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hima
2024年3月3日 09:42
今回は『声と現象』である。フッサールの『論理学研究』や『イデーン』の読解を通じてフッサール現象学の形而上学的原点を探るという内容であり、それ自体がとてもピンポイントで深い議論となっていると思われ、その全部をつまびらかに見ていくことはここではとてもできそうもないので、僕なりにポイントを絞っていくことにしたい。そのポイントは、〈私〉に関わる部分である。具体的には、第七章「根源の代補」において〈