金曜日のはなし

金曜日は弟のピアノと外国語の日
4時からピアノで6時から外国語
金曜日はお兄ちゃんのバイトの遅い日
夜中の12時まで帰ってこない
金曜日はパパが3時にはお家にいる日
金曜日はパパをひとりじめできる

だけど、この前の金曜日はパパが会社の人たちを連れて帰ってきた。なんの予告もなしにだ。こまる
家族分しかご飯を作ってないしお酒もお兄ちゃんの分しかない。そして、

パパの部下は私のライバルだ。これがいちばん困る
私は考えた

とりあえず、笑顔でお客さんを出迎え、スリッパを出し、パパを睨む

そして、弟を外国語の教室へ車で送り(いつもは歩き)お兄ちゃんに電話した。すると
お兄ちゃんは今日はバイトではなかったようだ彼女とデートだった。ラッキーだ。呼び戻した(サイテーな妹だ。自覚はある)
しかし、お兄ちゃんの彼女さんも大事な戦力だお客さん用のつまみをつくってもらうためだ。お兄ちゃんには今回は料理ではなくお酒を作ってもらう。この日のために兄はカフェバーでバイトしてたと言っても過言ではない(過言だ)

私のすることはパパの部下のひとりと戦うことだ。歳は私よりも10ほど上だ。

同じ外国語の教室に通っていた。私がまだ幼稚園生で相手が中学生だったけれどいつもテストで勝負をしていた。もちろん勝てるはずがない勝負はこの男が大学2年まで続いた。1度も勝つことなくこの男は海外留学へ行った。           
そして5、6年前にパパの会社に入社しパパが家に連れてきた。再会の日から勝負が再開した(みんな大好きスマッシュブラザーズでだ)          ( -ω- `)フッ……1度も勝ったことない

極めつけは私が昔から大好きだった知り合いのお姉さんと結婚した。泣いた

しかしこの結婚を機に私が優位にたったのだ      
勝った!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いや、まだ勝負は続いている。

この男はパパ以上に私の彼氏に厳しい。まだ認めてないとか言い出した。許さん。

初恋だったんじゃない?とよく言われる
それは違う。私の初恋は私が分かっている。

それにこの男はいとこだ

その後はパパたちの宴会にまざり楽しかった                   弟の外国語のお迎えに遅れた。(弟に怒られた)     

もう来ないで欲しいと願った金曜日だった







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