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28歳お遍路日記

こんにちは、ひっくんです!

2019年5月〜6月の間で四国八十八箇所巡礼に行ってきました、お遍路には様々な周り方があるのですが、私の場合は全て「歩き」で38日間かけて一周してきました。
四国では色々な方にお世話になり、何か恩返しができないかと考えた時に「これからお遍路に行く方」「行ってみたい方」「興味ある方」の参考となるように体験・感じたことを共有できたらいいなと思い、投稿してみました。

1.なぜ行こうと思ったか

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「冒険みたいで楽しそうだな」と思ったからです!(笑)
皆さんお遍路する理由は様々で、「定年にやってみようと思った」「身内・自分になかなか治らない持病があり縁起のために」「パートナーに先立たれて供養のため」などが多かったです。
行く理由は様々ですが、結願するという目標は皆さん同じでした。


2.行ってみてどうだったか

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巡礼をしていて色々感じさせられる旅でした。
色々な方と出会い、色々な場所に行き、普段の生活では絶対に経験できないようなことも沢山経験できました。
沢山あり過ぎて全て紹介しきれないので、特に感じたことを6つ挙げてご紹介させて頂きたいと思います。

・御恩を感じる旅だった

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四国の方は本当に良い方ばかりでした、「頑張ってね」と声をかけてもらったり、「暑いからどうぞ」と飲み物を頂いたりと色々な方々が応援して下さいました。地元の方、宿の方、お遍路さん、色々な方に声をかけて下さったお陰で無事に結願することができました。
結願した時は、お世話になった方や道や宿で会ったお遍路さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
次にまたお遍路するときは、同じ宿に泊まって感謝を伝えようと感じる旅でした。

・お遍路さんの目標達成のために協力するという利他の心を感じた

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歩き遍路はとにかく歩きます、一日12時間歩くこともありました。歩いていると所々にベンチや休憩小屋があります、これらには本当にお世話になりました。普段生活してる分には、道端にあるベンチなど気にしませんが12時間も歩いていると本当にありがたみを感じました。こうしたベンチや小屋はボランティアで建てられているということもあり、お遍路さんのために作られた物です。こうした物を作って下さった方々には、本当にありがたみを感じました。
お遍路さん休憩処と称して、ベンチを置いてくれているコンビニなどもありました。

また、遍路道を歩いていると⬅︎や➡︎といった矢印シールが貼ってあります。これらもボランティアで貼られているものです。私の場合は、GoogleMapを使っていたのですがそれでも迷うことがあり、とてもありがたかったです。山の中ではスマホの電波が通じず特に迷いやすかったのですが、矢印マークを見る度に「このルートで合っていたんだ」と安心していました。

GoogleMapを使っていると、目的地まで徒歩・自動車・交通機関でのルートを表示してくれます。徒歩で数時間かかるところが、自動車だと数十分なんてのを毎回見ると、普段何気なく乗っている自動車は本当にもありがたいなとも感じました。

・初めての経験を沢山することができた

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お遍路の経験を通じて、初めて体験することも沢山ありました。

1つ目は、宿坊に泊まった経験です。
行く前のイメージでは、厳格で薄暗くて何となく怖そうなイメージでしたが実際に行ってみると、施設はかなり綺麗で新しく(私が行ったお寺は)お寺の方も優しくてイメージと真逆な印象を受け、ほとんど旅館のような感じでした。しかし、旅館と違う点が1つだけあり、朝のお勤め(勤行)がありました。お勤めは、般若心経を全員で読んだり、お坊さんのお話しなどがありました。やっぱり、お坊さんのお経は上手だな〜と思いながら聞いていました(笑)

2つ目、旧遍路道を歩いた経験です。
旧遍路道とは、アスファルトのような塗装されていない道です。

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私は富士山に登ったことがあるので、山道を登ること自体は初めてではないのですが、舗装されていない道を歩くのは新鮮でした。旧遍路道の中でもほとんどは歩きやすいように整備されていますが(ボランティアの方々に本当に感謝です)、いくつかの旧遍路道は背丈くらいの茂みの中を進んだり、どこからか獣の鳴き声を聞きながら歩いたりと若干怖い思いも経験しつつ、映画やドラマなどに出てくるような絶景を見ながら歩くことができました。
全体的にほとんどの道がアスファルトでしたが、塗装されていない土の方が足が痛くなりにくいので旧遍路道を歩いている方が私は楽でした。
アスファルトの道をひたすら歩き続けるのは、本当にキツかったです。

3つ目は、毎日知らない所に行き・知らない人と話した経験です。
私は38日間で結願できました。つまり、38日間連続で知らない場所・知らない人と過ごしてきました。普段、こんなことは経験できないと思います。
日常から離れ初めて会う方々と会話していると、こんな自分もあるんだなと感じることがありあました。

・色んな人達と話すことができた

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私はお遍路の格好をして歩いていたので、よく声をかけて頂けました。若い人がお遍路していることが珍しいというのもあると思いますが(笑)
民宿の家主さんにも色々お話をして頂けました、皆さん近くのお寺まではお遍路したことがあるようで、近くにコンビニがないから先に飲み物は買っておいた方良いというお遍路のテクニック(?)や、こっちのルートは距離が短いけど道が険しいということや、中には哲学的なお話をして下さる方もいらっしゃいました。
お遍路さんとすれ違う時に、お話しすることもよくありました。
どこから来たの?何でお遍路しようと思ったの?今日はどこまで行くの?
これらはお話しの鉄板ネタでした(笑)
皆さん様々な思いをしながらお遍路をしているようで、話を聞くのは楽しかったです。

・自然が絶景・トンネル・橋が好きになった

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遍路道は国道・山道・海沿い・トンネル・橋・観光地・住宅街など色々な道を通ります。
四国は海に囲まれ山も沢山あり、景色は本当に良かったです。歩かないと見られない景色も沢山ありました。

その中でも私は、トンネルが好きになってしまいました。
山が多いのでそれを跨ぐトンネルの数も多く、沢山のトンネルを通ってきました。
トンネルにも色々な個性があり、短いもの長いもの・歩道があるものないもの・車の通りがあるものないものなどがありました。トンネルは閉鎖的なので自動車が通るたびに大きな音に驚いたり、トンネル特有のひんやりとした空気があり、最初はトンネルに入るのが怖かったです。しかし、何回もトンネルに入っていると独特の雰囲気が癖になり、トンネルを見かける度に次はどんなトンネル何だろうと楽しみになりました。普段トンネルの中を自動車で走ることはあっても、歩いて通ることは中々ないのでとても新鮮な体験でした。マニアックですね(笑)

また、遍路道には沢山の橋がありました。
大きな橋を渡る時やダムを横切る時は圧巻させられました。

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・お接待文化について

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お遍路には、という文化があります。お接待とは、お遍路さんに対して「頑張ってね」という気持ちを込めて、飲み物やお菓子などを受ける文化です。この経験は、お遍路をしていないと絶対にできない経験だと思います。
お接待して頂いた方々には本当に感謝しております。歩き遍路は結構大変で、喉が乾きますし、汗をかくので熱中症など結構危険だったりします。そこで、スポーツドリンクや梅干しなど塩分が入った物を頂いたり、お接待処では暑い時期にアイスコーヒーを頂いたこともありました。お遍路に出ているので贅沢はできないですが、40日前後も歩いているのでたまにはコーヒーくらい飲みたくなります、そういう時にお接待頂けるのはありがたいことです。
また私の場合はは飲食物だけではなく、「縁起が良いから一緒に連れて行ってね」ということからお遍路さんの人形や自筆の般若心経を頂きました。(笑)
また、牛丼屋で昼食をとっていた時に「若いのに偉いな!頑張れよ!」と励ましの握手をしてくれた方の手には500円が入っており、感動しました(笑)

沢山の方々から励ましを頂き、その場では感謝することしかできませんでしたが(お接待を頂いた方に、納札をお渡しするというマナーはありますが)何かしらの恩返しをしたい、と思いお遍路の魅力を共有するという意味でこの記事を書いております。(恩返しになっているかは分かりませんが)


3.途中で辞めたいと思わなかったか

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毎日刺激的で、辞めたいという気持ちには全くなりませんでした。また、お遍路は目標立てやすく達成感を感じられるのも魅力なのではないかと感じました。
大きな目標は結願することです。それだけを考えると多少ハードルが高く感じられるかもしれませんが、小さな目標をいくつも立てることができます。
まず八十八箇所ということで、各お寺に番号が割り当てられています。今自分が何番にいるのかが、はっきり数字として表れるので八十八まであと何番という目安が分かりやすいです。また、四国は徳島・高知・愛媛・香川と4つの県に分かれています。自分は今高知県にいて明日には愛媛県に突入できそうだ、というように各県を目標にすることもできます。
コツコツと歩いて行きやっと次の県の標識を見た時には、かなり達成感を感じられます。県境まで行くとそこを通る自動車が隣の県のナンバープレートになっていき、そこでいよいよだなと感じます(笑)

4.あったトラブル

歩いていていくつかトラブルがあったので、ご紹介させて頂きます。

猪に遭遇!

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足摺岬に向かって歩いている時にばったり猪と鉢合いました(笑)
たまたま近くを通った軽トラのおっちゃんに退けてもらいましたが、近くで見るとかなり大きくて少しだけ命の危険を感じました。四国の山には熊は出ないそうなので熊の心配はありませんが、猪は出るので注意してください。
また、ヘビはよく遭遇します。山道やトンネルによくいました。場所によりますが、私は3日に1回くらい会いました(笑)
四国にはマムシがいるので気を付けて下さい。

丁度良い位置に宿がない!

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歩く距離は人によってペースが違います。私は1日30kmくらいがちょうど良いペースでしたが、宿も沢山あるわけではないので丁度いい距離に宿がないため、短い距離しか進めない時もあります。短い距離の宿に泊まるか、少し遠くの宿に泊まるか非常に悩むところです。急ぎの旅ではないので遠くまで行く必要はないのですが、若さゆえ短い距離だと不完全燃焼となってしまうので(笑)
少し遠い宿を目指して進み、宿が満室や休みだと知るとさらに遠くの宿に泊まることになりえます。なるべくこのように無理はしない方が良いです、私はこれで1日50km歩くことになりました。

とにかく足が痛い!

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歩き遍路は基本的にずっと足が痛いです。足の裏にマメができますが、それは歩いていると慣れます。しかし、スネのあたりが痛くなると歩くことが困難なくらい痛みます。
こうならないように、以下を意識すると良いです。

・早く歩かない
・長い距離を進みたければ、早く起きてゆっくり歩く
・休息日を設けることも大切

お遍路をしていて、頭の中の7割は痛みでした。最後的に、右足小指の爪が剥がれました。しかし、対策方法はいくつもあるので出発前に確認して頂いた方が良いです。

*実践編を書こうと思うので、そちらで対策は紹介させて頂きたいと思います。

帰りのバスがない!初ヒッチハイク!死ぬかと思った!

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最終日は大急ぎで歩き、ギリギリの到着となりました。やっと結願することができて、やっと終わった〜と思い出に浸っていたらどうやら最終バス終わってしまいました。
88番は山の中なので、街に出るまでにはまた数時間かけて歩かなくてはなりません(近くに宿はあるのですが、予約していなかったので泊まれませんでした)。17時頃からまた数時間かけて下山するのは、さすがにしんどい&夜は真っ暗になるので危険と感じました。

そこで88番は最終地点ということで、自動車遍路している方が沢山いらっしゃいました。だめもとで数組に声をかけてみたら、無事にホテルのある国道まで連れて行ってあげるよと言って頂ける方を発見しました。
本当に助かりました、やっとの思いで結願した日に野宿することになりそうでした。(それはそれで思い出になりますが笑)

しかし、ここで最大のハプニング発生!
自動車で山を下っている時にブレーキが効かなくなりました。本気で死ぬかと思いました。運転して頂いている方が異様に焦っているのを見て、ドアを開けて飛び出そうと思ったくらいです(笑)
この後、エンジンブレーキとサイドブレーキを駆使して無事に止まることができました...
最後の最後までお遍路の思い出を作ることができました(笑)

5.まとめ

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以上が、私のお遍路日記でした。

1年経って改めて感じだことは、また行きたい!です。
宿の方や何周もしているお遍路さんが、お四国病と言ってまたお遍路したくなるよ〜と言っていたことがわかりました。
初めてのお遍路で、何かを考えながら歩く余裕はほとんどなかったというのも事実です。

足が最も痛かった高知県でそれを聞かされた時は、もう歩き遍路はこりごだ〜と思いました。
しかし、四国の方々の暖かさ、壮大な自然の中を歩く気持ちよさ、初めて出会う方々との経験を感じたく思います。

私の経験から少しでもお遍路に関心を持って、行ってみよう!と思われる方々がいらっしゃったら、書いてよかったなと思います。

ありがとうございました!