何か意図があるわけでなく、格好悪いことを思わず言ってしまう人
今朝、古賀さんの記事に出会い、大いに感動したのです。
ときに、それが言いたかったんですー!
というような記事に出会う。
どこかで言いたかったのだけれど、でもなんだか自分の中では発揮していなくて、ちゃんと言語化できていないってことがある。
私はかっこいいことよりも泥臭くて、自分のどうしようもない気持ちと戦うって、どうしようもなく素敵だと思ってしまう。
私の場合、仕事に関わることが多いけど。
その他のどうでもいいことなら結構譲ってしまう。
時には自分をだますことすらできる。
まあね、ちょっとやってみて、そんでもって楽しくなればいいんじゃない?
という具合。
でも、本当に大事な人への気持ちとか、離れたくない人への気持ちとか、これがなくなったらそもそも自分というものの存在価値がなくなってしまうというようなことに対しては絶対に譲れない。
それに、このことは成し遂げておかないと、絶対に後悔することが分かっているということに関しては絶対に引かない。
かっこいいとか悪いとかで語れるものかどうかはわからないが、私は結構自分の真情に正直なタイプである。
だから、いじめる側にはまずいかないが、仮にいじめられる側になったとしても、そうそれがひと時どこかのコミュニティにおいて本当に格好悪いことになろうとも、それを曲げることができない。
そもそも長いものに巻かれるということができない。
時に格好悪いことにもなっていると思う。
でも、生きるということはそもそも格好悪いことだと思っているので、それでもかまわない。
とりあえず格好悪くても一生懸命にやってみる。
とにかくやってみるということは悪目立ちもするだろうし、周りと合わなくなることもあるだろう。
私ときたら、とにかくそれだけが取り柄ではないか?というほどに、年がら年中、蛮勇を発揮してばかりいる。
たいてい自分のためとかではなくて、周りのだれかのためなので、なんとなくそもそも自分を捨てているわけで、何にも怖くなくて、ただただ成就するために走っているのである。
だから、知らない間に周りが協力していただいて、たいていのことは何とかなっている。
しかも周りはたいてい面白そうに笑っているのである。
一生懸命話していて、ふと見上げてみると、たいてい鼻が笑っているのである。
鼻で笑っているのではなくて、鼻が笑っているのである。
どうも、彼女の言うことやから・・・。
ということらしい。
世の中の人たちは、私をからかうためにいるのではないだろうか?
と疑いさえする。
だれも格好悪いことを請け負おうとはしないのに、私は格好悪かろうがそうでなかろうが、そんなこと関係ないのである。
ただただ目標があるのみ。
目標にたどり着くためには少々格好悪いこともかまわない。
人にどう思われても楽しんだもの勝ちである。
先日から、夜寝る前にアマゾンプライムで、ドラマ「エルピス」を観ていた。
というのも、おかしな出会いに神経が張って眠れなかったのである。
つい考えごとに言ってしまいそうなので、こういうときに本を読むのもあまり良くない。
だったら、何も考えず、ドラマや映画に集中する方がよい。
それも、夢中になっているNHKの朝ドラ「虎に翼」の出演されていた岡部
たかしさんの演技にはまり、あさイチに出演しておられた折に、「エルピス」に出演されていたことを知ったのである。
その前に、NHKのドラマ「上海の芥川」はもうすでに観ていた。
どこか斜に構えたところのある、自分の欲望には正直で、それでもって愉快に生きていたり、不器用だけれど、自分を知らないうちに通しているような役柄が合っているなあと思う。
その岡部さんが出演しているということで見始めた。
どうせ朝方まで眠ることができないのだから、とザザーッと観てしまった。
前日に何話か観たあと、真ん中の日、つまりは神経の張っていた日にたくさん観て、それから残りを昨夜観て眠った。
あさイチからうちの用事をしていたので、正直相当に眠い。
その中で、真栄田郷敦演じる岸本の、
正直に生きたい・・・。
という言葉が突き刺さった。
真面目に正直に、一筋に生きるということに憧れている。
恵まれた環境で育ち、勝ち組だと思わされて生きている自分が実は負け組ではないか?と思い始める岸本。
そんな彼が真剣に、ド真剣にある事件に立ち向かい始める過程で、人間的にも、逃げない姿勢を身に着け始める。
なぜ今の時代にこういうドラマが出てきたのだろう?と思った。
誰がそういうことを思い始めたのだろう?と。
誰だって、大事なものを大事だとし、逃げないでまっとうに生きるということをしたいはずなのだ。
左遷されるは、仕事はなくなるは、でも自分の芯から求めることを追求し始める岸本。
それは周りも巻き込んで、それに主人公浅川演じる長澤まさみの彼を引っ張っていく信念や迷い、葛藤も一緒に乗り越えていく。
まるで浅川と岸本はどちらかが弱気になればどちらかが強気で、互いにいつも意志や情熱を補完しあっているようである。
そこに岡部たかし演じる村井の自分の思いを大事にするその在り方が支えている。
三人、どこかに感情的なつながりがあるとかいうのではないのに、たった一つの信念を貫きたくて共に頑張っている。
最後のオチとしても、テレビ局の看板穴として残留する浅川に対し、動画制作会社を立ち上げる岸本と村井の対比から、浅川が善と悪があるのではなくて・・・、という表現を、実生活の在り方としても表しているようだ。
残る残らない、大手大手でないとかではなくて、どこにいても正義を、真実を見つめていきたい。
そんな結末のドラマだった。
この三人、ほんっとうに格好悪いところをたくさん見せて、それぞれのその後の生き方につなげている。
こういうの、おもしろいなと思う。
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