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魔法の言葉、先生の一言ープロってわけ?

 私が、珍しく胃の調子がおかしくなって、先生のところに行く。そしたら、何十ぺージも(私にはそう思える)カルテを繰って、「そんなこと、今までに、あったっけ?」とパフォーマンスよろしく、お前にそんなことないやろ、メッセージを送られ、そっかなー?という気にさせられ、「まあ、一応薬出しとくけど。」と言われる。単純な私は、その言葉のニュアンスに引っ掛かり、そんな薬、ほとんど飲まなくてすむ。

 ある時など、〇〇があって、気にはなってるんですよね。私、いつもお母様方に偉そうに言ってるのに、情けないですよね?なんて精神的ストレスから、胃の調子が、的に話すと、「当たり前ちゃう?」と言われ、一応、大好きなコーヒー、飲まないようにしてます。あ、それから、お腹に湯たんぽ乗せたら気持ち良くて、ちょっと楽になりました!と話すと、半ば呆れた調子で、「それ、反対にコーヒー、飲んだ方がええのんちがうん?」とアドバイスされ、頭の中には、?だらけであるとはいうものの、またまたそっかなー?という単純さで、帰りにラテを買って帰り、「一応」出された薬など、最後までまともに飲みきることなどない。 

 この方、なんだか、いつも、平易な言葉でのらりくらり、説明してくださるけれど、なんだか性格見抜かれて、うまいこと治してくださってる気がする。つくづく名医だよなあ、と感心する。

 何度か話した中で、ご自分の職業で、偉いなどと思っているとは、とても思えない発言を聞いてきた。それに、過去に先生に恩があるらしく、教師という仕事をえらく高く買ってるらしい節がある。学校現場から離れた私に、もう少し気楽にやれよ!と言ってくださってる気がするときもある。

 そ、そんな、人前で授業するなんて、そんなこと、僕には荷が重過ぎます。と言われたこともある。

 謙虚、なんて言葉も似合わない。偉そうじゃない、も違う。危ない状態の人に、心配で怒ったように緊急手配をしているのを聞いたこともあるし、私自身も心配のあまり、声を荒げられたこともある。

 ちゃんと人間してる、って感じる。自分がならざるを得なかった仕事を通して、ちゃんと人間に愛情もって、生きてる、って感じがする。ファンが多いのも知ってる。

 私は、ファンなんかじゃない。悪態もつくし、弱音も吐くし。私の言った言葉がわからなかったら、知ってるフリなんかせずに聞いてくれる。だから、信用しているという、不思議な逆説。

 知ってることを知ってると言い、知らないことをはっきり知らないと言ってくれるから、だから、私は信頼している。 

 それにしても、いつものパフォーマンスは、効くよなあ。半ば呆れてしまうくらい。(笑)

 鬱だと主張したり、神経性胃炎だと訴えて、却下された件は、生徒たちの笑いの種になっている。先生見てたら、誰がそんなことを信じるんですか?と笑い話にしている。酷すぎませんかねー!?

 私もそう。毎日を与えられた仕事を通して、生活してる。だから、なんとなく先生の気持ちがわかるような。いやいや、大き過ぎて、わかるなんてことはないかな。

 実は、ビジネス系のセミナーで、休み時間が1時間あったら、何する?というワークがあって、自分を振り返ってみて、いくつか並べたあとに、「先生に会いに行く。」と言ってしまった。ときに、用事を作って。エラくウケてしまったけど。

 これ、おばあちゃん方がしているらしい。ちょっとふらつくかな?血圧高いかな?先生の顔を見て来よう!という話。

 結局名医やねんやん!?

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