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たかがポーチでしあわせになってしまった朝

今朝、職場に着いて、昨日届いた通販のお化粧品の箱を開けると、そうでした、そうでした!

お誕生月と、なんだか感謝の気持ちを込めてのプレゼントとして自分で選んだポーチが二つ入っていたのでした。

たかだかポーチ一つでしあわせになれてしまう私。
なぜかポーチが好きなのです。
小物を入れて、それをバッグに入れて持ち歩く・・・。
ちゃんと整理して入れておくと嬉しくなります。

京都に校外学習に行ったときも、金沢散策したときも、それから京都に旅行に行ったときも、ポーチを買ってきたのを思い出します。
なぜか北海道に行ってポーチを買いたいとは思わないし、名古屋もそうかな?東京ならおしゃれなデザインがあれば買うことでしょう。

昨夏、その月の間にお化粧品を〇円以上お買い上げの場合、ビニールのクリアポーチをプレゼントでもらえるということを読んだときには、ストックしておけるものを選んで、わざわざそのポーチ欲しさに、お化粧品を注文したものでした。
近くに買いに行けば、もっと素敵なものが売っているだろうに、私は、なぜかそのポーチが欲しかったのです。

そういえば、わざわざポーチを買うというよりも、お土産で買うことが多いように思います。それにプレゼントされるととっても嬉しい。

だからか、誰かに何かを差し上げるときも、ついかわいいポーチを選んでしまいます。

今年の母の日のプレゼントも、もう少しで編み方のかわいい、ポーチをプレゼントしそうになりました。
でも、母の希望で、腕時計にしました。

ある雑貨屋さんで、母が、

これいいなあ・・・。

と言って喜んだ腕時計は、雑貨屋さんで売られていることからもわかるように、むしろ若い人向けのようで、でもおしゃれで、で、とっても安価なものです。

それをあげると、喜んでつけて行って、お友達から、

また、娘さん?

と言って、

これは、プラチナ?

と言われて、喜んでいます。

ご存じのように、大阪人や京都人は、

これ、なんぼで買うたと思う?

と聞いておいて、高めに行ってもらって、

ほんまは○○円~!

というのが嬉しいのです。


いつも小難しいことを言っている私が、こういうことで喜んでいるのを周りは本当に面白そうに見ています。
こういうところが女の子なのだそうです。(笑)
喜んで、さっさと新しいポーチにお化粧品を入れて、今まで使っていたのはお洗濯行きです。
これも素敵なお気に入りの洗剤で手洗いするのが楽しい。

ついでに、今日は手芸用品店に行ってきました。
それも朝イチの指導が終わって、夕方の指導が始まる前に出掛けて行って、何食わぬ顔をして帰ってきたのです。

実は先日から縫いたいと叫んでいたダブルガーゼのパジャマですが、昨日、なぜかユニクロで安売りしていたパジャマを衝動買いで買ってしまい(それもキティちゃん。)、今日布を買いに行って、

あらら・・・。

となりました。

だって、ネットで1セット990円のかわいいパジャマにもなる室内着の商品情報があり、これはいただき!

と思い、これだったら着替えずにあれこれ(起きたなり文章を書くとか?)できるし・・・、と喜んでいて、今朝、別の用事で手芸用品屋さんに行こうとして、思い出したのです。

そうだ!あっちの手芸用品屋さんは遠いから、こっちでダブルガーゼを用意しよう・・・。

と思いついた瞬間に、もうパジャマがあるということに気付いたのです。
まるでお笑いでしたが、ダブルガーゼの布を3.7メートル必要ということは、絶対一着につき2,000円では済まないわけで、それも一着で済むわけないので、結構な金額になります。まあ、ダブルガーゼのパジャマを買うよりは相当安いけど。
それに、ユニクロのキティちゃんのパジャマよりは吸汗性や着心地もいいかもしれません。
でも、買ってしまったのに、作るという情熱はどこかに行ってしまい、またまた有言不実行になりそうな気配です。
とはいえ、不実行なのはまあ、キティちゃんに感動するここ数日の話。
その代わり、家にあった生地でブラウスとスカートを作ることにしました。

今度のお休みに作るつもり。
これは本当にやります。

昨日はビジネス的な難しいことを言っていて、

あの本読まんなん・・・。

とあたふたしていたのでした。(笑)

ちょっと天才マーケッターと言われ、最初はとても理解できなかった方お話が分かるようになると、その人の言うことの妥当性が分かってきて、

この本は読まんなん・・・。

となったのでした。

哲学書を読み、ビジネスについて考え、そしてあれこれ毎日の食事のメニューを考え、ときに裁縫の予定が変わってくるのも仕方がなく・・・。

それに昨日ご連絡があったように、法事の日程も決まり、それまでにしなければならないこともあり、それもあって手芸用品屋さんに走ったのもありました。

それにそちらにはあまり素敵なダブルガーゼがありませんでした。
今度は本格的なお店に足を延ばさなければなりません。

それまで、ちょっとこちらに浮気でもしておりましょう。
とりあえず、ロックミシンと直線縫いのミシンが活躍します。
このミシンは、前に使っていたミシンー札幌のスーパーでその時買ったものがあまりに使えなくなって(ミシン屋さんもあきれていたのです。)、ミシン屋さんに来てもらったら、ロックミシンもつけてあげるから、いろいろな生地を縫うんやったら業務用のがいいから・・・、と言って、本格的一本縫いのミシンで、孫の代まで使えるといわれた代物です。
札幌で勝った前のミシンは、あまりに娘のバトンの衣装縫いで活躍したミシンでした。

その購入の決め手は、幼稚園バッグにありました。
嫁入りにミシンはいらないと言われたために、必需品だと思って母が持っていくように言ってくれたのにもかかわらず、持って行かなかったので、妊婦の状態での幼稚園入園の準備に、スーパーで幼稚園バッグを買おうとしたら、なんと2,000円もして、

こんなバッグに2,000円も出すなんて嫌だ!

と主張して、その手芸用品店に置いてあったほどほどの値段のミシンを買ったのでした。
そのミシンは大活躍でした。
かがり縫いもできるし、伸縮縫いまでできます。
当然のようにあれこれ面白いデザインの縫い方もできました。
そして何より、ボタンホールも縫えたのです。
母の一本縫いのミシンとは大違いでした。

そのミシンで、いったいいくつの衣装や洋服を縫ったことでしょうか?
さすがに赤ちゃんの息子を抱えながらピアノの発表会のドレスは途中であきらめましたが、そのミシンでたくさんの衣装が仕上がりました。
バトンの教室は、母にとってはさながら洋裁教室のようで、みんなでレベルアップしていきました。
娘の部屋のクローゼットにはどれも捨てずに並んでいて、それはそれは華やかです。

そして、ほかにも、フリースのセットアップ。コートなどあれこれあれこれ作りました。
私のお洋服代も、手縫いができたおかげで結構稼ぐことができました。
マタニティウエアのワンピースは、安ーい生地だったことが幸いしてか、涼しくて、夏の終わり生まれの息子の出産まで大活躍してくれました。

高校に非常勤講師として出校していたときにも、安く生地を仕入れてきて、家庭科の先生と競ってスカートやブラウスを縫ったりしていました。

ところが、地元に帰ってきてから、ミシンが突然調子悪くなり、安価のミシンの広告が新聞に出ていたので、営業の方に来ていただきました。
それはそういう商法だということはわかったのですが、その営業のおじさんは、

奥さん、どんなん縫うの?生地ある?

と聞かれて、縫えないままになっていた生地を数枚持ってくると、

いろいろ縫うんやねえ・・・。

と言われて、

だったら、業務用のミシンにしときー。これにロックミシンつけて、○○円にしといてあげるから・・・。

と言っていただいたのでした。

業務用・・・。

この響きに私は酔いしれました。
伯母も母も洋裁の名手です。
私のピアノの発表会は、母の手作りのワンピースを着るのが恒例でした。
母の姿を見て育った私は、ミシンで何かを縫うことが当たり前の人間です。

でも、この、業務用という響きには、どこかプロのような響きがあります。

まだ、母のように原型から型紙を起こして何かを縫うに至っていはいませんでしたが、私は心惹かれました。

はじめてに近く、夫の承諾を得ずにお買い物をしました。

私のお給料から買うからね!

と話しました。

それから、そのミシンを使ってみると、それまでのミシンが、嘘のようでした。
正直、札幌のミシンと同じ値段でしたが、縫い上がりも、縫い心地も全く違ったのです。

大阪の母に電話すると、

その話聞いたことある。ほんまにいいミシンって、一本縫いやって・・・。
ロックミシンも買うたん?
それはいい買い物やと思うわ・・・。

用心深い母は、私の心からの素敵な買い物を喜んでくれました。

夫に父が言ってくれたことがあります。

真弓は、ほかのことではわがまま言わん娘やと思うけど、勉強することだけにはわがまま言うかもしれん・・・。

舅が私のことを、着た切りスズメと称してはばからないくらい、仕事でもなければ、子育て中に周りの奥様方のようにおしゃれをしたことはありません。

それより、パンツにTシャツでも着て図書館に放り込んでくれたらしあわせな人間です。

それなのに、ミシンです。
どこか心ときめきます。

ということで、久しぶりにミシンを出して、縫物をします。
まずはカフェカーテン。
それからセットアップ。
キティちゃんのパジャマに慣れてきたころに、もしかしたらやっぱりダブルガーゼのパジャマを作るかもしれません。(笑)

それにしても、久しぶりに行く、布屋さんは、本当に素敵な夢の世界のようでした。

あの生地にあれと合わせて、パッチワークしてスカート縫ったらどうなる?

あの布でバッグ作ったら素敵だろうな。

どんどんアイディアが浮かびます。

息子の幼稚園は手作りが多い幼稚園でした。

夏に行われるバザーでは、規定作品と自由作品があり、それぞれをお母さま方一人一人に求められる。
上のお子さんがおられるお母さまからの知恵で、私は手芸用品屋さんに行き、500円のパッチワークのポーチ(やっぱりポーチ!)のキットを買ってきて、そしたら500円で売られていたので、やっぱり500円出してそのポーチを買ってきました。
今でも愛しく思って使っているのです。これは自由作品。

規定作品は、かわいいエプロンでした。
ポムポムプリンの柄の黄色の地のものだったので、これも息子用に買いました。
ポムポムプリンだったけどいいやと思っていたら、先にやってきた娘の調理実習に、自分のものだと思い込んでいた娘が持って行って嬉しそうに付けていました。

次の年は、自由作品は忘れてしまいましたが、規定作品は、遠足時に使うリュックサックー別名配給バッグでした。
それは紺色一色の地で、みんなキットを買って縫うのだけれど、洋裁がお好きでないお母さまのために、作成したリュックも予約販売されていました。
それこそ、前年に、私に自由作品への取り組み方を教えてくれたお母さまが洋裁が苦手だったのにリュックに当たってしまい、何だったか優しい方の作品に当たった私は、替わってあげました。
ということで、私は息子の在園中に、二つ配給バッグを作ることになりました。

このバッグは、お母さま方の腕の見せ合いっこという一面がありました。
もう素敵にミシンでステッチされる方もおられれば、私のようにアップリケで勝負!な人間もいれば、手の込んだ刺繍の方もいらっしゃいました。

社宅やほかの形態の集合住宅に住んだ時にも、カーテンや、押入れの開閉が楽になるようにというのと、ふすまが汚くなったのもあって、押入れを隠すファブリック、要するにカーテンみたいなものを縫ってみたり、クッションカバーを作ってみたり、あるいは箪笥の上に普段使わないお布団を置いてあるのを隠すのに、あれこれ作ってみたりしたものでした。

たまたま幼稚園バッグを買うのを拒否したために、一つ目のミシンは本当に役に立ってくれました。

でも、業務用ミシンのキラリン!とした風情にはかなわないのです。

でも、あの、幼稚園入園の時の準備に、おなかに息子がいながら、初めて幼稚園バッグに、ひらがなで娘の名前を書いてやったときのあの感動だけは忘れられないのです。

ああ、この子、このバッグをもって、社会に出ていくのだなあ・・・。

とじんわり来たのを思い出します。

大切だった初めての私のミシン。
腕も上がったのだろうけど、新しいミシンを迎えて嬉しい気持ちとちょっと寂しい気持ちとがありました。

使いこなしたものとの出会いと別れは自分の人生と重なります。

さてさて、これからもどんな作品を生み出していくのでしょうか・・・?

もしもサポートしていただけましたら、そのお金は文章を書いて人の役に立つための経験に使います。よろしくお願いいたします。この文章はサポートについて何も知らなかった私に、知らないうちにサポートしてくださった方のおかげで書いています。