく、相手のアダルトチルドレン像に合わせた策略も必要。想像力がここで必要になってくる。

著書の中では【あなたの行動の真剣度をチェックする12の質問】がある。
もしあなたが何かしら世の為人のためと思う仕事をしているならば、またはしたいと願っているならばこの質問を投げかけてみたい。
幾つか例を。
1.あなたは周囲に毎日どのような影響をあたえたか?
2.どれだけ毎日的を作ったか?
3.完全に自分に正直に毎日生きているか?
4.世の中が理不尽というなら毎日何かしたか? など。

いくつ応えられるだろうか。

アダルトチルドレンを作り出さないためにできること


1.自分のアダルトチルドレン像を理解しながら更にそれを強く押し通す。
2.振り回されているアダルトチルドレン像を認識した上で、自分の根源の欲求がなんなのか見つけた上で自分の行動を起こしていくこと。これは病気が良くなっていくときにも同様にみられるフラクタルである。

『アダルトチルドレン像に振り回される精神性』内海先生YouTube

質問に対しての深堀ポイントはそこですか!

○心の絶対法則【第7章】


●家族など社会的要素の中で幼少期から演じ続けてきた偽りの自分がアダルトチルドレンである。
●自分さえよければよいという毒親がアダルトチルドレンを作り出す。
●大人になっても無意識にアダルトチルドレン像に従って行動している。

どのアダルトチルドレンでしたか?

次回は『反動の絶対法則』についてです。

最後まで拙い文章を読んでいただいてありがとうございました。
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