【共通テーマ】学生時代


スパンキープロダクションのメンバー数人が同じテーマで記事を更新するというコラボ企画をやっています。
今回のテーマは【学生時代】で、参加者はセンサールマン山﨑仕事人高田ボーカル純情ポパイ昨今まれに見る山田クリスピーチーズ市川、ひこーき雲佐藤の6人です。

そして今回はですね、一般の方からも参加者を募ってまして、ぜひとも#スパンキー共通テーマをつけて記事を投稿して頂ければと思います!みんなで学生時代を語りましょう\(^o^)/



✨✨以下、キラキラした学生時代の話✨✨



これ、他のとこでもあるんですかね。
ウチの高校、文化祭の前日に前夜祭っていうのがあって、それがまぁ、エントリーしたバンドが体育館で演奏する、みたいやつなんですね。
バンドマンが集まる高校やったんやろか。なんか今思ったら田舎のくせにいっぱいいましたけど。

で、友達にギター上手い子がおって、それに出たいからボーカルをやってくれって言われたんですね。その子はこの前夜祭のバンドがあるからこの高校を選んだみたいで、後々聞いたら周りにバンドやってるやつめっちゃおったんです。
あっ、やっぱそうですね、地元じゃウチの学校くらいなんですね。バンド繋がりの先輩から前夜祭の話を聞いてたって言うてたんで。


で、その彼が言うにはX JAPANの『X』って曲がやりたいと。
いわゆるエックスジャンプがある曲ですね。その当時はXもゴリゴリじゃなくてもう落ち着いてて、ToshIも髪の毛を下ろしてサングラスかけてたんですが、『X』はゴリゴリの時の曲で、ライブバージョンやと目ん玉ひんむいて






このぉ~空にぃ~、空に向かっておぃ~~、思いっきり飛べぇ~~~!





とか





We Are?


エーックス!


We Are?


エーックス!





みたいなパフォーマンスがあって、だいぶ面白いんですね。面白い言うたらあかんけど(笑)

それを完コピでやりたいと。今までやりたかったけど、それをできる頭おかしい奴がおらんかった、お前ならやってくれそうやからって言われたんです。

なるほど、決して褒められてはないけど、話はわかります。
たしかに素人の高校生がメーター振り切ってやり切ろうとしたら、まともな神経やと無理ですね。ちょっと頭がキレてないと出来ないです。
カラオケもほとんど行った事ないくらいやったんですが、まぁおもろそうやからええやろと思い、中高卓球部でスポーツ刈りの田舎者がバンドのボーカルをやる事になりました。


ベースの子もほぼ初心者の子やったんですけど、ギターの子はめっちゃ上手いんです。普段はメタリカとか洋楽ばっかりやってるみたいで、ライトハンド奏法いうてギターの弦を指でタップして音出したりとか、無茶苦茶上手いんですよ。
ドラムも一つ下の子でその子はホンマにXファンらしく『YOSHIKIを叩くためにツインペダル持って来ました!』言うて、ツインペダルっていうのはバスドラムを叩くために足で踏むペダルが2つ付いてるやつですね。で、めちゃくちゃ速いし上手いんですよ。
ギターとドラムはプロ並みに上手いし、実際バンド仲間からも定評があるみたいな感じらしいんです。


でね、貸しスタジオを借りて練習するんですけど、めちゃくちゃ演奏の音ってデカいんですよね。こっちもマイク通してるからと思ってたら、全然聞こえない。そらそうですよね、大声なんて普段出さんし。今でも声小さい言われてんのに。
結果、1日で喉を潰して、寝起きのオカマみたいな声になりました。寝起きのオカマの声聞いたことないけど、たぶんあんな感じでしょう。
この先ひょんな事からオカマと夜を共にする事があって、朝起きてベッドで『おはよ♥️』って言われたらきっと『あっ、あの時の自分や。』と言うでしょう。


でもまぁ、歌はどうでもいいと。

『と~べと~べと~べと~べ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べ飛べ~~~~』

とかだけやりたいんやと、あっ、ちなみに今のはギターのhideの台詞です。これが言いたかったみたいです。
まぁそう言われてたんでどうにかなるかなと思い、母が買って来てくれた漢方薬を飲みながら本番の日を向かえました。


で、本番の日。
上半身裸で胸に『X』と書いた格好でやらせてくれ、と先生に言うたらさすがに半裸はあかんと。苦肉の策で大きめの白いTシャツにマジックで『X』と書いたんですが抜群にダサいんですね。もう不穏な空気が漂って来ました。



でもまぁ、演奏はプロ並みなんで、まぁまぁご愛嬌ご愛嬌。



普段がどれくるいの人集まってたんか知らないですけど、佐藤がX歌うらしい、なんか無茶苦茶するらしいよ、と変な前評判もあり、面白がったクラスメイトの女子とかヤンキーとか、特にバンドマン繋がりのヤンキーがめっちゃ集まってて、先生も『どんな事するんか楽しみやわ。』と言うてて、もう、今年はコイツらが何かしでかしてくれる、みたいな感じになってたんですね。ヤンキーに至ってはテンション上がりすぎて曲始まる前からエーックス!エーックス!言うてジャンプしてる状態でした。



で、いよいよ演奏が始まりました。



始まったんですが、演奏が始まった途端、プロ並みのスキルを持つギターのシールド(ギターとアンプを繋ぐケーブル)が外れてギターの音が全く出なくなり



次いでこれまたプロ並みのスキルを持つドラムのツインペダルが壊れてバスドラムが叩けなくなり、ステックも一本折れて右手一本となりました。




結果、ベース(初心者)のボンボンという音に合わせてドラムは取り合えず右手一本でシンバルをシャンシャンと連打するだけ、ギターは弾きながら首振ってるけど音が全く聴こえて来ない、ヤンキーはずっと『エーックス!エーックス!』と叫びながらジャンプしてるという中、寝起きのオカマの『野郎ども上着脱げ~!裸の付き合いしようぜ~!』というダミ声が響き渡るという地獄絵図となりました。




本番直前に楽しみやわ~って言うてた先生からは『君ら何がしたかったん?』と不思議そうに言われ、自分で今思い返してみてもあれは一体なんやったのか、未だに答えが見付かっていません。



でも、それでいいんだと思います。答えなんてないんですよねきっと。
それが、学生時代ってもんなんでしょう。






今一つだけわかっている事は、もし記録映像とかであの時の映像が残ってたとしたら残りの人生全てをかけて消去しに行くという事だけです。

サポートしてくれた人を生涯愛し抜くと誓います!出来る範囲で!