【犬の多頭飼い】先住犬と新入りが仲良くなるまで、必要だったこと

我が家には、犬が３匹います。

２匹が先住犬で、あとの１匹は２年後に迎え入れました。

３匹の方が楽しそうだな～なんて、
そんな動機で決めました。

はい。
大変、浅はかですね。

今では、よーくわかっております。
同じことしようとする知人がいれば、

ホント、ちゃんと考えた？
大変だよ！

そう助言するつもりでおりますとも。

というのも、
ウチの３匹が仲良く過ごせるようになるまで、
けっこうな時間がかかったのです。

ちなみに、新入りは画像手前のモジャモジャ犬。先住犬は、後ろでじっと様子を窺っている黒＆茶色の二匹です。

姉妹犬だからと言って、最初から仲良くはない

先住犬たちと新入り犬は、実は姉妹です。
父犬は違いますが、母犬が同じ。

保健所から犬たちを引き取り、
しばらく生活してから、新しい飼い主を探す

そんなことを趣味でやっている知人宅で、
３匹とも生まれたのです。

新入り犬が生まれたのが９月。

実際に引き取ったのは年末ですから、
それまでの約３か月半。

先住犬たちを連れて、
毎週１～２回ほど仔犬に会いに行きましたが、

最初は近寄ろうともしませんでした。

知人宅で暮らしている他の犬たちにじゃれつかれ、
最近飼いはじめたという猫の親子に驚き、
意気消沈といった様子です。

元飼い主の知人のことは覚えていたようでしたが、
肝心の仔犬に近づいても、
何だか素っ気ない。

鼻先を一瞬つけたら、
挨拶、終わり！
とでも言いたげな表情です。

姉妹だからとか、
実家で生まれた犬同士だからとか、
ウチの犬たちは、あんまり関係なかったみたいです。

迎え入れてしばらくは、パニックの毎日

新入り犬を迎え入れてから何が起きたか。

はっきり言って、パニック状態です。

新入り犬は天真爛漫で、
家じゅうのあちこちをのぞき、
先住犬にもくっついていこうと近寄るのですが、

先住犬たちは、火がついたように吠えまくります。
誰かが、「吠える」スイッチを連打しているようです。

飼い主の私は、奮発して１０日ほど休暇を取りましたが（年末年始）、
その全てが先住犬たちの吠え声で埋め尽くされました。

噛みつかないのがせめてもの救いでしたが、
先住犬たちは声が枯れましたね。

これが１か月ほど続きました。

一度は、大喧嘩が勃発する

最初こそ大パニックでしたが、
１年半がたつ頃には、だいぶ落ち着いたのです。

新入り犬は、先住犬の一匹に懐き、
くっついて歩くようになりました。

そしてもう１匹の先住犬とは、
ちょっと距離を取りながらも、
うまくやっているように見えたのです。

今思い返せば、これは
小康状態ってやつでしたね。

そして、その事件は突然起きました。

ある日のことです。

おもちゃでひとり遊びをする先住犬に（仲良しでない方の犬）、
黒い毛だまりが突進するのが見えました。

まるでドッチボールです。

と、次の瞬間には、大立ち回りでした。

やっと引き離した時には、
先住犬の喉元は血が滲んでいたのです。
新入りの目はギラギラと光り、先住犬はぶるぶると震えていました。

その後しばらくは、
新入りが近づくと先住犬は歯をむき出してうなり、
新入りも好戦的な態度を取り続けたのです。

ちなみに、もう１匹の先住犬は、
我関せず、でした。

ホント、どうしようかと途方にくれましたっけ。

試した解決法は、これ

観察していると、
どうやら飼い主のいるときに、
新入り犬は強気になるようなのです。

私が不在の間、ペットカメラで撮影しましたが、
新入り犬も、仲が悪い方の先住犬も、
適度に距離を保って近づきません。

というわけで、飼い主がやったのはシンプルにこれです。

新入り犬にスイッチが入って（突然入ります）、
先住犬に近づこうとしたら、
新入り犬を捕まえて制する

簡単に聞こえますか？

はい、その通りです。
新入り犬は一番小さいですし、制することはそんなに難しくないです。

でも大変なのは、そこじゃない。

ずーっと見張っていることなのです。

犬たちの気配を感じながら、暮らすのは楽しいことです。
でもすぐに対応できるようにと臨戦態勢を続けることは、
けっこうしんどかった。

何とかその甲斐あってか、
今はもう大丈夫。
すっかり仲良しになりました。

ここまで来るのに、丸２年以上。
長かったです。

ただ、記憶というのは
どんどん上書きされるものですね。

この記事を書くために頑張って思い出しましたが、
こんな大変だったっけ？

そう自分でびっくりしたくらい、
しんどい思いをしたことは忘れてたのでした。

やっぱり、犬の多頭飼いは楽しくて、
またもう１匹迎えたいな～なんて、
今は考えています。