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「言うは易く行うは難し」を突破する方法

以前、ある上場企業で中堅社員の強化トレーニングを実施しました。

現場の最前線で活躍する中堅社員の目線で会社の問題・課題を取り上げ、自分たちでその改善策を出し実行していくというものです。

実はこの取組は2回目で、半年ほど前に同じメンバーで一度実施していました。その際は、現状の課題を現場目線でとらえ、経営陣をドキッとさせるような素晴らしいプレゼンテーションでした。
改善の方向性も見え、期待一杯で終了したのでした。

あれから半年・・・。
さぞかし会社が変わっているのかと思いきや、・・・

結論から言うと、何も進展しておりませんでした。

中堅社員はただでさえ業務がもっとも忙しい人たちです。
やらなければならないことは十分わかっていますが、今日の仕事に精一杯で、やるべきことが後回しになってしまいます。

「絶対やれ!」「必ずやります!」というような精神論のやりとりではいけないとあらためて思いました。

今回のトレーニングでは、

「やります」「頑張ります」ではなく、

・具体的にいつ、だれが、何を、どうやってやるのか?
・その進捗確認はどうやってやるのか?
・できないとき、放置されたときはどうするのか?
・実際に実行する場合の障害、さらなる課題は何か?
・そもそも、半年やれなかったことが突然やれるようになるのか?
・やった効果をどうやって測定するのか?
・実行するために予算はどれだけかかるのか?

などを事前にセットすることに主眼を置きました。

私の欲目かもしれませんが、今回の研修では、話が具体的になればなるほど、メンバーの目の輝きが違ってきたような気がします。

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