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娘を通して教えられている

 7時になっても娘が起きない。声をかける。
7時15分で無理矢理起こす。パジャマから着替えて、朝ごはんを食べようとするものの座ったまま目をつぶっている。

 私は、少しずつイライラがたまってきてた。7:30に食べ終わって準備し始めないと班の集合時間に間に合わないから。
「ご飯食べよう。」
「食べないの?」
「口にいれようか?」
「眠たいならもう少し寝て、遅刻して行こう。」
「食べるの食べないのどっち?」
だんだんと口調が荒くなってしまっていた。
 結局、黙って布団に向かっていった娘。しばらく寝て朝ごはんを食べ、学校に一緒に行った。朝ごはん食べてから、
「給食当番イヤだなぁ。」
と。学校に行く途中も、立ち止まったり、
「時間よ、止まれっ。」
と何度も言ってた。わたしは、
「イヤなんだね。新しいクラスでやり方分からなかったら先生に聞いたら?」
と聞いても、
「教えてくれなかったら?先生も友達も教えてくれなかったら?」
と訳分からないことを言っていた。いろいろしながら、なんとか学校に着いて、門を入って行った。

 金曜日の夜は、
「ヤッター、休みだ〜。」
と、嬉しそうな様子だった。

 日曜日の夜は、
「やだなぁ、休み終わっちゃう。」
「給食当番いやだなぁ。」
と言って、寝た。

 相当、給食当番がイヤなんだなと帰りながら思った。学校行く途中は、なんとか学校まで行かせなきゃという思いが強かったからそこまで思わなかった。娘にとっては新学年になってから初めての給食当番だから慣れてないからイヤだと感じたのかなぁ?
娘は自由なタイプ。強制は好きじゃない。これできるって思えばのめり込める。やる気が出てきたらできるけど、気持ち乗らないとなかなかできない。

もう少し、娘の気持ちに寄り添ってあげればよかったな。寄り添ってあげてるつもりだったのにそうじゃなかったのかも。わたしは、時間までに間に合わないからイライラしたり早くーっと言ったり、怒ってしまう。そうではないんだよね、本当は。そういう気持ちなんだね。と、その時の気持ちを受け取って、優しく言えばいいんだよね。
娘にもそうだし、自分にも気持ちに寄り添ってあげていきたい。分かってきてはいるんだけど、まだまだだなぁと感じた。

---追伸---

 この日、午後に懇談会がちょうどあり、先生に給食当番の様子を聞いてみた。すると、普通に何もなくやってましたよ。という返事。わたしは、給食当番がイヤだから行きたくなかった事を話したら先生も驚いた様子。わたしもこれを聞いて驚いた。
 どうやら娘は本当の気持ちをなかなか言い出せないのが分かった。心配症もあるみたい。わたし自身もなかなか言えてない時がある。本当に娘がわたしの鏡みたいに映し出されていたのを感じた。もっと自分を出せていけたらいいなと気づき始めた。自分をもっとゆるめていきたい。

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