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希望なんて

人はみな、大なり小なり生きづらさを抱えて生きているのではないかと思う。

というか、もしそうでなければ私があまりにも不幸で可哀想な奴な気がして辛いのでそう思いたい。


私は小さな頃から根っからのHSP気質である。
でも、これを自覚したのは最近のことだ。

自分以外の誰かが怒られていると、その怒りの乗った声が自分の中にどんどん入り込んでくる気がして、関係ないのに泣き出してしまったり、

人の多い場所は、音も匂いも五感で感じる全ての要素が濃く強く感じられて苦手だったり、

ここに書き出すにはキリがないくらい、本当に多くの事が、今思えばHSP気質によるものだったかもしれないと感じる。


でも当時は「HSP」なんて言葉はもちろん知らなかったし、五感が鋭く効きすぎるせいで、苦手なシチュエーションや場所が多くて、人との差を感じることも多かった。

というか、「自分は人より劣っているんだ」という気持ちが段々強く根付いていったような気がする。

そのまま何とか皆と同じ学生ロードを走っていたものの、高校2年生の時にとあるきっかけから不登校になってしまった。

私の通っていた高校は全日制の進学校だった。

入学した時点で自分は大学に行くものだと思っていた。周りの友達も皆そうだった。

やりたい仕事もあって、行きたい大学も学部も決まっていた。

この時点で私の夢は途絶えた。全てが終わったような気がした。


精神的にも身体的にも体調は最悪。

何をするにも不安が付きまとうようになり、一度不安を感じるとみるみるうちにそれが大きく膨れ上がってしまう。

度々パニック発作を起こすようになった。

1歩も外に出られなくなり、所謂ひきこもりになった。

不安に支配され、パニック発作に怯える日々。毎日が生き地獄。

調子の波が酷く、昼までは普通に生活していたのに、夕方になるとガクッと調子が崩れて何も出来なくなる。


そんな生活が2年くらい続いたが、少しずつ外出する時間を伸ばすリハビリを行いながら、段々、薬の数も量も減っていき、行動範囲も広がっていった。


とはいえ、17歳から20歳までの約3年間を、完全に棒に振った私は、大きな劣等感を感じずにはいられなかった。

友人たちは、みな大学に進学して夢に向かって進んでいたり、就職してバリバリ働いていたり。


それを機に一人暮らしを始めた子や、なんなら中には家庭を持った子もいる。


一方私は、元々普通に難なく出来ていた事すらままならないのに。

去年からバイトをするようになったが、それも週に2、3日ほど、5時間だけの勤務。

通信高校で高卒資格だけは得たので、高卒実家暮らしフリーターである。

今も精神科には通院中だし、薬で不安をコントロールしながら普段の生活を送っているが、未だに調子の波はある。

脳内が希死念慮でいっぱいになることだって多々あるが、幸か不幸か、行動力が無いので今も生きている。

体調を崩す前の自分と周りの人間がキラキラして見える。

そして今の自分はどうしようもない。

未来に希望なんて少しも見い出せない。1日1日をなんとかやり過ごして日々を生きている。

そして家族には今は平気なフリをしている。

私が本音で話せるのは病院の主治医の先生とカウンセラーさんとSNSの中だけ。


私はこれからどうなるのだろうか。どうしたらいいのだろうか。

何も見えない。分からない。

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