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初めての海外長期出張で密かに怪我をしていた話

6月21日、22日に開催されたFigmaのカンファレンス Configの準備と参加のため、6月16日からサンフランシスコに出張にいった。

サンフランシスコ自体は3度目にはなるものの、仕事らしい仕事でいくのと、2週間近くの滞在ははじめて。
Configそのものの振り返り…もしたいところだけど、すでに現地に参加してくれていた日本人の参加者の素晴らしいレポートもあるので、ぜひそちらをみてください。

じゃあ僕はこのnoteで何を書くかというと、人生で初の「海外で怪我をして病院にいった」話を恥ずかしながら残そうと思う。たぶんきっと今後サンフランシスコにきた誰かの役に立つはず。

日本からの移動時間や時差ボケ

東京の羽田空港からサンフランシスコ空港までの直行で、大体9時間半くらい。日本の金曜日の16:00くらいに出発して、サンフランシスコに到着したときには現地時間のお昼前の同日12:00くらい。なので、金曜日をやり直すような感覚。
時差ボケらしい時差ボケはさほど無かったような気はしたものの、飛行機でもそんなに寝てもいなかったので、現地について長い時間活動し続けているような感覚。実際到着して、会社にいって色々準備をし、夜にはチームのみんなでディナーにもいってたので、とにかく長い一日だった。

ホテル初日に夜の出来事

ホテルは良いホテルを取ってもらえていたので、ホテル戻ってとりあえずベッドでごろごろ。このときに携帯を見てだらだらしてたと思うのだけども、気づけば寝落ちした。

携帯をベッドから落とした音で目覚め、それを拾おうと手を床の方に伸ばす。家にいるときもベッドを床に落として拾うのはよくやってるので、その癖で同じことをしてしまったのがよくなかった。
ベッドの高さは家とくらべると1.5倍か2倍くらいの高さ。そんなことは寝ぼけててわかっていないので、手を伸ばすとずるりとベッドから転落。

右肩から落ちつつ、右側頭部をベッド脇のキャビネットに強打。
にぶい痛みを全身に感じ、そして右耳あたりもひりひりするなと手を右側頭部にあてると、血が。

「うおっ」となって鏡にいくと、右耳の外耳上部あたりからそれなりの出血。幸い頭からの出血とかではなさそうなものの、とにかく血が出てるので焦る焦る。タオルを血まみれにしちゃいかん気もして、ティッシュやらなんやらで処置。

時間は土曜日の深夜1:00。救急でいくようなものかも判断できないし、なにせ英語もろくにできているわけではないので、病院に電話したりするのも悩ましい。日本語が通じるところがあるか調べてみると、サンフランシスコの日本総領事館のサイトに「日本人がいる病院」についての案内が。感謝。

それをみてると、なんと奇跡的に土曜日お午前診療をしているところがあったので、そこにいくことを決めた。その日はとりあえず頭を打って気持ち悪くなったとかもないので、ホテルのカウンターで絆創膏もらったりして、枕を血まみれにしないよう気をつけて寝た。

病院で治療をうける

翌朝、クリニックの開業時間に電話して事情を伝える。日本語が通じるので詳細も伝えられた。この時点で保険などの話もしてもらい、とにかく予約をして向かうことに。その土曜日もやっているクリニックはサンフランシスコ空港よりやや南に位置するところで、サンフランシスコ市内からUberで3,40分くらい。ちなみにこのときのUberの運転手は日本のアニメ好きなメキシコ人で、アニメの話で盛り上がった。
そうこうして到着したのがNihon Bay Clinicさん。

Nihon Bay Clinicの入り口あたりにある所在地が記載されている白く塗られた木製の看板。
Nihon Bay Clinic

静かな町にあり、この朝イチでは僕だけが患者だったので、速やかに受付。もちろん日本語が通じる。で、ここでのポイントは保険の話。会社のほうで加入している保険があるので、今回のような事態でも保証はされているものの、そのクリニックでそのまま保険で支払うことはできないので、いったん自分で立て替えることに。

初診の問診などを経て早速診てもらう。右耳なのであんまり自分で確認できていなかったが、まぁまぁ深い傷になっていたらしい。これは縫ったほうがいいだろう、ということで2.5cmほど縫うことになった。

診察内容に記載された患部のイラスト。耳の形がペンで書かれており、該当の傷の箇所に赤い丸がついている
右耳の上部あたりにちょっと深めの傷があった

ちなみに土曜日は診療してるといっても、書類系の受付くらいで、ホントはこういう施術とかはやっていないらしい、ありがとう先生。

じゃあお支払い、ということで「初診料」+「治療」と「薬代」あわせて… $1,041!つまり日本円にして15万円くらい!そして翌週には抜糸もあるので、そこでさらに $193ほどかかり、あわせて $1,234ということで切りが良い数字!日本円で18万円くらい!サンフランシスコに到着したばかりだというのに!!
ちなみに、この記事を書いてる時点では、傷はほぼくっついて、問題なく回復しているのでご安心ください。ちゃんと病院いってよかった。

海外での怪我や通院に備えて

一瞬の出来事ではあるものの、もし今後こうした事態になるかもしれない人たちのために、思いつく限りの大事そうなことをメモとして残しておこうと思う。

保険は大事

ほぼこれにつきると思うけど、今回でいえばアメリカはほんとに医療費が高いので、前述の通り自腹だと絶望する。保険も保証が色々あるとおもうんですが、盗難や紛失以外にもこうした医療周りのところも気にしておくと良いと思う。

レシートは交通費も含めてとっておく

治療に関するレシートや診断結果など紙などでもらえたら、必ずもっておくこと。今回の僕の場合のように、後で請求する場合はそれらの提出も求められるはず。あとは保証範囲かどうかは保険にもよるかもしれないけど、その病院までかかった交通費も請求できる場合はあるので、それらも残しておこう。Uberならその注文ごとに領収書を発行できます。

マスクは必ず予備をもっていく

病院にいくことになるので、まだしばらくはマスクの装着推奨。持ってなければ病院についたときにもらえると思うけど、持ってほうが良いでしょう。

絆創膏なども一応もっておく

これも無いにこしたことはない。けどホテルに泊まっていれば、ホテルのカウンターにいけば大体もらえるはず。ちなみにちょっと絆創膏やコットンの買い足しで街の薬局いったけど、種類多くてどれが良いのか決めるのが大変だった。

総領事館のサイトに情報がある

日本人向けの医療関係の情報などが掲載されていることがあるので、もしもの場合は焦らずにそれらを確認。なにか困ったら電話で連絡するのでも良さそう。

こんなことあったけど、本当にすばらしい2週間だった

初日で身も心も折れかけたものの、Configまでの忙しさとConfigの熱気と、そのあとのオフィスでのお仕事と、とにかく良い経験を詰めた2週間ではありました。怪我も不幸中の幸いということで大事には至らず、これも良い経験だったと今となって思います。


こんな僕の話はさておき、Goodpatchさん主催による振り返りイベントが7月6日にオンラインでおこなわれます。Configを観た方も観なかった方も、Figmaの新機能その他について興味がある方、Config現地での様子がどうだったか気になる方はぜひご参加ください!


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Hiroki Tani
明日の元気の素になります。