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[168]ビンコウHDから見える沖縄政財界工作 その13(グロームHDつづき 子会社の譲渡編)

先回(記事[167])の続きです。

日中友好文化交流促進協会の副会長を務める青山英男率いるグロームHDのIR情報を整理すると3種類に分かれました。
①不動産取引
 ・合同会社の大量設立と合同会社や関係会社間での不動産取引
 ・アメリカでの不動産取引
②子会社の譲渡
③業務提携
先回は①の不動産取引を見ましたが、今回は子会社の譲渡について見ていきます。今回は更にディープな内容です。

その前に少し時事を。


時事ネタ


福島の処理水放出に端を発した中国による嫌がらせがどんどん過激化しています。これは果たして本当に民間人がやっていることなのでしょうか?中国には五毛党などの様な共産党が管理している組織もありますし、共産党が内政の様々な失敗(人災とも言える大洪水や不動産バブル崩壊、高い失業率など)から国民の意識を逸らすために日本を利用している可能性もありますね。

外務省HPより

当初垂れ流された処理水に対するデマも反日マスコミの裏に中国共産党がいた可能性はありそうです。
また、台湾周辺で中国の原子力潜水艦が沈んでしまったという話(真偽は不明)があります。それによる汚染を誤魔化し、日本によるものだとする説もあります。

それにしても、三木慎一郎さんの言う通りですね。

グロームHDの子会社譲渡

子会社譲渡について纏めたものが以下の表になります。

子会社譲渡の履歴

②-1 ロジコムリアルエステート譲渡

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/89380/30a33e15/2f12/4a54/b9f6/7f67f073721b/140120160630439730.pdf
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/89380/d1af50ab/7fe6/467e/984b/5a9f3eb5b00f/140120160728460969.pdf

グロームHD IR情報より

譲渡先のリータは先回の記事で取り上げた東京元赤坂ビルに入っていた企業です。

東京元赤坂ビルの過去の入居状況(東京カオスエリアコレクションより)

一般社団法人LCリーテルファンド1号の下に幾つもの合同会社を作っていましたが、それが書類上は全てこの中にあるわけです。
また、グロームHDのグループ会社であるダヴィンチHDの100%子会社です。つまり、子会社をグループ会社の傘下に移動しただけということになります。何故、そのようなことをする必要があるのでしょうか?グループ内再編という話は良くあるものの、実は似たような事例はプロスペクトの乗っ取りの際にも行われていました。プロスペクト乗っ取りについては、記事[144]で図示入りで纏めていますので詳細はご参照ください。

プロスペクト乗っ取り後の子会社移動の動き

プロスペクトを乗っ取ったJトラストの会長の藤澤信義は、傘下のKeynoteをプロスペクトに譲渡します。そして、Keynoteをグローベルスに社名変更し、不動産投資型クラウドファンディングの大家どっとこむを開始します。その大家どっとこむで、防衛省や自衛隊施設の周辺、中国大使館別館の隣、中国秘密警察の周辺などに土地を取得しているのです。
また、乗っ取ったプロスペクトをミライノベートに社名変更しています。その後、ミライノベートはJトラストに吸収されています。
一方のグロームHDの方は、ロジコムリアルエステートをグループ会社のダヴィンチ・ホールディングス傘下のリータに移動し、社名をロジコムリアルエステートからLCリアルマネジメントへと変更しているのです。
つまり「グループ内移動後にネームロンダリング」という手法が全く同一だということなのです。

そして、「メディカル施設の不動産ファンドへの組み入れ」を目的としてグループ内再編をしているのですが、ここで気になることがあります。

最近で言えばこの様なニュースが流れており、中国は日本の医療関係にやたらと手を出したがっています。アリババは習近平が創業者のジャック・マーを追い出して完全に中国共産党管理下に置いていますから、アリババの行動=中国共産党の意思ということになります。
その背景として、中華人民共和国建国100周年の2049年(中国4000年だの5000年だのの歴史が出鱈目ということが分かります)に世界の覇権を握るという100年越しの目標を設定していて、その為には製造強大国になる必要があるという国家大戦略の基に動いています。その中間目標の1つが中国製造2025となります。

日刊工業新聞より

その製造2025の重点10分野の10番目の項目に「バイオ医療・高性能医療器械産業」があり、それに関連する周辺分野・産業もターゲットになっているのです。つまり、このグロームHDの方針転換は中国国家戦略に沿った動きであると考えられます。
それにしても中国はここまで強かに長期戦略を描いているのに、一方の日本はどうでしょう。岸田ビジョンなる意味不明な物がありましたよね。新しい資本主義と言いながら具体的内容が全く分からず、所得倍増計画がいつの間にか資産倍増計画になり投資に誘導しつつも課税対象を広げようとしたり、LGBT法案を通すなどの真逆な政策をする”異次元”の少子化対策だったり・・・やってることが支離滅裂です。ため息がでます。残念ながら、こういう所は中国に見習わないといけません。明治の日本は、このような長期戦略を描いて動いていたと思うのですが、政治家や官僚の劣化が激しいということなのでしょう。

②-2 ロジコム譲渡

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/89380/2b17b11a/726f/4d43/ba8e/2560b9ba8370/140120181203444404.pdf

グロームHD IR情報より

譲渡先はシーアールイーで吸収合併となります。

接点で言えば日本倉庫マスターリース協会の設立メンバーと言えそうです。

マテリアルフロープラスより

この動きが不思議なのです。
2017/8/1 日本倉庫マスターリース協会設立
2018/12/3 ロジコムをシーアールイーに譲渡
わずか1年4カ月の間に状況が変わるということでしょうか?グロームHD(当時はLCホールディングス)のロジコム譲渡時の発表では、
「ここ数年 は新規開発案件の獲得が困難となり、マスターリース事業の拡大は物件の購入による賃貸物件の 増加という方法が主となり、マスターリース事業の成長性、収益性、重要性は相対的に低下して きておりました。」
となっています。つまり、協会を立ち上げた時点では既に業界の環境は良くなかったということになり、そんなじり貧の状況の中で協会を立ち上げて短い期間で譲渡するという計画性の無いことをするのかどうかです。とすれば、別の意図で譲渡したという可能性もあります。
アマチュアは戦術を語り、プロは兵站を語る」という軍人の間での格言があるそうです。兵站はロジスティクス、物流もロジスティクスですよね。SBI証券によるセキュリティートークンを使った不動産投資やベネッセ創業者一族の福武英明が運営する投資会社のStillが投資している不動産関連のファンドのPROPETY INCOME FUND(ニュージーランド)でも倉庫を2カ所確保しており、それらの位置はいずれも華僑団体から車で15~30分にあります。これらは氷山の一角でしょう。
目的として例えば、
・西側が中国への輸出を禁止している半導体関連の物資などを第三国経由で輸出する(経済安全保障問題)
・食料を大量に中国に輸出する(食料安全保障問題)
・有事の際に物流を麻痺させる(安全保障問題)
などの可能性が考えられます。
発覚リスクを恐れて攪乱するために譲渡したのかもしれません。この団体も調べる必要がありそうです。

②-3 LCパートナーズ,②-4メディカルアセット

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/89380/a54dcb2f/ecbf/4a08/a4a9/1f6bda68223b/140120200430402911.pdf

グロームHD IR情報より

譲渡先はビーロットになります。

ビーロット側発表も載せておきます。

PR Timesより

PR Timesは中国共産党に与する連中のネットワークに入っていると思われるだけあって、関連情報を載せていました。(上海電力廻りで暗躍するSBI証券が株主やIPOの主幹事を務めるベクトルの子会社がPR Times。詳細は記事[102]を参照ください。)

この譲渡により、LCパートナーズはビーロットに吸収されます。ここでもプロスペクトが最終的にJトラストに吸収されるのと同じですね。
そしてビーロットは不動産投資型のクラウドファンディング「B-Den」を開始するのですが、この譲渡の直前にこのような動きを見せています。

やはりこれもPR TIMESによる広報ですね。
時系列的に整理すると
2020/2/14 ビーロットとSBI証券が不動産投資型のクラウドファンディングで業務提携
2020/4/30 LCパートナーズおよびメディカルアセットをビーロットに譲渡
2021/4/14 クラウドファンディングB-Denの第一号募集開始
となります。
上海電力周辺で暗躍するSBI証券が絡んでいる時点で察しです。岩国メガソーラーでもSBI証券が絡んでいましたね。SBI証券との提携の2カ月後にLCパートナーズから譲渡されるとは出来過ぎてます。
このB-Denも大家どっとこむ同様に中国人の多い地域や自衛隊・米軍関連施設周辺の物件を扱っています。一番分かりやすい例を提示します。B-Den11号物件の位置が以下になります。

横須賀米海軍基地周辺とBーDenの物件

赤の矢印がB-Denの11号物件になりますが、その200mほど北側からは横須賀の米軍のエリアになり、第七艦隊などが駐留しています。写真に艦艇が何隻も写っているのが見えると思いますが、艦艇の大きさと物件北側の森になっているエリアを見比べて貰えばどれだけ近い位置にあるかが分かると思います。(残念ながら、こういう米軍基地を見ると未だに占領下体制から抜け出せないんだと痛感させられます。)この地図の西側には海上自衛隊のエリアもあります。
恐らく米軍や自衛隊に対する協力者の獲得や連絡を行うための拠点になっているものと思われます。

②-4 LCレンディング譲渡

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/89380/7268e5c7/b661/47c8/96b0/fa540f796464/140120201120426927.pdf

グロームHD IR情報より

譲渡先はプロスペクト・エナジー・マネジメントです。Jトラストの藤澤信義が乗っ取ったプロスペクトの子会社でした。クラウドファンディングの大家どっとこむを運営するグローベルスの親会社もプロスペクトでしたね。
更にプロスペクト・エナジー・マネジメントはJトラストに譲渡されるのです。

ロイターより

これも時系列で整理します。
2020/11/19 プロスペクト子会社のプロスペクト・エナジー・マネジメントをJトラストへ譲渡
2020/11/20 グローム・ホールディングス子会社のLCレンディングをJトラストへ移譲
おかしいと思いませんか?僅か1日の間で連続で発生しています。スーパーで買い物するのとは違って、子会社を譲渡するなら何カ月かの準備期間が必要です。そうなると、譲渡交渉はJトラストでは無くプロスペクトであるはずですよね。いくら代表が同じ藤澤信義だとしても、普通なら実務担当者は会社が全く違う以上別なはずです。プロスペクト・エナジー・マネジメントの評価算定に影響するのですから。
となると、初めからJトラストに移す前提で話が纏まっていたわけです。そして、プロスペクトもミライノベートと社名変更したのちに2022年末にJトラストに吸収されるのです。全ての事実を無かったかの様にする動きです。
プロスペクト・エナジー・マネジメントは太陽光発電事業の資産運用を行っていたという点も重要なポイントです。上海電力も太陽光や風力発電ですよね。プロスペクトの乗っ取りには、上海電力を合同会社に入れている伸和工業の西村浩も加担していました(正確には当初、西村が乗っ取り切れなかったので藤澤が手助けした)。これで関係が無い方が不思議です。

アメリカ子会社の追加情報

先回の記事[167]にてロスアラモスの物件を手掛けた子会社についてです。ロスアラモスの物件の近所には退役軍人組織がありました。退役軍人の中から協力者を作るための工作拠点にする可能性があるわけです。
子会社名:Los Alamos Business Center Associates, Limited Partnership
住所:300 Montgomery Street, Suite 528 San Francisco, California U.S.A

ロスアラモスの物件を扱うので社名は「ロスアラモス ビジネスセンターアソシエイツ」という名称ですが、住所は何故かロスアラモスのあるニューメキシコ州では無くカリフォルニア州のサンフランシスコになっています。サンフランシスコにはチャイナタウンがありますよね。
住所を調べてみると・・・

Los Alamos Business Center Associates住所

赤矢印が子会社の住所なのですが、見事にチャイナタウン周辺でした。チャイナタウンの中心から300mほどです。笑うしかないですね。隠す気ないやろ・・
そして、IR情報に出てきたアメリカの子会社2つの内のもう一社SJ AlmadenⅡ, Inc.ですが、Los Alamos Business Center Associates, Limited PartnershipのいずれもWilliam J. NeverettがCEOを務めています。
SJ AlmadenⅡ, Inc.の住所はこのサンフランシスコのチャイナタウン近くと同じ住所なのです。つまり、同じ場所で複数の会社を登記しているということになります。


子会社の譲渡も一つ一つ見ていくと不審な点だらけです。特に後者2つは黒としか考えられない繋がりです。上海電力を起点とした土地取得ネットワークに辿り着くのです。
今回もかなり長くなってしまいましたので、次回につづきます。

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(つづく)
↓関連記事のまとめです。

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