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最底辺人間の自伝

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70年代生まれ。生活保護を受給している最底辺の人間です。現在父子家庭で中学生の息子を育てるうつ病患者の、今までの半生を記した自伝的小説、自伝的エッセイになります。
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最底辺人間の自伝

まえがき体調に変化を感じ通院 うつ病と診断され、その後離婚、子供を引き取り辛い状態での育…

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第三十二話 高校生の遊び

よく「~らしい」という言葉を耳にする。『高校生らしい振る舞い』『高校生らしい遊び』『高校…

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第三十話 彼女の話

『○○○△△△✕✕✕✕』夜になるとベルが鳴った。アスカちゃんの番号だった。まだケンジと一…

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第二十二話 バンド結成と卒業ライブ

三年生になって、本格的にバンドを結成することになった。 毎回貸しスタジオに行くとお金がか…

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第二十一話 やまちゃんと私の話

顧問からレギュラーから外すといわれた日、部活が終わってからやまちゃんの家に向かった。「な…

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第二十話 柔道部物語②

中学二年の夏の大会が終わった。先輩たちは惜しくも準優勝だった。全国大会は優勝校のみだった…

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第十六話 音楽とバンドブーム

当時は空前のバンドブームの時期だった。名前を挙げればきりがないほどのバンドがデビューして、それぞれに熱狂的なファンがついていた。それに合わせて楽器や音楽が好きな若者たちが、自分たちが好きなバンドのコピーをして楽しむような時代だった。 「やっぱBOØWYいいよな」 「Xのが良くね」 「おれはZIGGYがいいな」 「LINDBERGもいいよね!」 等々、私たちも例にもれず、コピーバンドをやってみたいという思いをみんなが持っていた。 もちろん、それぞれ部活や塾や習い事な

第十四話 ろくでなしブルース世代

私の学校は男子は普通の学生服(学ラン)であった。当時はなんといってもビー・バップ・ハイス…

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第十三話 柔道部物語

柔道部物語、当時ヤンマガで連載していた漫画で、柔道を題材にした漫画の中で私が一番好きな作…

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第十二話 中学生

転校してから二年半、私は中学生になった。私の通っていた中学校は一学年約400人で全校生徒で1…

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第十一話 良い事・悪い事

もう普通の学校生活に完全に戻った。登校班で通学し、教室で授業を受け、休み時間には友達と遊…

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第十話 私の姉の話②

前回に引き続き今回も姉の話をしてみたいと思う。 私が転校してからも姉との交流はなくなった…

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第九話 私の姉の話①

今回は私の話からはそれるが、姉の話を少ししてみようと思う。 私には4歳上の姉がいる。姉と…

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第八話 良い友達・悪い友達

どうすべきか考えながら保健室登校は続けていた。ある日の放課後、T君が数人の友達を引き連れて、保健室に入ってきた。「一緒に帰って、その後遊ぼうぜ」嬉しかった。「うん。いいよ」と答えた私を見て、おばさん先生も喜んでいるような表情を見せた。 五人で帰ることになった。学校から近い順に周り、家に着いたらランドセルを置いて自転車を押しながら次の子の家へと向かう。祖母はとても嬉しそうにお小遣いをくれて、「気を付けてね」と言って送り出してくれた。 全員が自転車に乗り換えてから近所の駄菓子