語学留学の成果を出すためにできること
語学留学に対するネガティブな意見は多いです。
・ただ海外で遊びたいだけ
・短期間では英語力は伸びない
・留学中も母国の人たちとつるみ、国際交流をすることは少ない
などなど。
私自身も語学留学を決意した理由は浅く、単に
「英語が好き」「海外生活を経験してみたい」
という、それだけでした。
とにかく外国に行きたい。それらしい理由は後付け!
そう、まさしく勢いだけで飛び出していったのです。
「語学留学に意味はあるのか?」という問いに対して私は、
留学前から学習をしておくことで留学先で応用的な語学力が培われ、意義のある留学生活を送ることができる、と思います。
真面目すぎて、スミマセン。
あくまで一個人としての意見ですので、お気軽に読んでくださいませ。
渡航前の語学力が、留学生活の充実度を決める
語学留学=語学を勉強する期間
と思っている方、多いと思います。
私が英語留学中に出会った日本人の方たちは、とてもまじめで、学校に毎日通い、放課後に宿題をやり、分からないことはお互い教え合う・・・という様子をよく見かけました。
だって語学を学ぶために留学しているわけだし、それなりの学費を払って学校に行くのだからちゃんとやらないと勿体ない。
それはもちろんです。
でも、
ぶっちゃけ、
机に向かってする勉強って、日本でもできると思いませんか?
なんならネイティブとの会話も、オンライン英会話を使えば日本でもできます。
基本的な英語力(文法、話す、聞く力)は、日本で身につけた方がいいんです。
私は、語学留学は言語を「勉強する」のではなく、「応用する」ために行くものだと考えています。
語学学校でなるべく上のクラスに入ろう
改めて後述しますが、私は留学前にIELTS を受験し、B2レベル相当のOverall 6.5を取得しました。
語学学校の初日、クラスのレベル分けのための面談がありました。
私はIELTSの結果、自分の英語力がB2レベルであることが分かったので、
B2クラス(=B2レベルに到達することを目標とするクラス)ではなく、
もう1レベル上の C1クラス(=C1レベルに到達することを目標とするクラス)に入りたいと申し出ました。
しかし、マネージャーからは
「通学期間が6か月あるのだから、まずは中級のB2からはじめて様子をみてはどうか」
と提案され、それに従いました。
多国籍なクラスメイトたちと受けるクラスは驚きの連続で刺激的であり、楽しかったです。
もともとリスニングが苦手だったので
B2レベルとはいえリスニングのタスクには苦労しました。
一方、文法に関する講義は何ひとつ新しい学びがありませんでした。
過去分詞についてのレッスンが多かったのですが、私にとってはすでに日本の中学・高校の英語の授業で学んだ内容でした。
クラスメイトたちにとっては初めて学ぶ文法だったようで、答えの分かる質問が飛び交うクラスルームにいるうちに、
やはりレベルを上げたい
と思うようになりました。
B2クラスに入って2週間ほどで、担当の先生に相談し「レベル分け試験」を受けさせてもらうことにしました。
これはその語学学校が独自に作成した試験で、科目はリーディング・文法・ライティング・スピーキング の4つでした。
ライティングは事前に宿題として担当の先生に提出していたものを流用しました。
リーディング・文法は筆記で100点中85点以上の取得が合格条件でした。
スピーキングはケンブリッジ英検のスピーキングと同じ形式の題材で、先生1人に受験生2人の面接式で行われました。
結果、私は無事合格しC1クラスに上がりました。
後日、試験官を務めていた先生から
「レベル上げ試験に受かった学生はこの半年以上見たことがない。
実際に多いケースは、学生がレベル上げのために試験を受けたのに、今いるクラスよりも低い実力であることが判明するパターンだ。」
と言われました。
日本人は他国の英語学習者と比べて話す力が弱いので対人場面では劣勢なように見えますが、
文法やリーディングのスキルは高校までの学習で深く学ぶので、自信をもって上級クラスを目指したらいいんじゃないかな、と個人的には思います。
留学前から異文化交流をしておく
日本にいても異国の文化に触れる機会は作れます。
言語交換アプリ、Meetupなどで積極的に海外の方と会話する活動に参加すれば友達もできます。
英語好きの日本人同士で英語縛りの会話をするのだってアリです。
留学を始めたのに、「英語を話すのが恥ずかしい」という段階にいてはスタートが遅れ、せっかくの時間を無駄にしてしまいます。
日常会話は留学前からできるようになっておくことが海外生活を円滑にスタートさせるために大切です。
留学でしか得られない経験って?
語学留学をしなかったら得られなかったであろう経験として、私にとって代表的なものは
・アルバイト
・ボランティア活動
・留学先の国の文化
の3つです。
まずアルバイトはイギリスの飲食チェーンでフロアスタッフとして働きました。
「フレンドリーな接客」が売りの店だったので、お客さんとたくさん会話しなくてはならず、人見知りな私にとってはチャレンジの連続でした。
日本でやってきたバイトと大きく違ったのは「仕事中でも雑談には積極的に参加して、仲間とコミュニケーションを取りなさい」と初日からマネージャーに言われたのと、「メニューにないものでもお客さんの要望に沿うものを提供できるよう、臨機応変に対応しなさい」ということでした。
バイト経験を通して学んだのは言語だけでなく、食やホスピタリティー文化の違いでした。
また、仕事終わりに同僚と飲みに行ってきしょうもない恋愛話をしたり、ライブハウスで遊んだり、「話す勇気」がなければ仲間外れにされてしまいそうな場面でも食らいついていく根性があったのは、日本にいる頃から異文化育ちの人たちと関わってきたからだと思います。
ボランティア活動はゆる~く参加していましたが、そこで出会った仲間は語学学校にいる学生とはまた違った目的でその国に滞在しており、いろんな人の夢や目標を聞くたびに「自分も頑張らないと」と思わされました。
3つめの留学先の国の文化については、博物館やガイドブックで学ぶ「オフィシャルな」文化とはまた違うものです。
というのも私は留学中に引越しを繰り返しており、そのたびにハウスメイト探しや家主との交渉など厄介な手続きをしなければならなかったのですが、
一方で住む場所を変え続けたおかげで同じ町にいながら地区ごとに違った住民の習性を知ることができました。
治安の悪い地区、裕福な家の立ち並ぶ地区、それぞれに出会う人の装いや話し方も違い、習慣も違い、これはこれで面白いなと思ったのです。
もし自分の英語に自信がなくて、留学エージェントが紹介してくれるような寮や物件におとなしく入居していたら、こんな経験は得られなかったと思います。
留学前のIELTS受験について
私は留学に行く前にIELTSを受験しました。
それまで好きでやってきた英語学習がどれくらい身についているのか知りたくて興味本位で受験してみました。
また、スコアがあれば、学校のレベル決めや仕事探しの時など
「私にはこれだけの英語力があります」と自信をもってアピールできるかなと思いました。
Overall6.5というスコアは中級レベルを意味するので際立って良い成績というわけではなく、まぁ、趣味だし、初受験だし、と納得した反面、もっと高いスコアを取りたかったという悔しさもあったのは事実で、留学したらさらにスコアを伸ばすぞ!というモチベーションになりました。
受験費用は高いですが、試験勉強は語学力アップにとても効果的なので、留学前に力試しに受けてみることをおすすめします。
そんな私は留学を終えた今も再び試験を受けるべく勉強中です。
特にスピーキングは、留学中に上達しても、帰国して話す頻度が減るとやはりだんだん下手くそになっていってしまうのです・・・
そんなわけで、留学を充実させるコツについて自戒もこめて書きました。
読んでくださりありがとうございました☆
これからも気ままにゆる~く、発信し続けます。いつも応援ありがとうございます♡