無観客配信ライブの位置付け・楽しみ方【音楽の楽しみ方は変わる】
こんにちは、hikkyです。
私は現在、フリーランス。
作詞作曲・楽曲提供を主としつつ、今後、イベント企画等も幅広くやっていく予定です。
いま、実質初めてのライブ企画が進行しておりまして、結論から言うと無観客配信ライブです。
企画はあくまで裏方、主役は出演者ですから「企画がんばってます!」のようなアピールをしたいわけではありません。
極論、ライブ自体が良ければ、多くの人にとって企画が誰かなんてどうでもいいですから。
例えば面白いテレビ番組があったとしても、「企画、誰だろう??」とスタッフロールに注目することはほぼないですよね。
私は企画・運営の大変さをある程度はわかるので、企画者には敬意を持っているつもりですが、裏方は裏方です。
企画・ブッキング・会場との相談などをしている中で、これから流行するだろう無観客配信ライブの価値とは何か、をずっと考えていました。
私よりもずっと深く考えているだろう、ライブハウスの方ともお話をさせて頂き、見えてきた課題や特徴などを書いてみます。
①『有』観客ライブとの違い、優位な点
言うまでもなく、画面越しの配信ライブでは、生ほどの臨場感は味わえません。
例えば、バンド形態のライブを生で観たことがある方なら、バスドラムの音・振動が胃に直接響いてくるような感覚がおわかりになるかと思います。
これは画面越しでは難しい。
では逆に、現場よりも配信や放送が優れている面は何か。
私は「音楽とパフォーマンスに集中できる」ということだと思います。
これは見る側、演じる側、双方に言えます。
例えばライブ現場では、あまり歌詞が聞き取れません。『ライブハウス』と呼ばれる規模であれば特に。
音の少ないバラード曲を観客が黙って見るならともかく、多少なり「アガる曲」であれば、歌詞の細かい部分はわからないケースが多い。
配信の場合は、程度の多少はあれど、聴きやすいように調整した音を流すことが出来ます。
カメラワークによっては、生では味わえないようなアングルから見ることもできるかもしれません。
演者側視点だと誤魔化しがきかないとも言えます。
②テレビ番組との差別化
特に有料の配信ライブにおいて、重要なことです。
基本的にはテレビもAbemaTVもYouTubeも、無料コンテンツです。
なにか付加価値がないと、わざわざお金を払って有料配信ライブを見ることはしない。
これが非常に難しい。
冒頭に書いた私の企画しているライブでは、付加価値を用意しているつもりなのですが、上手くいくかどうかはわかりません。
投げ銭というシステムの無観客ライブが増えました。基本は無料。
ただこれは、よっぽどのファンを相当数集めることができなければ、あまり意味がないと思います。
個人がツイキャスや17ライブなどをする分には良いのですが、運営がいるイベントにおいては、これはビジネスにならない。
儲ける目的でなくても、最低限かかっている経費をペイできないと、そもそも成り立ちません。
③新規の視聴者は期待しにくい
これも有料の配信ライブという前提があるのですが、出演者を知らない人がお金を出して、わざわざ視聴する可能性はかなり低い。
有料となると「そこそこのファン」か、少なくとも「興味を持っている人」である必要があります。
初めて見る人、を取り込むのは難しいんですね。
【まとめ】
無観客ライブには現状では課題が多い、ということを書いてきました。
現時点で私の解釈では「応援しているアーティストが歌番組に出ているような感覚」と「ライブハウスならではの臨場感」を融合できれば、無観客ライブならではの良さが出てくるのではないか、と思っています。
『有観客ライブの劣化版』ではいけない。
ただ物販や交流を商品の1つにしている、アイドルにカテゴライズされる方々は、参入するのがしばらくは難しいのかな、というのが私の感覚です。
☝以前に書いた記事☝
ご参考までに。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました!
またご覧ください!!
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