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昨日ピーナッツを買ってきた意味は何だったんだ!?

私の右六歳臼歯の一つ後ろのかぶせ物が取れた。
なんだかかぶせ物はハグハグしていたし、痛くはないが、

これって歯医者さん行ったほうがいいかなあ・・・?

程度で考えていなかったが、先日入ったお寿司屋さんで、お寿司を食べていた時に、

ガリッ!

となり、これはシャリの中に何か入っているのか?と失礼なことを考えたが、もう一度、

ガリッ!

ときたら、これは私のほうの責任であることがわかり、おそらくは、

ああ、気になっている歯のせいね!

とそろそろ歯医者さんに行かなくてはならないことをぼんやり考えていた。
母の付き添いなら、いそいそ行くくせに、自分のは行きたくない。

先日は内科でもあった。
お医者さんに行きたがらない私のことがストレスらしく、母は自分の主治医に私を突き出した。

先生にたどり着くにはどうしたらいいのかな?と考えていたんです。

というのも、母の先生と私の先生を分けたら、絶対に私が病院になど行かないからである。これは私の発言。

初診で一から?
でもほかの先生になったら意味がないし、こちらからご指名というのもなかなか変である。
専門性に首を突っ込むような発言をしてしまってはいけない。

先生は状況を理解してくださって、

どうしたらいいかなあ?

と考えて、思っていたよりも迅速に対応してくださった。
おそらくこういうとき、大病院とはいえ、地方のほうが融通が利きそうな気がする。

正直、

次の僕の日に予約をしておきましょうか・・・?

くらいが最大の近道だと思っていた。
ありがたい話になってしまった。

母が、

この娘、私のには着いて来てくれるのに、自分のことだったら行かないんです・・・。

と訴えるのを、先生は

ハハハ・・・。

と笑われていたが、絶対に紺屋の白袴状態なのは先生方だって同じはずである。
他人のことだからあれこれ言って、時には𠮟りつけることもできるが、そんなもの、先生方の検診受診の実績などをお聞きしてみたくはないが、聞いたとしたら、きっと私たちに何も言えなくなるでしょうよ。(笑)
この言い方、どうも何とも言えない感情論がありそうなのは、すべて、高校時代の同じ部活の、その学部に進学した人たちへの思いが影響している。いやし過ぎている。あの人たちがどうなったって、知ーらない。

だいたい、未来の国語の教師に向かって論語で説教してくれた奴もいる。
いつか説教仕返ししたい。
京都で再会したときに逃げたのはどういう了見だったのだろうか?

人を高校の裏口入学扱いした人もいる。
確かにおっとりしてはいたけども。

いやいや本当は、先生方のほうが心配になるくらいのものだと思う。
食事だって、そうそうまともに食べられるものではないだろうし、家の教室の生徒の親御さんだって、お医者様のお父様はいつも疲れた雰囲気である。
ラジオ体操でご一緒する先生もお子さんをかわいがっておられるご様子が素敵ではあるが、いつもくたびれておられる。
こんなこと書いたら、医師と一般人を一緒にするな!と叱られそうであるが。
一般人とそうでない人との境界線って、どこにあるのだろうか?

本当に仕事で忙殺状態だったんです。
検診は今年からしっかり行きます・・・。

と言ったら、やっぱり笑われた。
これって、身に覚えのある人の笑いではないだろうか?


で、歯の件である。
先週末、とうとうかぶせ物が取れた。
急遽予約を入れたら、その日でもよかったらしいが、いくらなんでも相当疲れていた日だったので(その前日に何かあったなあ。)、最短で週明けの昨日、予約を入れていただけた。

日曜日の夜くらいから憂鬱。
昨日行った。

歯科衛生士のなじみの方は、

あらら、お母さんも来られたのねえ。

とおっしゃる。

そうなんです。過保護なんですよ。まるで小児科みたい・・・。

私は母の横で仁王立ちのようにして、先生と母のやり取りを聞いていないふりして、聞いている内科の診察室でのことを思う。
いつもは図体のでかい、ちょっと怖そうな娘のはずである。
母を守らんとばかりに仁王立ちして、何かあったら、

エッ!?

となってしまう。
それが立場が逆転して、母に自分のことを訴えられている図のおかしさを思うが、そういうことはとうに歯医者さんではやってきてしまっている。

ちなみに、母は小っちゃくてスマートでかわいい。
かわいいママちゃんである。

私はチビであるが、相当に横幅がある。
それについても言い訳三昧。

今、ステッパーを踏み出して・・・。
ダイエットしてるんですが・・・。

などなど。

こんなことはもう歯医者さんでは当たり前にやってきているので、大暴れはするは、怖がるは・・・、先生は最近、私が怖がらないのをいぶかしがっておられて、ときには揶揄われる。

怖いんちゃうん・・・?

とニヤリ。

いえ、大丈夫です。

なんかあったから来たんやろ?

と言ってモニターに映るレントゲン写真を見に行き、

うわっ!?ひっど!?

と言って、

これは何日か通ってもらわんなん・・・。

と、歯医者さんを怖がっていた患者を陥れようとされる。
ちなみにこの方は、かつて転校する前に娘が通っていた小学校の同級生のお父さんである。
絶対に行きたくなかったが、痛くないと有名で、あるとき仕方なく通いだしたが、正直、今となっては、先生が亡くなるか、お辞めになったりしたらどうしようか?とは心配している。

母は歯医者さんでは、いえ内科でもとってもおりこうさんである。

昨日は、

こんにちはー。

とあいさつされた後、いつものノリで、

どうしたん~?

と、どうも揶揄う調子で言われる。

いえいえ、もう怖がりません。だって、いつも母の付き添いでやってきているんだから、私がしっかりしないと・・・。

と内心思っている。

後ろで、

うわあ、これはひどいなあ・・・。

と歯科衛生士さんと話されている。
これは今回事実であろう。

ちょっと削って様子を見ていただいた後、抜歯することに決定した。
いよいよ入れ歯かな?と思ってドキドキして、歯科衛生士さんにお聞きしてみると、そうでもなさそうである。

正直入れ歯デビューかと思った。

年相応に何かあるべきことはあったほうがいいのかもしれないとは思っている。

母に言わせても、友人たちに言わせても、私はずいぶん健康らしく、

あなたって、ほんっとなにもないわねえ・・・。

とか、母にも、

あんた、年の割に何にもない方やと思うわ・・・。

と言われてきた。

本当は無病息災なんてあまりない気がする。
一病息災がいいと思う。
なぜなら、真剣に自分の身体とちゃんと向き合うから。

抜歯の日も決まり、このまま帰るのは面白くないなあ・・・、と思って、福光の道の駅まで野菜を買いに行った。
ここは野菜の種類が豊富で楽しい。
ただ、もう時間が遅かったからか、以前行った時のように、カボチャやナスの種類がたくさんはなかった。
私はナスが大好きである。
今は絶賛ダイエット中であるので食べないが、ナスとエリンギのペペロンチーノなどは大好きである。

野菜をたくさん買い込んだ。

母は、

ここの野菜は新鮮やわ・・・。

と喜んでいる。
次回はぜひ朝九時からの朝市に行こう。
土日はたくさん品物が並ぶらしい。
土曜日は指導中であるが、日曜日はちょっと空いているので大丈夫。

帰りにお肉の特売のお店に寄った。
しゃぶしゃぶ用と、ハンバーグ用と、ベーコンを作る用、ステーキ用とを買い込んできた。
最近、歯の調整をしている母はあまり固いものが食べられないので、たくさん煮込みハンバーグを作っておいてあげる。
先日圧力鍋で上手に作ることができたので、味を占めた。
電気の圧力鍋でもやってみようと思っているが、よく行くガソリンスタンドの人とおしゃべりしていて、フィスラーのがいいよ・・・、と教えられていたので、それにした。
こっちがフィスラーをやってみようと思っていた時にはもう、低温調理に手を出されていたという、とんでもない料理男子たちである。

鍋によって仕上がりが全く違ってくる。

なぜか先日の夜、洋裁の話をしていて、ソーイングの本の話をしていたのに、なぜかオレンジページや今日の料理に話が及び、私はもやしのピーナッツ和えを作りたくなった。
ナスの涼拌を見つけた。枝元ほなみ先生のレシピである。

枝元先生は、ルックスも好みの先生である。
あったかい感じと、ちょっとコミカルさを感じさせるけど、芯が通っていて、なんだか包容力と厳しさの両方を感じてしまう。

あるとき、予備校の祝勝会の帰り、私と悪友の先生は、師匠とお呼びしていた英語科の重鎮の先生にスナックに連れていかれた。
そこでも悪友と私は夫婦に間違えられて閉口した。
スナックなどしている方々は人を見る目があることで有名だと思っていたが、その勘違い、なんなわけ?

その悪友から、遣り手婆とのちに称されることになる私は、その悪友が独身だということも知らず、

エッ!?先生、奥様いらっしゃらなかったんですか!?

とおかしなことを言い、

それだったら、なんで、○○さんの気持ちを受け入れてあげなかったんですか?

と彼を慕っていた女性生徒のことについて詰ってみたりした。

ほんっと、こいつとは、彼の出身高校(今県内では断トツトップになってしまった。)の学ランを着た男子学生と、わが母校のセーラー服を着た女子学生が、アホなのか賢いのかわからない会話を繰り広げていた。
中身は相当アホな話であるが、その内容を語るための話題が大学の偏差値であったり、偉大な文学者であったり、あるいは二項対立の構図で語ったりと、わけわからない。

だいたい、予備校の講師って、個性的で、なかなかプライドも高い。
そうだそうだ!共通点はどちらもノーベル賞受賞者が先輩にいるということだった。
が、明らかにぶっ飛んでいるのはわが母校のほうである。
正直、いまだに私の黒歴史である。

先日、母校で起きたあれこれを語ってしまったら、やはり生徒が呆れていた。
ついでに中学校のほうの母校の話をすると、

転校しようとは思わなかったんですか?

とまで言われた。
とんだ学校生活ではないかということか?意識したことがなかった・・・。
いや認めたくなかった・・・。

で、そのとき、師匠と話していた時、料理研究家の話になり、

いやあ、料理研究家言うたら、枝元ほなみやね・・・。
彼女はsomeoneやね・・・。

とおっしゃっていた。
そうか。あの穏やかな顔で、ひとかどの人物なのか・・・。
いやあ、そうでしょ。有名な料理研究家である。

ひところ、調理科のある高校に勤めていた私は、ちょっとハマってしまい、そのころから急激に料理本を買うことが増えた。
二千円台のフランス料理の本が欲しくなって、二年ほど本屋さんでいつも眺めて、ずっとあったのをいいことに、その本を手にした時の喜びったらなかった。今なら倍くらいの値段がしそうな本である。
ただし、やっぱりほかの本よりは理解するのが難しかった。
でも、以前から作ってみたくて、上手にできなかったじゃがいものグラタンはとってもおいしくできたし、それまでのクリスマスのチキンとは違う格段においしいチキンが作れるようになった。
年末のサーモンのマリネや、ちょっと変わったサラダなど、フランス料理のシェフのくせに、何を聞いても企業秘密よろしく何にも教えてくれない兄に対抗したわけではないが、妹はこっそりフランス料理を研究した。
いや研究というほどではないから、ちょっとかじった。(笑)

そうそう、someoneな枝元ほなみ先生のレシピと久しぶりに再会した。

で、最後に寄ったスーパーは、私のダイエット用のグレープフルーツだけを買うために寄ったのに、あれこれ調味料などを思いついて買い込んでしまった。
ついでに先日見つけたもやしのピーナッツ和えを作りたくて、ピーナッツを探した。

高い、高い、高い・・・。

と思っていたら、結構お手頃のがあって、私は、ウフフと思って買うことにした。

家に帰って、ダイエット中だというのに、ちょっとだけと食べ始めた。
塩分もお砂糖も控えている身に、このお塩加減が利く。

母は、

このピーナッツ、あんまりおいしないわ・・・。おいしいの?

と聞くので、

今の私にはこの塩分がたまらないのよ・・・。

と話していた。
あまりにポリポリ食べているので、

ちょっと、もういい加減にしておきなさい・・・。

と若い娘のように注意されたが、それでも母の目を盗んで食べていた。
ちなみに、母はそのあと、

これ、○○産やわ!こんなん買うたらあかんやん・・・。

とまたまたうるさいことを言った。
おおらかな(いい加減?いや家族に食べさせるものには注意をするが。)私とは大違い。

おまけに夜になって、赤ワインと一緒に(これは私の身体を考えてのことで・・・。)食べると最高だった。

お酒が好きではないのに、シャルドネは好き。
日本酒は別格だけど、

で、朝体重を計ったら、毎日順調に減っていたのに、0.3キロ乗っていた。

ああ、あのピーナッツ・・・。

と理解した。
そんでもって、今日、ピーナッツの和え物を作るピーナッツはなくなっていた。




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