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好きなスカートを着られなかった話

こんにちは、1月19日のひま餅です。
今日はちょっとだけ、昔話にします。好きな服を着られなかった私が、20歳を越えてようやく着られるようになった話です。

私には、小さい頃から重いアレルギーがある上、よく体調を崩しました。
小児喘息では入院し、毎月のように風邪をひき、元気な妹を羨みながら、しんどかった記憶ばかりあります。

特に辛いのが、アトピー性皮膚炎でした。
アトピー持ちの方は分かると思いますが、何より辛いのが永遠に続くかゆみなのです。

掻きすぎて、かさぶたが剥がれ、血だらけになり、痛みに変わって、ヒリヒリしてくるとようやくほっとするのです。
痛い間はかゆくないので、「掻く」という行為をやめることができます。

一晩中体を掻き続けて、朝を迎えたことなんて数えられないほど。
もちろん皮膚科に通っていたし、薬を飲んだり、塗ったりしていましたが、アトピーというのはそう簡単に治るものじゃないんですよね。

ほんとにひどい時は、痒疹という状態になって、包帯で縛られていたこともあります。一晩中痒みで唸って泣くの、今思い出すと軽くホラーじゃん。

……で、そんなボロボロの手足、人に見せられないんですよね。着る服は長袖と長ズボンばかりになる。

小さい頃はワンピースやスカートを履いていたこともあったのですが、大きくなるにつれて、好きな服は着られなくなりました。

私もいっぱしの女子なので、かわいい服や、足を出したスカートが着たかった。
でも、毎日風呂場で見る汚い体を見る度に、無理だと何度も諦めるのです。
そうして何年も過ぎて、私は18歳になりました。

進学し、一人暮らしを始めた私は普通の暮らしをしていたのですが、しばらくして驚くことが起こりました。

アトピーが治り始めている!!!

アトピー性皮膚炎は、様々な原因がありますが、大きくはアレルギーです。
実家の環境が自分のアレルギーだったことを、大人になり、家を離れてやっと気づいたのです。

それから少し経って、跡は残っているものの、久しぶりにちょっとだけ丈の短いスカートを履きました。
足が太いのでミニは履けないけど、それでも、私の中にあった何度も諦めた夜が、溶けていくのを感じました。


環境を変えれば、世界が変わることってほんとにあります。
いま、つらい思いをしている人がいたら、環境を変えてみるのも、いいのかもしれません。


ひま餅

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