UnityをやめGMS2をやり、Godotを触って、PICO-8にハマった
久しぶりにゲーム制作日誌を更新していきます。
最後に更新したのはちょうど2ヶ月前くらいですか。
そこから色々ありました。
前回の記事でUnityで作った「Chewing Man」という2Dプラットフォームのゲームを公開していました。
その後のことを書いていきたいと思います。
Unityをやめた
さてUnityで一本ゲームを終わらせた僕は悩んでいました。Unityでゲーム制作を続けるかどうかです。理由は2つ。
1つは「Unityで2Dゲームを作るのは向いていないんじゃないか」ということです。
もちろんUnityで2Dで素晴らしいゲームはいっぱいありますし、初心者へのたくさんのチュートリアルがあったりとか、間口はかなり広いです。
でもやっぱりUnityって3Dのものな感じがするんですよね。Pixel単位の表示がめんどかったり、2D座標とカメラの関係が分かりづらかったりと。あくまで感覚的な問題かもしれませんが。
もう一つは、「Unityは万能すぎて僕にとっては煩雑だった」ということです。Unityって本当にいろんな人に使われてきていろんな可能が追加されていて、初心者の僕にとって「これって何がどうなってこういうことになっているの?」という仕組みが分かりづらかった。
あとこの仕組みがわからないという点では、アセットも僕にとっては大敵でした。アセット導入して動かすと、うまいこと行ったり行かなかったりなんですけど、『なんとなく動いてる状態』になるんですよね。何かを入れて画面がきれいになったりとかカメラの挙動が変わったりとかはどのパラメータを変えたのか、どういうスクリプトを追加したのかとかが、わからなくなってしまったんですよね。
アセットを読み解けばいいんですけど、その手間暇はアセットの便利さからはかけ離れているような気がしましたし、自分で色々作るより面倒でした。
自分で作っているゲームの仕組みがわからない、というのは僕にとって凄くストレスでした。
GameMakerStudio2を始め、GMTKjamに参加
そんなわけでUnity以外のゲームエンジンを探していたら『GameMakerStudio2』というゲームエンジンを見つけました。
https://jp.gamesindustry.biz/article/2001/20012101/
これは2D向けのゲームエンジンで高度なことはできないらしいのですが非常に作りがシンプルでゲーム制作初心者に向いているとかいないとか。(有料)
あの有名な『Undertale』を始め、『Super Light Drifters』など多くのインディーズゲームで使われています。
略称はGMS2。
これを使ってみようということで無料体験版をインストールしてしばらくローグライクっぽいものを作成してました。
さて、そんな折、世界一でかいゲームジャムと言われるGMTKゲームジャムの開催が迫ってきていました。
インディーゲーム販売サイト itch.ioでナンバー1の参加者数を誇るこのゲームジャム。ゲーム制作のコツとかポイントとかを投稿するYoutubeチャンネル『Game Maker's Tool Kit』が年一回行っています。
ゲームを作り出す前からこのチャンネルの動画はよく見ていたので、このジャムの存在も知っていましたし、参加したいとも思っていました。
というわけで当たって砕けろの精神でとびこめー! ということでGMS2を片手に参加しました。このゲームジャムの期間は2日間。2日間で......始めたてのゲームエンジン......一本もリリースしたことがない......あっ(察し)。
今年のテーマは『Out of Control』。僕は好き勝手に動く岩を避けたり、それに乗ったり、動かしたりするような2Dアクションゲームを考えていました。うまくいったかって? ボロボロよ!!
まず、基本の動きがうまくいかないの!! うまくいったと思ってレベルデザインしてたらバグが見つかってを繰り返し、当初の1/3くらいのスケールになりました。
そしてここからが問題なのですが……ビルドで詰まりました。反省しろよ、前回のゲームジャムを!!!
GMS2でビルドしたことなかったし、それに加えて itch.ioでゲームを公開したこともなかったので、もうわけがわからなくなっちゃった!!
まあなんとかアップロードしたんですが、そこからどうやってジャムに参加するかわからない。しかも、間違えてゲームじゃなくてね、作ったデータそのままあげちゃってね。もう散々よ。
その日はそのまま一睡もせずに次の日を迎えました。休みでよかったね。
GodotEngineとPICO-8を触り始める
で、うまいこといかなかったねー、って先述のローグライクの続きを開発しようとしたらGMS2の試用期間が終わってた。まだ期間過ぎてないのにバグって終わった。泣きっ面に蜂というか、踏んだり蹴ったりというか。
そのまま製品版買おうかな、って思ったんですけど結構してね…。このエンジンで間違いないって言えるほど使い込んだわけでもないし、ここでGMS2は保留状態に。
新たな相棒を求めて、再びネットの海をさまようのであった。
ここで登場、みんなを魅了、我らが頭領、『GodotEngine』。
https://jp.gamesindustry.biz/article/2004/20041503/
このエンジン、最近急激に広く使われるようになってきたエンジンで、オープンソースで無料!!
そんなわけで公式サイトのチュートリアルをやったりYoutubeでGMS2のときもお世話になったチュートリアルチャンネルを見ながら作ったりした。
独特のノードとシーンという仕組みは、少ししか触っていない僕も可能性を感じるシンプルさと拡張性を持っていると思います。
まあそんなわけでGodotをいじりだした僕なのですが、そこに新たな(僕にとっての)黒船が登場します。
その名も……『PICO-8』!!!
https://www.lexaloffle.com/pico-8.php
PICO-8にハマり、2個ゲームを公開
これは今まで挙げたゲームエンジンとはかなり趣が違います。
このゲームエンジンはファンタジーコンソールと名乗っています。日本語に訳すとするなら「仮想のゲーム機」でしょうか。
このエンジンでは使えるスプライト(2Dの絵)の枚数も、音楽の音の種類も、コードの量も全て制限されています。
歴史のifがあればスーファミくらいの時代にこういったゲーム機もあり得たかもしれない、というゲームエンジンなのです!
いうなれば、今まで挙げてきたゲームエンジンは自動車。これは自転車でしょうか。仕事で移動が必要になった時、かつては自転車が主流の時代もあったかもしれませんが、多くの人間は自動車を使うでしょう。ですが、趣味として乗るとなった時、それぞれには違った良さが生まれる……みたいな。
まあ何はともあれ、この制限されている、ということが僕にはとてもありがたいです。ゲームは最近作り出したばかりですし、先程も述べましたが、僕は結構仕組みをはっきりさせたいタイプなので、(他のに比べて)自分で作って組み立てていっている感じがして、とても楽しいです。
この制限も(僕はまだその制限に悩まされるほどのゲームを作ってはいませんが)創意工夫を求められて楽しい、という人もいるらしいですね。
あとPICO-8が素晴らしいのはその共有の簡単さですね。まあそこに関しては色々なサイトにあるのでそちらを見ていただければという感じですが。
なにも設定していなくても、スマホとPC両方ともブラウザ上で遊べるのはとてもでかいと思います。
ゲーム開発初心者にはPICO-8を始めとするファンタシーコンソールの方が良いっていう人もいるんじゃないかな。
そんなわけでPICO-8で2本ほどゲームを作り公開しました。
うち一本はゲームジャム『GBJAM 8』に参加して作ったものです!
ゲームボーイ(GB)と同じ解像度で4色しか使ってはいけないゲームジャム、これに参加して『Stick Robot』というゲームを完成させました。
結構自信作です。(小声)
参加したジャムは三個目ですが、多分初めてそれなりに上手くいったかな、と言えるようなものだったと思います。
展望
特になし!!
まあそんな感じでやってます。PICO-8はこれからもやっていきますが、この作品はうまく作れないなってときは多分Godotで作るかな、と思いますし、なんならUnityもそのうちまたやるんじゃないかな。(Unity1Weekが楽しそうだったし)
そんなわけでマイペースにやっていきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。