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射水神社で引いたおみくじ

射水神社はとんでもなく思い出のある神社である。
北海道転勤の直前、娘の七五三をしてもらったのも、私の初めての車のご祈祷をしていただいたのもこの神社である。
よく初詣にも行くし、ここのお守りを受験生に上げたら、巫女さんのバイトをしている女子生徒から、

先生、射水神社は縁結びの神様やよ!

と言われて、私は何てアホなんや!と今更ながら呆れた。
まあね、大学と縁を結ぶという意味でならOKだと、拡大解釈をしてみてはいかがだろうか・・・?
きっと神様も間抜けな私に味方してくださるに違いない。

昨日、五日間の休暇最終日に、古城公園に梅を見に出掛けた。
車で出掛け、駐車場か歩いて一周した。

久しぶりに古城公園を一周した。
なんと着くなりお腹が空いたので、お店を出したばかり・・・、という感じのたこ焼き屋さんでたこ焼きを買うことにした。
たこ焼きを焼いているおじさんとあれこれ話していた。
たこ焼きではなく、お好み焼きにしたい・・・、と言ったら、

まずはこっちから・・・。

とのことで、他の人も、

お客さん来てから焼くからね!

とフォローされ、大きな大きなたこ焼きを食べた。
椅子に座っていると、小さな子供を連れたお父さんが多いことに気付く。
それも一人で二人くらい連れている。

顔を知っている弁護士さん(何気に会ったことはないのにファンである。)が、奥様とお子さんを連れて現れた。
顔を見て、

馴染みの顔だ・・・。

と思ったけど、すぐに、

ああ、あの・・・。

と思い出した。
これは友達と、誰が素敵、などと年配女性がファンになる相手をあれこれ言っているときに話題になったお若い先生である。
高校の後輩である生徒が噂をしていたので、知っている。
ついでに奥様のお仕事まで教わっていた。(笑)

射水神社までは遠かった。
途中、大好きな動物園に入ろうかと思ったけれど、梅がお目当てだったのでそちらを優先した。

そういえば、もう十年も前になるだろうか?
予備校の同僚が高岡までやって来て、案内させられた。
その実私が落ち込んでいたので慰めてくれたとも言えるのだけれど、その事件があったときに、

先生、今日はおいしい物でも食べて、ゆっくり休んで・・・。

と言ってくれたけれど、それだけではなくて、わざわざ高岡まで来てくれた。
ありがたい。
まるで大学時代の友人のようだった。
彼は文学部出身だったから、まるで同じ大学の友人のように、ここは甘えさせてもらうことにした。

でも、近くの高校を散策していたら、当然のように教え子がいて、

先生・・・。

と旦那さんか?という問いをしたそうになっているのが明白で、

違う、違う。これは違う・・・。

と否定するのに必死だったけど、高岡大仏で説明を受けているときも、私は、しっかり、

奥さん・・・。

と呼ばれて、憮然としていた。

なんでこいつの嫁やねん・・・。

あっちも、

なんでこいつの夫やねん・・・。

と思っていたに違いない。(笑)
まるで学ランとセーラー服着ているみたいに、互いに呼び捨ての仲だった。
およそ色っぽい関係ではない。

文学部同士のアホな関係はそういうものではないのである。
ごめんなさい。全国の文学部出身の男性女性の方々。


初のチェリー・ブロッサムの合宿をしたとき(コロナ禍の始まる直前だった。)も初詣に全員でお参りに行ったのも射水神社だった。

開業して直後、恐る恐るおみくじを引いたとき、なあんと、

これほどのいいおみくじは出ませんから、手帳などに貼っておいて、いつもご覧になって・・・。

と言われたし、

もう明日早いから、夜遅くに初詣行くのやめよう・・・。

と言ったのに、生徒たちとおみくじを引いてみたら、やっぱり大吉で、なあんだ!
となったこともあった。

さすがに(何をもってさすがにと言うのだろうか?)今回は大吉ではなく、もしかしたら凶ではないか?と思って引いてみることにした。これは家にいる間から思っていた。
さすがにというのは、今、私は受験指導を終えて、ちょっとナーバスになっているからである。
全員合格した。たしかに進路はある。
だからと言って、自分が痛んでいないか?と言われれば、ノン!なのである。
受験というのはある意味人の欲望とお付き合いすることになる。
お金も絡めば、感情論もある。
誰かに何かをぶつけられたわけではなく、今年など、結構スムーズに来たと思わされる。
ただ、自分の教育理念が伝わっていなかったのではないか?などと思い詰めてしまうこともある。

そう五年ほども前もそうだった。
やる気ない・・・。
とずいぶん長い間言っていた。

今回は、だから、サッサと一部の春期講習を始めた段階で旅立つことにした。
そしてまだすべての受験が終わっていない段階で、生徒たちにそう宣言した。

今の私が大吉だったら、私はもうおみくじを信じない。

引いてみた。
小吉だった。

あれこれ決意をして、

○○をしますので、お導きください・・・。

というものであって、決して自分の都合でお祈りしたわけではなかった。

正直いい言葉だった。

私の外では嵐が吹き荒れている。でもうちの仲は穏やかで明るい。

というような。

待ち人来る。
商売も良し。
争いごと勝つ。
転居良し。

要するに何をしても大丈夫そうである。
ちなみに恋愛は再出発?
結婚は、何かじっくりがいい。
出産は安産らしい・・・?
まあ、おばあちゃんでも男性でも引くおみくじだからね・・・。
あまり深く考えないようにしよう。

中でも目を引いたのは、

学問の、決意が甘い!であった。

決意?学問?

英語?物理?数学?
まさか今更国語ではあるまい。
そうか、会計か?まさか法律?

いやいや、考えているうちに、思い当たる分野がある。
昨年新たな道として選び、少しずつやってきた分野がある。
本を買い込み、デュエルモニターを取り寄せたままになっている。

これか・・・。
ああ、これだ・・・。

おみくじは当たる。
すべて見抜き見通しのようである。

要するに、

やれ!

と言われているのである。
お前は、人生の初期からそれをやりたいと思い詰め、高校の先生、いや中学の先生にも言ったことのあることをさて始めろ!

決意が足りない!

そう、決意が足りない!
もっと家のことをしたいだとか、教室のあれこれを・・・、だとか言っている場合ではない。
もちろん教室の仕事はする。
それは絶対する。
私から教育の仕事を除くことはできないと思う。
でも本質的な、もっともっと本質的な仕事の方も進めなければならない。

ということのようである。
さてさて頑張ろう!


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