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【超ショートショート】(150)~素直な心って?~☆ASKA『Far Away』☆

一つ一つのことを考えてみる。

どこかで気づいていただろうことを。

人の気持ちに

色変わりのような波があるように、

いつも固定された気持ちは存在しない。

人は、

それを知っていても、

どうしてもたしかめたいことがあるのだろう。

そんなつもりはなかったが、

振り返れば、

何かをたしかめようとしたのだろう。

そのとき、

大切な人を攻めたかもしれない。

大切な人を傷つけたかもしれない。

大切な人から逃げようとしたのかもしれない。

「どうしてそんなに頑固なんだよ!

そんなんじゃ、困るだろう?」

そう問われても仕方がない。

いつもいつも、

本当は、

たしかめることもできないけど、

おそらくそうだろうって思える

優しさや愛や幸せが存在していた。

だれかにそれを話せば、

毎度「うぬぼれだよ!」と言われて

しょぼくれてしまう。

だから、

うぬぼれないために、

まただれからも攻められないために、

たしかなことを求めてしまう

クセができてしまったかもしれない。

そのクセは、

だれかのためであり、

自分のためでも、

また、

大切な人のためでもなかった。

そんな世間の目のようなだれかに、

ずっとおびえていたのかと、

哀しいでも、悔しいでも、情けないでも、

どれにも合いそうで違う

複雑な気持ちになる。

なんで大切な人だけを見てあげないのか?

見ていたつもり?

信じていたつもり?

大切な人ならわかってくれると甘えたつもり?

「このままじゃ遠くに行っちゃうよ!

それでもいいの?」

そんな命の宣告のように、

毎日毎日心の中でこだまする。

でも・・・という言葉で、

こんな言い訳が頭をもたげる。

「素直に受け入れる、

そのやり方がわからないんだ!」

例えるなら、ファンがそうかもしれない。

ファンはたくさんのファンがいると、

〈自分だけ〉ということに遠慮する。

〈みんなで〉という

配慮した気持ちを持ち続けているためだ。

どんな場面でも、

〈自分だけ〉という状況を、

素直に受け入れず、

嬉しさをがまん、

もしくは、

見ないようにしてしまう。

こうした言い訳をいつも心の中でつぶやいて、

せっかくいただいた

大切な人からの

優しさや愛や幸せから逃げてしまう。

人見知りという側面はあるにせよ、

自分が一番欲しかったモノを

届けてくれてるのに、

どうして素直になれないのだろうか?

素直に受け入れる心の扉を開く方法は、

どうしたら良いというのだろうか?

素直な心を開けば、

嬉し恥ずかしい、

微笑むよりもにやけてしまい、

その場に居ることが照れくさい。

この気持ちはふつうのこと何だろうか?

遠くの未来を見て生きることは大切だけど、

人の気持ちの未来を

たしかなものにすることはできない。

そんな不安を抱くよりも、

今の幸せを素直に受け入れたほうがいい。

でも、

やっぱり恥ずかしさが胸の真ん中を熱くする。


(制作日 2021.10.31(日))
※この物語はフィクションです。

今日は、
ASKAさんが2010年にセルフカバーした
CHAGE&ASKAの『Far Away』

この曲を参考に、
素直に言えば、今の想いを書いてみました。
だから、
「この物語はフィクションです。」
というのも変かもしれませんが、
いつも通りに書いておきました。

歌詞にこうあります。

~~~~~
人見知りで さみしがり屋の君は
愛の行方 とても知りたがるけど
はじめての夜に 服を脱ぐよりも きっとむつかしい
~~~~~
Far Away,Far Away
確かめ過ぎないで

Far Away,Far Away
今がすべて
~~~~~

(ニックネーム)
ねね&杏寿
(旧ひまわり&洋ちゃん)
(Instagram)
https://www.instagram.com/himawariyangchiyan/

~~~~~~

参考にした曲
ASKA
『Far Away』(2010年バージョン)
作詞作曲 ASKA
編曲 澤近泰輔
☆収録アルバム
ASKA
『君の知らない君の歌』
(2010.11.3発売)
★オリジナルバージョン収録
CHAGE&ASKAアルバム『ENERGY』
(1988.11.21発売)


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