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8/14 ノリとガチ

20歳を期にスマホのブックマークから2ちゃんねる関係のサイトをすべて消し「僕は2ちゃんをやめる!」という宣言を勝手に行い、しばらく2ちゃんねるについてなんか考えることもなかったのだが、Daigoの騒動をきっかけに少し2ちゃんねるについて思うことがあった。騒動そのものというより……そこから派生した話なのだけど。

一言で言えば「悪いサブカル」的なコンテンツについてだ。「悪いサブカル」というのは別に一般に浸透している概念とかではないのだけど、個人的には「ヤバい人たちと「こいつらヤべ~w」と思いながらウォッチャー的な意識で付き合ったり(取り込まれることもしばしば)」とか「「本当は良くない」という意識を共有しながら、良くないことを敢えてネタとしてやる」とか、そういう消費態度を総じて「悪いサブカル」と呼んでいる。(僕が考えた表現ではないです)

そして、2ちゃんねるはそういう悪いサブカル的なもの(特に後者のようなタイプの)が生まれやすく、しかし同時に「ノリ」だったはずの悪いサブカルが「ガチ」になっていってしまう場所なのかなぁとも思うのだ。

たとえば「モテない俺」みたいな自虐ノリだったはずがいつの間にかガチの女性憎悪に陥っていたり、有名な「湘南ゴミ拾いオフ」なんかも嫌韓というよりブラックユーモア的な意識で参加していた人が結構いた気がするはずが、今や2chの嫌韓は単なるネトウヨになってしまい、そしてそのネトウヨも今や「思想」でもなく単なる「ビジネス」でしかなくなってしまった。

そういう「ノリ」が「ガチ」になる怖さみたいなものを感じたのが、以下のツイートだ。

本田由紀さんというのは社会学者で、能力主義についての言説が有名な方というイメージだ。あまり読んだことはないので、詳しくは知らない。が、本田さんがDaigo批判の流れで呟いたこのツイートが流れてきた時はびっくりした。何か慶應で不祥事が起こるたびに「また慶應w」とネタにされたり「SFCの奴らは横文字でスカしててムカつくぜ!w」的な意識高い系揶揄のような、ネットでよく見るノリと同レベルの雑カテゴライズを「差別発言への批判」の延長線上でやっているように見えたからだ。

「ネタでやっていた悪趣味ノリを、表舞台の人がガチのトーンでやりだす」という光景を見て、複雑な気持ちになった。もちろん、アカデミズムの世界には全く別のルーツで慶應sageをする文化があるのかもしれないし、自分ののような悪いサブカル意識とはまったく別なところからこの雑慶應disが出たのかもしれない。ただ実際のところはどうあれ、「ノリ」で言っていたのと同じものが、「ガチ」な使われ方をする瞬間を見てしまい「悪いサブカル」について色々考えてしまった。先日の小山田圭吾の問題といい、サブカルが総括すべきことが最近たくさん出てきている気がする。

ちなみにサムネイルにもなっている一番上の痛いLINEは僕の送ったもので、これを見た後輩(送った相手ではない)から「キモ……」だか「ヤバ……」だか「恥ず……」と言われました。わかってますよ……なんでこんなの送ったかわからないし……。

ウォ~!僕の出自は2ちゃんねるなんだ~~!!

そういえばこないだ僕の中学時代のLINEが流失しているという話も聞いたし、僕の書いた文章が特に関係ないサークル(友達とかはいるけど)のOnedriveに乗っているという話も聞きました。ネット怖すぎ、ネットやめたいですね……。


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