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日持ちは一瞬。思い出は永遠。ハロウィンかぼちゃを作ろう。

秋の風物詩といえば。


街がハロウィン色に染まってくると、うずうずする。
今年はどんな柄にしようかな。

7年前の今頃、私はアメリカにいた。
海外で暮らすといろんな異文化に触れる機会があったのだが、今も生活に取り込んでいるのが、ジャック・オー・ランタン(以降、『ハロウィンかぼちゃ』と呼ぶ)作りだ。

家族で楽しむハロウィンかぼちゃ作り

滞在先では、この季節になるとハロウィン用の大きなかぼちゃがスーパーやホームセンターなど至るところで現れ、皆、買い物のついでにお気に入りのひとつを選んでいた。

大きなかぼちゃ、ちょっと細長のかぼちゃ、かぼちゃの形に合わせて、どんな表情にしようかと思いを巡らせる時間が楽しい。

大きなナイフで蓋を作り、特大スプーンで中のタネをくりぬき、小さめのナイフを使って好きな柄を掘っていく。
途中、思わぬところをカットしてしまったり、デザイン通りにいかなかったりするが、それも楽しみの一つである。

完成すると、中にロウソクを灯す。
暗闇に浮かぶハロウィンかぼちゃたち。
ひとつじゃなくて、家族や友達の分と一緒に並べると、さらに可愛い。
ホットココアを飲みながら、ゆらめくかぼちゃたちを寒さに負けるまで眺め続ける。

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儚さがいい

ハロウィンかぼちゃの寿命は短い。
生のかぼちゃをカットしているから仕方ないのだけれど、一生懸命作ったものが朽ちていくのはちょっと寂しい。

でも、時間と共に消えてしまうものだからこそ、限られた時を大切にし、寒くても見つめてしまうのかもしれない。

帰国した今でも、この時期になると無性にかぼちゃが掘りたくなる。

ある時はネットで購入し、ある時は田舎の親戚が近所の道の駅で見つけたものを送ってもらった。
今の生活圏では滅多にお目にかかれない。

あっても当時のような電子レンジサイズのかぼちゃにはなかなか出会えない。
たとえ出会えたとしても、残念ながら今の小ぶりな家に連れて帰る自信がない。

飾る場所もない。
リビングのテーブルに置いていても、玄関に置いていても、一週間も経たずに腐ってしまう。
上の写真のように落ち葉の上にちょこんと置けると季節感もあって素敵なのだが、あいにくマンションの内廊下に置いても、背景が殺風景すぎるのが悲しい。

それでも、私にとって、季節の移ろいを楽しむイベントには変わりない。
早くおおきなハロウィンかぼちゃを落ち葉の上に並べられるようなおうちに住みたい。

そんな理想ばかりが高まる寒い夜です。

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