パコパコランドは阿佐ヶ谷のパソコン教室だ(白石悠/ワタナベイビーさん)
白石悠 / ワタナベイビーさん をお聴きください。
パコパコランド パコパコランド パコパコランド
さっと隠れ蓑見つけてラッキーピース
意外にも寒かったとはとんだびっくり箱箱箱に
繰り返す何度目かの話に
嘘が紛れ込む瞬間なんかが一番愛おしい
よるべなき隙も見せぬ傍らで
新たに忍び寄ってくる嵐 汲み尽くした水
五月雨思い出し 負けども負けども
果てども当てどなく続く嵐 履きつぶした靴
されどもベイビーベイビーベイビー 暴れ馬とは俺のことだ
ベイビーベイビーベイビー 名付け親とは俺のことだ
やけくそな天使
たてがみが揺れてる ワタナベイビー、乳を揉ませてくれよ
パコパコランド パコパコ天使
パコパコランド パコパコ天使
パコパコランド
怪しい響きの聞き慣れぬ言葉、パコパコランドの連呼で幕を開けるこの曲。ワギャンランドに近い語感。「これは阿佐ヶ谷に実在するパソコン教室の名前です」と聞いて安心したのを記憶していますが、今しがたググってみたところ、そのものズバリのシリーズ名でアダルトDVDが発売されているようです。
「パーソナルコンピュータ教室」から「パコパコランド」に至る距離をものともせぬ技巧にある種感動していた自分としては、「パコパコランド」検索結果に表示されるあまりに露骨なジャケットに面食らってしまったのですが、冷静にsoundcloudを見てみると曲がアップロードされたのは3years ago。アダルトDVDシリーズの発売開始は2018/1/5のようなので、この曲の方が先んじてパコパコランド、というワケでした。
とはいえ、パコパコランドが実在するのかどうかについては疑問が残ります。ググってみたところ、阿佐ヶ谷のパコランドというパソコン教室が見つかりました。ブックオフ阿佐ヶ谷南店の近く。
http://pacoland.html.xdomain.jp/index.html
これはとても悲しいことです。パコパコランド というパソコンスクールは、存在しなかったのですから。
ジャケット画像はワタナベイビー氏ブログからの引用。
https://ameblo.jp/watanababy-blog/entry-12256474390.html
キヨシローと写るワタナベイビー。
忌野清志郎に反応する人は大体SOUL'd OUTにも反応します。特に「アスファルトに網目状にひびが入るような地響き」という歌詞に共振するようです。トランジスタラジオ→ウェカピポの流れ。つまり、トランジスタラジオ→いい事あるぜ!→ウェカピポもあり得ます。
>メンバーの知り合いに保父がいたこと[1]と、ボブ・ディランを引っ掛けたのが名前の由来[要出典]であるが、
ワタナベイビー氏はマンボ・ジャンボ(バンジョーとカズーイに出てくる金色の呪術師)に似ていますが、誰それは誰それに似ている、と決めつける際に、パーツ、シルエット、雰囲気、話し方など、どの要素に着目しているかがあらわになるものです。ワタナベイビー←→マンボ・ジャンボに関しては、「パーツ」で似ている関係性です。人間で言うとウィレム・デフォー氏に似ている(バランス)。あとはカラテカ入江氏(パーツ)。
一番愛おしい瞬間
繰り返す何度目かの話に
嘘が紛れ込む瞬間なんかが一番愛おしい
過去あった出来事を基本的に全て忘れてしまうので、事細かに思い出話をしてくれるパーソンにはいつも感謝しています。「そんなことあった気がする」がスリリング。この部分を聞いて思い出すのはスチャダラパー/彼方からの手紙。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B39164
この曲の歌詞が醸し出すこの感じ。不在、もさることながら、その時に語られるエピソード。未発表音源、リミックス、デモテープ。サルベージ、墓荒らし、思い出し。エクソシスト、ネクロマンサー、ニューロマンサー。黄泉の国からの出戻りゾンビ。とっくに動かなくなったファービー。たまに閃く本歌取り。
同じデッキだが、読み替え、並び替え、シャッフルし、ローカルルールを設け、遊び続け、ゲームから除外されてしまったあのカードがあればなあ!ところでライフポイント残いくつ?ライフポイント?となるとダイレクトアタックとは?ターンエンド。ゲームエンドエンド。5枚カードがあれば割と遊べる。デュエルディスクさえあれば。
嵐の中をズンズン歩き続ける
アンダルシアに降り積もった雪を食っていた彼、もしくは彼女の事です。
暴れ馬であり、名付け親である"俺"
自作自演が一番ファンタジー。そして本当の名前(真名)を呼ぶことはタブーのはずで、真の名を知ることは相手を支配することができるようになるということで、そんなルールの中で名前をつけるということの暴力。呪い。パワー!今日からお前の名前はパワーだ。
POWER(暴君)!
やけくそな天使 たてがみが揺れてる
気高い!
この曲で120km/h
この曲が最も映えるシチュエーションのうちの一つは、山形県寒河江市まで入院中の友人を迎えに行く車中である、ということに疑いの余地は無いでしょう。東北自動車道下りの映像(無音、速度1.75倍)のBGMとして聞けば、立て板に水で繰り出される心地よいライム、ベイビーベイビーベイビーのシンコペーション、最高潮に"達した"際の叫びなど、ドライブに最適な要素が散りばめられていることがわかるはずです。いわゆる「ドライブにぴったりのプレイリスト」にこういった曲が組み込まれることは少ないと思うのですが、可愛げがやけにしっくりとくる不思議なマリアージュを是非お楽しみください。ちなみに、このシチュエーションにおいては、ムーンライト伝説もオススメとのこと。
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