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歩いて、エッセイを残す。【アート編】

現代美術二等兵〜駄美術100連発〜

京都のヴォイスギャラリーで27日、19時まで開催していた展覧会。駄美術。なんかいいな。



Twitterで偶然『猫砂スノードーム』なる作品を見つけて、ぜったいに行くと思い、働き納めた次の日に行くことにした。






11時半 起床。
アラームとかはぜんぜんかけず、好きな時間に適当に起きた。布団の中からぬるっと、お気に入りの座椅子にスライドする。おそよう。

寺在住の朝食を思わせる朝ごはん、湯豆腐とレンコンを食べて、準備をする。


アートギャラリーに行くので、身に付けるものは、なんとなくシックで、モノトーンなものが良いなと思った。くつした以外、全身黒にした。





いつもと違った雰囲気にしたくて、お気に入りのアイシャドウパレットから、グレーのようなカーキのような色味を薬指にとって瞼に付けたら、寝起きのゾンビが鏡に映ったので、すぐに落とした。


13時半過ぎ 最寄り駅出発。
最寄り駅から京阪電車に乗り換える。
あったかいブラックが飲みたくて、ローカルコンビニのアンスリーに寄ったのに、微糖しかない。我糖質制限中也。と憤慨したが、これも縁かなと微糖を買う。飲む。甘ぇ。失敗した。



元々、糖質制限をはじめるまではブラックはほとんど飲んでこなかったけど、慣れってすごい。体がブラックを求めるようになる日がくるなんて。おっとな〜〜!(30歳)




甘いコーヒーを携えて職場とは逆方向の駅のホームに向かう。それだけでもう、ホクホクする。



並んだ位置が、京阪名物ダブルデッカー車だったので、迷いなく上の座席に座る。
写真はしっかり撮り忘れたので、ネットで拾った参考資料をどうぞ。

どうだ京阪!すごいだろ!!
これ、通常料金で乗れちゃうんだぜ?!





手当たり次第に昭和歌謡や、小さい頃によく車の中でかかっていた曲を聴く。マスクの下で歌った。



わたしは、何かをしながら何かをすることが苦手だ。例えば、歌を聴きながら、地図を調べるとかそういうのが。

というわけで、電車でのできごとは、「うたがきけて、とってもたのしかったです」という、ほにゃほにゃの記憶しか残っていない。
おい、残せ。歩いて、エッセイを残すんと違うんか。



ただ、好きな歌がちょっと歌えるようになったので、結果オーライです。こんど誰か聴いてくれよな!







14時28分 祇園四条駅、参上。
ここで、トイレに駆け込みます。コーヒーの利尿作用って、シャレにならんくらい急にくるよね。もう、トイレのドア閉める前にズボンのチャックに手ぇ掛けてた。



ローカルコンビニのアンスリーであったかいお茶を買う。
コンビニを出てすぐに、おじぎする動物のガチャガチャがあった。200円。職場の人にあげようと思って回す。




1回目。(と言うことは複数回していることになるね。)


一瞬、唐揚げかな?と思ったけどトイプードルでした。
どうしてもペンギンが欲しい。それかキツネ。


2回目。


キツネェェエェエェーーーー!!!!

小銭がなく、自動改札機に1000円札をすべり込ませて、ICOCAに300円チャージした甲斐があった。


もう1回、回したい衝動に駆られた。
人はこうやってギャンブルとかにハマるのかなって思って、震える右手を、左手で制した。
この旅のどこかで、同じガチャガチャに出会ったら回そう、と思ってその場を後にする。







音楽を聴きながら歩きたいけど、ちょっと無理なので、地図に集中する。


京都はやっぱりなんか苦手だ。
いつ来ても、なんだかザワザワして落ち着かない。
大学も京都だったけれど、その頃からずっとしっくりこない感覚がある。美しい街なのにね。





この間までのクリスマスムードはすっかりと消え去り、お正月一色になっていた。

何これ、めちゃかわ。
家にお迎えしたいなって思ったけど、わたしはサボテンをも枯らす女なので、この子たちのためにやめた。









順調に歩みを進める。
わたしとしたことが、なんと、一発で目的地に着けそうだ。


途中、前方のお店から、おじさんが左右の安全をしっかりと確認しながら、わたしの目の前に飛び出してきた。ふつうにぶつかった。安全確認の概念が覆される。





ギャラリーの近くの角を曲がると、急に音が消えて、静かになった。わくわく。







14時45分 ギャラリー到着。
ギャラリーの前に着いた。
写真とかは、順調に撮り忘れてます。





中の様子を伺う。めちゃくちゃ静かそう。こんな、口から産まれてきたんかくらいよく喋る女が足を踏み入れて良い場所なんだろうか。


ギャラリー前で1分近くもじもじしたあと、意を決して突入する。


白くてあたたかいギャラリーだった。




「こんにちは」と、中にいた作家の方にあいさつした。ちょっと緊張する。

美術展みたいなところに行った経験なんて、ほとんどなかったし、ましてや1人。立ち振る舞い方がわからん。


名前を書くっぽいところがあったので、虫みたいな字でフルネームを書く。
写真撮影と、エッセイを書く許可をいただいたので、ギャラリーの様子を伝えていきます。



花粉、ウイルス以外をブロック!


一気にほぐれる緊張。
マスクの下で笑みがこぼれた。

好きやけど、ぜったいにキスとかはしたくない相手と会うときに付けたいと思った。
ご飯は細かくして、箸を上手に使えば食べられるし。


全方位家内安全

これは安心ですね〜!




チーズのせシリーズ

なんでのせたの?
色的に、ゴーダチーズかな?




冷凍マンモス
冷凍マンモスの赤ちゃん

なんでこんなことすんの?

ケナガマンモス(解凍)にじわじわくるし、賞費期限が今日までなのもいい。



あっ!


猫砂スノードームや!!!

ひぇ〜〜!かわええ〜〜〜!!
実家の猫、めちゃくちゃする〜〜!!
うんことったあと、すぐにする〜〜!!
またすぐに掃除するからね〜〜〜!!!





軍手彫刻シリーズ


(きつね)




ええ芯 めっちゃええ芯 ごっつええ芯

家の芯も見てみようと思います。

アートの裏側

いい。


絵本シリーズ

思てた飛び出しと違う。







はぁ。なにこれ、めちゃくちゃ、いい。
アートとかぜんぜんわからんけど、なんか、いい!


マスクの下でずーーっとにやにやしてた。
「ふふっ」とかも言ってた。

どれも絶妙にツボを刺激され、心地良い笑みが絶え間なくこぼれた。発想力と、それらを形にできる才能。
上手く言葉にできない。でも、いい。いいのだから。






ギャラリーを出るとき、アフターユースリースが見送ってくれた。味しかない。欲しい。




「ギャラリーの正しい去り方」がわからなかったけれど、お礼が言いたくなり、「ありがとうございました」と言って、その場をあとにした。




余韻がすごい。
ギャラリー出てから、満面の笑みくらいで歩いちゃった。









すごく、すごくゆっくり歩く。


大通りに出る間際、両手に大荷物を抱えて車から降りてきた佐川急便のお兄さんが、スライド式の車のドアを足でおもくそに蹴って閉めてて最高だった。そうするしかないもんな。お疲れ様です。



素敵なものに触れるたび、このかけがえのない時間を奪われたくない、侵されたくないと思う。


自分さえ愛することができれば、情も何も必要ないんじゃないか。
情は、モチベーションにはなるけれど、自分を愛することとはまた別だ。


自分を愛することができて初めて、周りも愛することができるから、自分がきちんと幸せでなきゃ意味がない。何も生み出せないし、与えることも、きっとできない。
うん、やっぱり仕事辞めるか〜〜!



今日、どこに行くにも、とてもゆっくり歩いた。無意識に。
ゆっくり歩けば、改札前で慌てて定期券を出すこともなかったし、立ち止まるから、カバンの中も比較的きれいに保つことができた。


人にはそれぞれ、その人に合うペースがある。
器用に生きようとすることが、わたしをより、不器用にさせるのだな。

今よりもっと、わたしに「合う」場所はあるのだろうか。

多分ある。
多分あるし、もうすぐ見つかる予感がしている。根拠はないけど。





今日の喜びを抱きしめて、そろそろベッドに入ろう。

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