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行動と思考の選択肢を増やす

「心の可動域」を意識しています②

歳を重ねるにつれ、フィジカルだけでなくメンタルにも自分の変化(衰え)を感じるようになりました。

それが「心の可動域」が狭くなるという感覚です。

例えば「怒り」「妬み」「自己顕示欲」「偏見」「叱る」「けなす」「悪口」といった自己中心的感情や自己表現をうまくコントロールできなくなり暴発させてしまうことです。

最近高齢者のこうした振舞いを耳にすることが多くなりました。どうやら脳の機能低下が原因のようですが。

また「あきらめる」「逃げる」「投げ出す」「ふさぎこむ」といった「ネガティブ思考」に支配されてしまうことで「心の可動域」を狭めてしまうこともあります。

「withコロナ時代」の意味は、「いつもコロナが隣にいる」という不気味な暮らし方です。常にびくびくしながらの日常生活。ますます「ネガティブ思考」が芽生えやすくなっています。

この「心の可動域」という意識を持つ前は、こうした自己中心的言動やネガティブ思考を発出してしまった後は、長い間自己嫌悪や自責の念、反省の気持ちが堂々巡りして、立ち直るまで時間が掛かっていました。

ところがそうした現象を「心の可動域が狭まっている」と感じ取ることで、この自己中心的感情やネガティブ思考が引き起こした結果を「自責の念」で受け止めるだけでなく、ならばもっと「心の可動域を広げよう」とするポジティブな思考回路に変えることができるようになりました。

つまり「心の可動域」が狭くなるのは、心が自己中心的感情やネガティブ思考に覆われて、言動や思考の幅(選択肢)を狭めているからだと考えるようにしたのです。

そうすればその時の自分の言葉や行動にどんな選択肢があったか気づくことができ、同時に前向きな反省ができます。自分の「レジリエンス」も意識できます。

私はこの「心の可動域を意識する習慣」を、ストレスマネジメントの「振り返りの技術」と捉えています。

負のメンタルをなるべく引きずらずに前向きにリセットするために、「心の可動域」を伸縮させる感覚が役に立ちます。

また「予防」の効果もあります。暴発する直前に「いま心の可動域が狭まった」と気づくだけで次の言動が変わりすでにポジティブになっています。

そして一つ深呼吸をすれば自然に「心の可動域」が広がる感覚もつかめます。また意識して「心の可動域」を広げる「4つの基本行動」(メンタルストレッチ)も後半で紹介します。

レジリー伸び

この「心の可動域」が狭くなるという感覚は高齢者に限らず、ストレスの負荷が大きい時や他人の言動を意識しすぎたりした時に誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。

理不尽な要求をする上司とのやりとりの最中思わず怒鳴ってしまったり(怒り)、自分より先に昇進した同期に嫌味を言ってしまったり(妬み)、SNSで他人に対する批判と自分の主義主張を延々と語ったり(自己顕示欲)、自己中心的な感情に支配されると知らず知らずのうちに「心の可動域」を狭めてしまいます。

言動の選択肢を考えることで「心の可動域」を広げることができます。

(ほりしん)




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