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わたしとお母さん

こんにちは!
皆さま、ゴールデンウィークはどこかにお出かけになりましたか?アメリカにはゴールデンウィークというものはないのですが、「母の日」で週末は賑わっていました。

ということで、今回はそんな「母の日」にちなんで、わたしとお母さんについてお話しします。


<小さい頃は大っ嫌いだった>

いきなりぶっ込み発言ですが、わたしは小さい頃、お母さんのことが大っ嫌いでした!笑
不謹慎な話かもしれませんが、小さい頃「離婚したらお父さんについて行く!」と勝手に決めていたくらいでした。

大きく理由は2つあります。

1つ目は「単純にうざい」ということですね笑
しかし、これは母自体がうざい、というよりは、母にひとことも逆らえない立場であったこと、もし逆らえば何かお仕置きされるのではないかとビビって何もできなかった自分が情けない、うざいという方が正しいのかもしれない、と今になって思います。そう感じるくらい、母の存在は大きく、世界で一番怖く、「鬼」と影では呼んでいました笑

実際、母の言うことはいつも悔しいくらいに正論でした。
例えば「洗濯物を片付けなさい!」「使った食器はすぐに洗いなさい!」「自分が出したものは元も場所に戻しなさい!」など、誰が見ても当たり前のことを母はわたしに言っているのに、当時は面倒くさい、わかっている、うるさいという気持ちが先行して。。。
今思うと本当に最低だなと実感しています。ずっと思春期だった感じですかね。笑


2つ目の理由は、私が「3姉妹の長女」であることです。
わたしには年子の大学生の妹と、4つ年の離れた高校生の妹がいます。わたしは小さい頃から今も、長女という立場ではあるものの、性格や行動はとても長女ではないような、妹たちの見本となるような姉ではありませんでした。

年子の妹の方がよっぽど姉らしく、わたしが到底叶わないようなスキルや几帳面さを持ちそろえていました。
一方、わたしは何もかも雑で面倒くさがりな性格なので、余計に妹たちと比べられ、母だけに限らず妹にも「ほんまありえへんねんけど」「ちゃんと片付けて」とよく怒られていました笑
今はとても仲の良い3姉妹ですが、昔は仲が悪くケンカばかりしていた日々が懐かしいです。


少し話がそれましたが、そんな妹たちの存在もあり、ケンカをしてわたしが妹たちに強く当たったりいじめたりすることで、母が飛びかかってくる際、「わたしのことは守ってくれないんだ」「わたしのことは好きじゃないんだ」と勝手に落ち込んだ時もありました。
独占欲強すぎちゃうか!自業自得やろ!って思いますね笑


<訪れた転機>

そんなわたしですが、高校生の時に転機が訪れます。
それは大学進学で悩んでいた高校3年生の夏のことです。

先ほどお話ししたように、わたしは3姉妹の長女であることもあり、大学は絶対に国公立一択だと決めて、日々受験勉強をしていました。でもやはり、受験は簡単なことではなく、模試が返却される度に「現実的に国公立大合格は厳しいかもしれない」と思うようになりました。

そんな高校3年生の夏に、学校で指定校推薦の大学一覧が発表されました。実際、私立に進学すること、ましては指定校推薦で進学することなど一切考えていなかったのですが、興味本位で張り出されている表を見たときに、学習院大学国際社会科学部という学部を見つけます。

高校生になった時から、国際関係に興味が出てきていた私は、学習院大学のこと、国際社会科学部のことをこっそり調べることになります。調べていくと、大学4年間のうちに留学が必須で卒業単位になること、また校風が落ち着いていていること、東京という新しい場所で新たな人生を送ってみたいなど、自分が心のうちに秘めていた、たくさんの思いが溢れ出てきます。

だけど、正直これはただの逃げだと捉えられるのではないか。私立大学で、東京での一人暮らし、留学も行くことになる。経済的にどれだけ家族に迷惑をかけるのか、わたしのせいで妹たちの将来がせばまってしまうのではないか。こんな自分勝手な選択を両親が許してくれるわけがない、となかなか相談できずにいました。

それでも受験は待ってくれません。
次第に推薦の締切日も近づいてきた7月の終わり、学校から帰宅してすぐに両親の元へ行き、自分の今の思いをすべて話しました。

すると母は、怒ることもなく否定することもなく、しばらく黙ったあと「日向葵がしたいことができるんやったらいいんちゃう?」と言いました。
年齢が上がるにつれて、母のわたしに対する態度が段々とまるくなってきていたことは実感していました。ですが、正直、誰もが反対するであろうダメ元での選択だったので、驚きと嬉しさと安堵で、自分の部屋に入った瞬間涙が止まらなかったことを未だ鮮明に覚えています。


<「鬼」から「世界イチのお母さん」に>

大学3年生になった今、学習院大学進学を選択し、一生の素敵な友達ができて、夢だったアメリカに留学している自分は、誰よりも恵まれた存在だと確信しています。
「お母さんはいつだってわたしのことを応援してくれる最強の味方だ」と改めて気づくことができました。

今までのたった20年の人生の中で、何不自由なく好きなことをさせてくれた、道を間違えた時は修正してくれた、将来の矢印を良い方向に向けてくれた母には、心から「ありがとう」と言いたいです。

わたしのお母さんは世界イチのお母さんだ!


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