色の見え方のしくみを学んで、誰でも見やすい配色を身に着ける(色彩検定® 公式テキスト UC級)
人によって見えづらい色があることに配慮したカラーユニバーサルデザインについて理解を深めるために、日本色彩研究所著「色彩検定® 公式テキスト UC級」で「色の見え方のしくみ」と「色覚の種類・特徴」を学びました。
色覚の種類
人間の目はL錐体、M錐体、S錐体という3つの錐体という細胞によって色を見分けます。それぞれ、Lは赤を、Mは緑を、Sは青を強く感じる錐体です。この錐体の有無や特性によって、多くの人とは異なった色の見え方をしている人が一定数存在します。
カラーユニバーサルデザイン機構「色覚型と特徴」より
http://www2.cudo.jp/wp/?page_id=82
P型色覚(1型色覚)
P型色覚(1型色覚)の人は、赤をとらえるL錐体が存在しないか、M錐体に似通っています。そのため、「赤と緑」「オレンジと黄緑」「青と紫」のなど区別が付きづらかったり、赤が黒く見えたりします。
D型色覚(2型色覚)
D型色覚(2型色覚)の人は、緑をとらえるM錐体が存在しないか、S錐体に似通っています。そのため、P型の人と同じく「赤と緑」「オレンジと黄緑」「青と紫」のなど区別が付きづらいです。P型の人と異なり、赤と黒の区別は付きます。
T型色覚(3型色覚)
T型色覚(3型色覚)の人は、青をとらえるS錐体の異常によって、「黄色と青紫」「青と緑」「青と黒」の違いがつきにくいです。
A型色覚(1色覚)
A型色覚(1色覚)の人は、通常3つある錐体が1つしかないため、色の区別がつきづらいです。
終わりに
上記のようなLMS錐体の特性で多くの人とは違う色の見え方をしている人は、日本人男性の5%、つまり20人に1人存在します。その中でも、P型D型の(P型が1.5%、D型が3.5%)人が多く存在します。
数十人の目に触れるようなモノを作る際は、色の見え方への配慮が大切だとわかりました。
特に「赤と黒」「赤と緑」「オレンジと黄緑」「青と紫」などを使用する際は、十分な配慮と工夫をするようにしていきたいです。