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経験と刺激を渇望している自分に自分がが出来る17の習慣(たちどまって考える)

ヤマザキマリ著「たちどまって考える」を読みました。

「デジタル脳」の頼りなさ

本書の終わりの方にある「『デジタル脳』」の頼りなさ」という項が印象的だった。

生きていく中の様々な出来事に対応する「応用力」を身に着ける上で大切であるリアルな「経験知」が不足している人・不足していることに気が付いていない人の頼りなさについて書かれてた。

経験と刺激の渇望

なぜ、「デジタル脳」「経験知」という言葉が印象に残ったのか考えてみた。

私は、90年代生まれで、生まれた時からデジタル機器が身近にある、所謂デジタルネイティブ世代。何かを調べる時は、まずはインターネットで検索する。

さらに、コロナ禍に新卒で入社した会社は4月1日から、今までずっとリモートワークがデフォルトの会社。1年近く働いているのに、同僚にも先輩にも片手で数えられる程度しか、直接会ったことがない。

趣味も仕事もデジタルが占める割合がグンと高まっている今の自分の生活、生き方の頼りなさを実感した。0と1の間の部分が見えていないこと、見ようとしていないことに気が付いた。そして、リアルな経験・体験に飢えに飢えている自分に気が付いた。

コロナ禍の、この1年間、本や映画で自分の内側を豊かにすること、この機会に新しい趣味を増やすことを心掛けていたけれども、リアルな経験・体験による刺激を受けていない自分は、日に日に頼りなく、弱弱しくないっていると感じた。

もっと、旅に出て自分の知らない世界に触れたい。街を歩いてふと素敵なお店や場所に立ち寄りたい。誰かと直接会ってその人とその環境を視て感じながら話したい。リアルな仕事がしたいし、直接、人と話したい。自分がそこにいると感じたい。

コロナ禍とか、デジタルがどうとか、そういった原因や環境の影響だけに関わらず、リアルな経験と刺激に渇望している自分に気が付く、きっかけとなる言葉が「デジタル脳」だった。

では、どうしたら、今、リアルな経験と刺激を自分に与えられるだろう。

経験や刺激を増やすためには、「お金」と「時間」と「人」との関係を意識的することが大事かなと思った。

お金と自分の関係

まずは「お金」。月に20万円の収入があるとして、その20万円を何に使うかで自分が得られる経験や刺激が変化すると考えた。

一番割合が大きいのは家賃。毎月、一定の大きな額を払っている今の家の環境をどう活かすのか、または活かせそうにないのならば家賃の払い先を変える、引っ越す選択をするのか。前者、今の環境を活かすとしたら、もっと家から出て、近所でお金を使ったり、近所の人との関係性を築いたりできると気が付いた。気が付いていない、意識していないけれど、今の家に住んでいるからこそ出来ることが沢山あった。

家賃の次に大きいのは、私の場合、食費・外食費だ。食べることが好きだし、カフェやレストランで美味しいモノを食べることも好きだからだ。ただ、食にかけている支出とそこから得ている経験や刺激のバランスを考えると、必ずしも良いお金の使い方が出来ているとは限らない。準備が面倒くさくて適当な食事をしてしまったり、いつも同じモノばかり食べたりしてしまっている。節約のために、なるべく外食は減らしたい、支出の割りに経験にも刺激にもなっていない交際費を減らしたいと思っていた。

これからは、例えば、料理が面倒くさい時は、近所の飲食店で食事をするという選択をもっとしても良いなと感じた。少し高くついても、そこで得られる経験や刺激は、適当な食事をする時のそれとは格段に高く、余分にお金を払う価値があるのではないか。また、家で料理をする時も、いつもと違うスーパーに行って、真新しい食品を購入したり、週末にマルシェや少し離れた街の食料品店に行って、「美味しい」食材を購入したりしたい。生命を維持するための疎かな食事をするくらいならば、少し余分にお金を払ってでも素敵な経験と新鮮な刺激を得られる食事がしたい。

時間と自分の関係

次に「時間」。毎日24時間をどう使うか。どうしたら新しい経験や刺激を得られるか。

大きな割合を占めるのは「睡眠」。睡眠によって、睡眠時間外の経験や刺激も左右されると思う。良い睡眠をとるための工夫をもっとしても良いかなと思った。例えば、朝、しっかり日光を浴びること。適度な運動をして、ぐっすり眠りにつくこと。きちんと入浴して深い眠りにつくこと。寝る前はデジタルの光を遮断して良質な睡眠をとること。今、なんとなく知っているけれど、出来ていないことだけでもこんなに沢山のことが思い浮かんだ。まずは、ここから一つ一つ習慣にして、良質な睡眠をとるようにしたい。

同じく大きな割合を占めるのは「仕事」。今の仕事で、よりリアルな経験、刺激を得るにはどうするか。自分の意志を持って仕事をすること。普段、話をしない人と会話すること。いつもとは違う視点で業務に取り組むこと。どれだけ小さくても、これまでやったことがないことに常に取り組むこと。体験を経験にするために、振り返り、振り返りを誰かにシェアすること。自分の仕事に関わる本やセミナーでインプットすること。仕事についても、今すぐにこれだけの出来ることが思い浮かんだので、早速取り組んで習慣化していきたい。

人と自分の関係

最後に「人」とのかかわり方。よく連絡を取り合う5人が自分を表しているとか、誰と付き合うかで自分が変化するとか、どこかで聴いたことがある。

まず仕事に関しては、自分の業務にとってコミュニケーションを取り合うことが重要な人(上司・同僚・社内外の顧客)とは、意識的にチャットや仕事上の会話以外のコミュニケーションを取る工夫をしようと思った。自分から積極的に、定期的に1対1で会話する機会を設定したり、ランチや朝活など時間外業務外のコミュニケーションの時間を設定したりしたい。

またプライベートに関しても、新しい出会いの機会を自分から作ったり、自分の知らない経験・刺激を与えてくれる友人や知人との関係性をこれまで以上に大切にしたりしたい。

まとめこれからやること一覧

「デジタル脳」をきっかけに、渇望している経験や刺激を得るために、取り組めること、やりたいことが沢山浮かんできたので、忘れずに行動に移せるように一覧にまとめてみたら17個もあった。

1.家から出て、近所(=最寄りから5駅くらいは近所かな)のお店でお金を使う
2.近所の人(=店員さんとか常連さんとか)と顔見知りになる
3.料理が面倒くさい時は、近所の飲食店で食事をする
4.生命を維持するための疎かな食事をするくらいならば、少し余分にお金を払ってでも素敵な経験と新鮮な刺激を得られる食事をする
5.朝、しっかり日光を浴びる
6.適度な運動
7.寝る前はデジタルの光を遮断
8.自分の意志を持って仕事をする
9.普段、話をしない人と会話する
10.いつもとは違う視点で業務に取り組む
11.どれだけ小さくても、これまでやったことがないことに常に取り組む
12.体験を経験にするために、振り返り、振り返りを誰かにシェアする
13.自分の仕事に関わる本やセミナーでインプットする
14.自分から積極的に、定期的に1対1で会話する機会を設定する
15.ランチや朝活など時間外業務外のコミュニケーションの時間を設定する
16.新しい出会いの機会を自分から作る
17.自分の知らない経験・刺激を与えてくれる友人や知人との関係性をこれまで以上に大切にする

経験と刺激を、自分で自分に与えることで、豊かでたくましい人間になりたいな。