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音楽ー小説

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好きな音楽を小説にしたりしなかったり。
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#短編小説

#32 愛に咲く花

中学3年生、夏。僕は文化祭がある珍しい中学に通っている。クラスで屋台を出し、焼きそばの店…

#31 スロー再生の夜

デオキシスを捕まえるためにモンスターボールをくるくるする。最近の僕の趣味といえば、ポケモ…

#30 ハロー、絶望。

………いらっしゃいませ。どちらからお越しで?? …18歳から来ました。 ………そうでしたか…

#29 壇上

雲ひとつない快晴の空のもと、待ちに待った体育祭が幕を開けた。 怪我をしがちな僕は、入念に…

#28 あの子の行方

チャイムが鳴る。転校して2ヶ月経ったが、僕はクラスに馴染めないままでいた。 友達なんてでき…

#26 君がもし捨て猫だったら

肌寒い季節、彼女と手を繋ぎながら歩く僕。 いつもの帰り道とは別の道を歩き、路地裏なんかに…

#23 孤独とランデブー

いつだって世界は素晴らしい。いつだって人間は支え合っている。人々は同じ空を見上げて、同じ空の下で生きている。 快晴の空の下、ボールを追いかけて元気に走り回る子供たち。 揺れる足音。乾く前髪。君の目の輝きを人々は喜ぶだろう。 少年が蹴ったボールは、ネットに突き刺さった。しかし少年は笑顔を見せない。スコアは1-3、1点を返しただけだからだ。 少年たちは同じ空の下で、ひとつのボールを追いかけて走る。この上ない喜びとワクワクを抱えながら、風を切って全力で走る。 観客の僕も気