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「21世紀の産業革命」の中で、占いは生き残れるのか

 AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータなどが急速に普及することで、私たちの周りの風景が大きく変わってきています。

 DX(デジタル変革)は、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した概念です。これは「進化していくテクノロジーが人々の生活を豊かにする」という意味があります。

 しかし、DXは単なる「変化」ではなく、デジタル技術による大きな変革、「デジタル・ディスラプション」を意味します。

 これは、既存の価値観や枠組みを根本から覆すような革新的なイノベーションをもたらすものと定義されています。現代が「第四次産業革命」と言われているゆえんです。

 人々の生活を豊かにする一方で、生成AIの革命によって仕事を失う人々も少なくありません。オックスフォード大学のカール・ベネディクト・フレイ博士とマイケル・オズボーン准教授が2013年に発表した「雇用の未来」という論文が大きな話題になりました。

 この論文は、アメリカの労働市場を対象に、将来AI(人工知能)の発展が雇用にどのような影響を与えるかを初めて定量的に分析したもので、AIによって仕事が奪われるという議論のきっかけとなりました。

 この論文によれば、10年から20年後には、雇用の47%が自動化によって代替される可能性があるとされています。

 AIによって代替されるリスクが高いとされた職業には、サービス職、営業職、事務職が含まれています。また、生産工程従事者やドライバー、運輸作業員もAI代替のリスクが高い職種とされています。

 一方で、AIによって代替されるリスクが低いとされる職業には以下のようなものがあります。
- 知覚と作業(指先の器用さ、手先の器用さ、狭い空間での作業)
- 創造的知性(オリジナリティ、技術)
- 社会的知性(社会的知覚、交渉、説得、支援)

(参考文献:「データでわかる2030年雇用の未来」夫馬賢治著)

 職を失うリスクのある人たちの心中は穏やかでないと思いますが、人の心や感性はコンピュータ(ロボット)では代替できません。むしろ、創意と工夫、独創性を極めた人たちの職人技は、いかなる職業でも生き残ります。

「占い」も、人類発祥の時から科学万能の現在まで、連綿と受け継がれてきました。人生には不確定要素が多く含まれています。

 今の科学では運命とチャンスを専門に研究する学問がありません。運命を計測するためのプロセスが、現代科学では説明できていないのです。「運命を知りたい」それは人類の切なる願い、究極の欲望だといえます。

 西洋占星術の世界でも2022年から、産業革命以降200年続いてきた物質文明から、心の豊かさを重視する精神世界へ移行しました。

 人類発祥のときから営まれてきている、占いという職業は、AI(人工知能)や、ITテクノロジーで職を奪われる時代になっても生き残る、ミッションを担っていると確信しています。

なぜなら私たち人間の本質(心・精神)は、科学技術ほど進歩していないからです。

 ある科学者は、「感覚のあるものは、過酷な世界で生き抜くために、原始人たちが自ら身につけた能力だった。だが今日では、そういう感覚は私たち人間の中で委縮するか眠っている」と、言っています。

 古代人のもっていた霊的感性が退化しているのです。科学万能の世界に慣らされ、道具なしで生きられないほど、他の生物より退化しています。多分道具なしでは、現代人の生存能力はゴキブリにも劣るでしょう。

 東洋運勢学はどんな時代になっても人間を幸せにする知恵にあふれています。2000年3000年も生き続けてきたのが、何よりの証です。

 華道や茶道、剣道、柔道など、日本の伝統文化や武道には技術や技能を極める「道」という概念があります。

 私は占いを、「占道」(せんどう)と捉え、命ある限り求道者の道を歩み続ける覚悟を新たにしています。

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