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必要とされている方々が、より多くの『選択肢』につながれますように

改めて、ひきプラの活動のきっかけや、目指していることについて書いてみました。
このnoteをお読みいただき、少しでも関心を持ってくださる方がいらっしゃったら、とても嬉しいです。

感じていた「当事者のニーズ」と「制度」のギャップ

活動を始める以前、ひきこもり界隈の情報に触れたり、様々な方からお話を伺うことが多くありました。
その中で感じていたのが、当事者のニーズと現状の制度との間にあるギャップでした。
現状の制度や支援の多くは、若年層を対象に、就労を前提としたものが多く、そこには高いハードルがあるように感じたのです。
ひきこもりは若年層特有のものではないですし、今では中高年のほうが多いことも分かってきています。
また、ひきこもりが長期間になるほど、最初からいきなり就労を目指すことは難しく、より「居場所」「自己肯定感」といったものが求められているように感じました。
家以外に誰かと繋がれるような、あるいは自分と似た境遇の方と繋がれるような「居場所」、自分なりのペースで徐々に「自己肯定感」を高めていけるような機会です。
そうした想いから、居場所の一つとして「当事者会」を、自己肯定感を高められる機会の一つとして「ボランティア」を紹介するサイトを作りました。

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自分に合った居場所やボランティアを見つけられる

ひきプラのコンテンツには以下の2つがあります。
★当事者会を探す
★ボランティアを探す

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★当事者会を探す
ひきプラへ登録されている全国の当事者会の中から、「開催方法(オフライン or オンライン)」「都道府県」「開催期間」などで検索し、自分に合った会を探すことができます。
また、ひきプラへ会員登録をしていただくと、そのまま当事者会へ参加申し込みをしたり、気になった当事者会を「お気に入り登録」することもできます。
「お気に入り登録」した当事者会については、新しいイベントがアップされる度にメールでお知らせが届きます。
その他、これまで参加した当事者会の一覧を確認したり、主催者へサイト上からメッセージを送ることも可能です。

★ボランティアを探す
ひきこもりに理解のあるボランティアを紹介しています。
こちらも当事者会同様、気になったボランティアがあれば、そのままサイト上から参加申し込みをすることが可能です。
また、参加申し込みをしたボランティアの一覧を確認したり、募集団体へサイト上からメッセージを送ることもできます。

目指しているのは『選択肢』を増やすこと

全国様々な地域で、想いのある方々によって当事者会が開催されています。
一方で、
「当事者会の情報が見つからない」
「見つかったとしても最新の開催情報が載っていない」
「最新の開催情報が載っていたとしても、参加方法が分からない」
といった問題があることも見えてきました。
こうした「知らないこと」「分からないこと」が原因で居場所に繋がれない、という状態を、ひきプラに情報をまとめることで解消していきたいと考えています。

また、ボランティアなども、現状はその機会が非常に限られており、あったとしても、外出できないと難しかったり、黙々と作業することが中心だったりします。
例えば、家に居ながらでも、誰かのために自分にできる範囲で貢献し、その結果、直接「ありがとう」と言われる。
そんな機会を増やすことができれば、より多くの方が、自己肯定感を高める機会に繋がれるのではないでしょうか。
ひきプラでは、こうした様々なボランティアの形を模索し、紹介していきたいと考えています。

前に踏み出したいと思ったとき、たくさんの選択肢がある。
そういった選択肢を通じ、ひとりひとりが自分なりのゴールに近付いていける状況を作っていければと思っています。

IT化やコロナをきっかけに生まれた新たな機会

昨今のIT化の流れ、また新型コロナウイルス感染症の流行の影響から、私たちの周りでもオンライン化が進み、これまでに無かった新たな機会が生まれています。
例えば、オンラインで当事者会が開催されたり(※)、ボランティアについてもオンラインで参加できるものが出てきました。
その結果、これまで「地元に無い、あるいは過去に参加したけれど合わなかった」「外出が難しい」「対面でのコミュニケーションは苦手」といった理由で諦めていた方々にも、より参加しやすい状況が増えてきたのではと感じています。
そのため、当事者・ご家族・支援者の皆様には、地元に限らず、幅広く情報に触れていただけるとありがたいですし、ひきプラがその一助になれればと考えています。

共感してくださる方々と一緒に

当事者会やボランティアの数は、まだまだ十分とは言えず、これらを増やしていけるような支援・施策の必要性を感じています。
加えて、当事者会以外にも様々な居場所はあり、こうした場の情報を紹介していくことや、ボランティア以外の自己肯定感を高められる機会の創出も必要です。
ぜひこうした選択肢を広げていくための活動を、共感してくださる方々と一緒に取り組んでいければと思っています。
ご興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声がけいただけましたら幸いです。

これからも、必要とされている方々が、
より多くの選択肢に繋がっていけますように。

※参考記事
 ★ダイヤモンド・オンライン
  コロナ外出自粛下で「引きこもりのオンライン会」が爆増していた
 ★毎日新聞
  引きこもり当事者、オンラインでつながる動き 顔写真なし、チャットで対人関係の悩みも打ち明け

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