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読書の秋、政治に興味が出てくる本3選。

いきなり固いテーマだな。
と思わずにお読みいただければ幸いです。

まさかのママ友が政治参加

産休中、友人とのオンライン会で印象に残ったこと。
「うちの自治体の子育ての支援政策がいまいちすぎて、市のホームページに毎日別人のフリして、いろんな書き方でめっちゃ意見してるねん。」

同い年の友人が、市のホームページの政策を読んで、意見を発信している。
私なんて、自治体のホームページなんて保育園の空き状況くらいしか見てない、政策を読みはしても、意見して改善を促そうなんて考えたこともなかった。

ちょっとは政治ってものに関心を持った方がいいかもな、、、

こんな背景から、政治について学ぼうと思った私が、初心者目線で、政治を身近に感じられた本を3冊紹介したい。

1.政治的に無価値なキミたちへー早稲田大学政治入門コンテンツ

kindleでも読める政治本を探したら、たまたま見つけた本。
タイトルが刺激的でちらっと読んだら、中身も刺激的で、最後まで読んでしまった。

大多数の日本人は、日本の政策が当たり前すぎて、疑いもしないんじゃないかと思う。
私なんかは、「どうせ日本って先進国だし治安いいし、生活しやすいじゃん」と思っていたが、井の中の蛙大海を知らず、その概念が覆される。

この本では、日本の政治が、世界各国と比べていかに違うのか、又はいかに遅れているのかを教えてくれる。
例えば、夫婦別姓を認めていない主要国は日本だけ。政治家になるためにばか高いお金がかかり一般市民の政治参加へのハードルが高いのも日本。休みが他国に比べて全然なく、働くために生きているように感じられてしまうのも日本。

読んだ時期がちょうど都議選前だったこともあり、読み終わった後、人生で初めて各政党の政策を読み比べた。私にしては大いなる進歩だ。

読んだ後、自分は果たしてこのまま日本にいていいのか、日本にいるならどうすれば幸せになれるのか、と考えさせられる本。

2.総理の夫

原田マハの小説。
史上初の女性総理とその夫の話で、今月映画も公開予定だ。

女性総理を目指す相馬凛子が凛々しくてカッコイイし、夫の日和はおとぼけ感があり、なんとも浮世離れしていて対照的なところも面白い。

夫婦のやりとりがコミカルで夢中になりながらも、政党のドンみたいな議員との駆け引きや、聴衆の共感を呼ぶ演説など、気づけば政治家ってこんな世界を生きてるのかなと、彼らの生活を覗き見しているような気分になる。

読み終わった後は、2人の夫婦愛が素敵だなという心温まる気持ちと同時に、スカッと爽快な気分になれる。

私は原作ファンだが、中谷美紀と田中圭のイメージがうまくハマっている、映画も早く見てみたい。
映画を見る方も、ぜひ原作を読んで、イメージを膨らませていただきたい。

3.本日はお日柄もよく

こちらも原田マハの作品。
そう、私は原田マハさんのファンだ。

それはさておき、こちらは選挙の演説に焦点を当てた作品だ。
感動と共感を呼び、演者の魅力を最大限に引き出すスピーチのプロであるスピーチライターが、選挙戦をサポートしていくストーリー。

スピーチライターは演者の黒子であり、表に出ることはない。
でも言葉のプロであり、表現のプロ。
読んでいると、登場人物がスピーチしている情景が頭の中に浮かんでくるかのよう。
伝わるスピーチのパワーってすごい、と思わされる。

この本を読んだのはだいぶ前だが、最近の総裁選の候補者の所信表明を見ながら、この本を思い出した。

正直なところ、似たようなことを言ってる部分も多いはずのだが、視聴者への語りかけ、言葉の選び方、間の取り方などで、印象や後に残る余韻が全く違う。
スピーチの大切さを改めて感じた。


さぁ、読書の秋が始まる。

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