精神を病んでから始めた、いいこと日記
私は高校2年生の時にあるきっかけからだんだん外に出られなくなり、精神疾患と診断された。
そこでいわゆる引きこもりになってしまった私だが、家で何もしないことに耐えられなかった。
そこで、まずは簡単に日記をつけ始める事にした。
私の日記のルールは、
書く文量は、長すぎると続かなくなるから、1行でも、5行でも、10行でも、なんなら5文字でもOK。内容はその日起きたことや感じたことなら何を書いても良い。
ただし、一日で感じた“いいこと”は必ず1つは書く。
というもの。
いいことなんてそんなに無いと思うかもしれないが、
「お昼に食べたうどんが美味しかった」とか
「窓を開けたら鳥の声が聞こえてきて嬉しかった」とか、
「サザエさんのジャンケンに勝った」とか、そのくらいのことでいい。
そしてこれはルールではないが、私はノートにペンで手書きするスタイルで毎日つけている。
最初はなにか日記アプリのようなものを使って記録していこうかとも思ったのだが、紙にペンで書き込んでいくと、不思議と自分の頭の中も整理されている気がする。
これを続けていると、毎日“いいこと”を探しながら生活するようになる。
もちろん常に「見つけるぞ!」と思って生活しているわけではないが、今まで気づかなかったような、小さな“いいこと”に気づけるようになる。
これが私が「いいこと日記」をしていて良かったと思う点である。
精神を病んでから私の世界は真っ暗になった。
周りの人間はキラキラ輝いてみえ、自分だけがものすごく劣っている存在のように思えた。
でも私はこの日記を始めて、小さないいことに気づけるようになって、私の日常もそんなに悪くないと(少しは)思えるようになった。
「これをやれば精神が安定する!」とか、
「これをやればメンタルが強くなる!」とか、
そんなとてつもない効果を発揮するものではないが、少しは前向きになれるきっかけにはなりうると思う。
いいことセンサーの感度が発達して悪いことはない。
私は当時ネガティブLv.99だったのが今はLv.85くらいにはなった気がする(?)
日記とかそういうものを続けられない人でも、1日1つ書くだけでいいので比較的続きやすいのではないだろうか。
デジタル派で、そっちの方が続きそうだという人はアプリで書くスタイルでもいいと思う。
スマホなら持ち運ぶから気づいた時に書けて、忘れる心配もないし。
いいこと日記はタイムカプセルみたいなもので、“いいこと”という宝物が詰まっている。
後から見返して、自分の日常もこんなにたくさんのいい事で溢れているんだなと思うと嬉しい気持ちになれる。
どんな人でも今すぐにでも始められるから、やってみてほしい。
今日は、どんな“いいこと”あった?
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