[126]上海電力がもたらす悪夢~(その59:上海電力つくば その2)
上海電力のSJソーラーつくば発電所の新たに気付いた情報についてです。
建設業者
上記の話はSJソーラーつくばについてです。つまり、建設に於いて一方的な転注が行われていたということになります。
実際の建設はどこだったのでしょうか。Wikiによれば、 関工パワーテクノとホクデンが受注したことになっています。
関工パワーテクノについては、HPより実績が削除されて、最近の1件の事例だけになっています。
ホクデンについては、以下の様に実績の中にありました。
ホクデンは、「導電性コンクリート接地電極材」というユニークな製品を開発した企業でした。非上場なので株主の構成などは不明で、中国との関係も特に出てきませんでした。接地部分の施工がメインで、殆どは関工パワーテクノが受注した可能性がありそうです。
時系列
アドラーソーラーワークスについての時系列に建設業者の転注の件を追加してみます。
2015年4月 上海電力日本は東京電力と36円/kWhで売電する契約を締結(SJつくば)
2015年5月15日 アドラーソーラーワークスが設立
2015年7月1日 アドラーソーラーワークスが太陽光O&Mのサービス開始。この時の代表取締役は、大山学とゲラルド・ワットルバ。O&Mの事業規模は9MW
2015年9月 地元建設業者N社とSJ社で工事受注の締結。その後、何故か業者が転注される。転注時期は起工式が始まる2016年4月までの間(2015年11月前後?)。
2016年4月 SJソーラーつくば発電所起工式
2016年4月 アドラーソーラーワークスの代表取締役に平野規紀が就任(ここで乗っ取られた?)
2017年4月 SJソーラーつくば発電所運転開始
2017年5月末 アドラーソーラーワークスのゲラルド・ワットルバ辞任(当初からの計画に基づく)
2017年7月 SJソーラーつくば発電所 O&M公募(既に運転開始しているので、転注という可能性が高い。稼働から僅か5か月で変わることになる。'17/9~分)
2017年8月頃 平野規紀がSJソーラーつくばのO&MをZTE時代のコネクションで受注?
2017年9月 アドラーソーラーワークスがSJソーラーつくば発電所のO&Mを開始
2017年11月30日 アドラーソーラーワークスの「社長」として平野規紀氏を会社HPのニュースで紹介
2018年5月 雑誌「PVeye」(Vol.75)2018/6で、横浜環境デザイングループとして紹介
2020年7月 再度SJソーラーつくば発電所 O&M公募('20/11~分)アドラーソーラーワークスが再受注?
2021年12月頃 JIAがアドラーソーラーワークスの株式49%を取得。(この際に横浜環境デザイン分の株式を買収?)
建設業者を転注したということは、保守・運営も転注した可能性は十分に考えられます。運転開始してから直ぐに保守・運営を公募していることからも、アドラーソーラーワークスへの出来レースの転注を仕掛けた可能性が高いことになります。
まとめ
アドラーソーラーワークスは中国インナーサークルとして保守・運営を受注したという仮説を補強する情報でした。
(つづく)
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