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「大人の自由研究」経営者を知り、学生を知る。

福岡市機械金属工業会・九州山口産業人クラブ・福岡商工会議所工業部会の合同イベントでちょっと企画。

基本的には忘年会の前のイベントだけど、そこを何か一緒に企画できないかと渡辺鉄工の渡辺さんからご連絡いただきまして。

下記のイベントの際に福岡市金属工業会(BLABO)に大変お世話になったこともあって、お返しをどこかでしたいなと思っていたのでちょうどよい機会。

「シチズンサイエンス」についてBLABOさんのイベントで話したことがあり、その流れもあって、何か市民による研究的な活動を踏まえた自由研究のような企画はできないかということで。

アカデミックな知識をただ講演として届けるのもいいでしょうけど、研究活動という「行為」をいかに日常の場に融かしていくことができるかというのは個人的にも推進したいことなので、嬉しいお題。

事例や具体を集めるのはビジネスの現場でもたくさんあれど、それを抽象化してパターンを集めたり、持論化したりする機会は少ない。研究ではそれが当たり前でも、仕事の日常にはないから、経営者にそういうことを体験してもらうのはいいかなあと。

イベント時間も2時間で短いから、簡単なインタビュー調査をやって、そこで得られたデータを抽象化する企画に。インタビュー調査ワークショップ。大人の自由研究タイム。

今回は学生も呼んで、経営者と語り合う仕掛けもいれることで、少しフラットに話せる環境も取り入れてみました。

経営者20人と学生20人くらいの予定が、全部で80人に

当日の会場(GROWTH1)はこんな感じに。

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めっちゃいはるやんかいさ

自由研究という響きなのか、いややっぱり学生とも話すという新鮮味からか、今まで以上の参加者だったそうで。

でもこれは楽しみだなと、インタビュー調査の方法や気を付けるポイント。調査において大事にしている点などを話し、少しインタビュー練習もしつつ、本番へ。

今回は「コミュニケーション力とはなにか」を明らかにするというテーマ。経営者と学生の良いコミュニケーションがなされた具体的な場面をインタビューして、それらをKJ法で分析して、良いコミュニケーションの要素を浮かび上がらせていく。そこからコミュニケーション力ってどういうものかを見える化していこうという流れ。

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立ち上がって分析するチームいくつかあって嬉しかった。身体も動く。

学生も経営者もフラットに話せたらいいなというところは比較的うまくいってたかなあ。興味深かったのは、経営者よりも学生の方がグループワーク慣れをしていて、学生がファシリテーターしてたところもあったことでしょうか。

終わった後に、渡辺さんからは「経営者が今回のインタビュー調査での注意点や聴き方を会議に取り入れたいという声が多かったです」というフィードバックがありました。

個人的にはそれが一番うれしく、研究知が少し経営の現場に融けた(融けるきっかけになった)という実感が得られた瞬間でした。

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司会業もこなす渡辺さん。素晴らしいアトツギの方。

サイエンスコミュニケーションが融け込むシチズンサイエンスという論文も以前書かせていただきましたが、皆が愉しく集まる場を、研究的な活動や行為を融かした場にしていく。

こういう中で、科学や研究のリテラシーや研究倫理のような感覚も身についていく。やや間接的な参加の形ではありますが、こういう方向からの積み重ねも研究文化、科学文化の醸成に繋がっていくのではと考えている次第です。

めっちゃいい機会でした(学生もやたら褒めてもらえたし、「私、実は博士号持ってて」というアカデミックサイドの話もこの企画の流れでしてくれる経営者の方も出てきたり。最高じゃんか)。

お声がけいただいた三団体の皆さま、参加してくれた学生、会場のGROWTH1さま皆さんに感謝申し上げます。

めっちゃいい機会でした(2回目)。

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モリタヤスノブ/ヒマラボ代表理事/福岡大学商学部シチズンサイエンス研究センターセンター長
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