見出し画像

子どもの頃、性被害にあった時の話

たしかあれは4歳の頃、私は不審者から性被害に遭いました。

※※※!!不快な表現を伴います。トラウマを刺激するなど、望ましくない影響も想定されますので、読み進めるかについては慎重にご判断いただけましたら幸いです。!!※※※





4歳か5歳か、記憶が曖昧なところがありますが、何か嫌なことがあったときに言葉で伝えるのではなく、相手の腕に噛みついてしまうような振る舞いがあったので、おそらく4歳の頃、そして春に起きたことでした。

ある晴れた日、私はどこかから1人で帰ってくるところで、明るい時間、人気のないマンションの階段を上がっていました。
目的のフロアに着いたとき、後ろから階段を上る音が続いていることに気がつき、階段から少し離れたところで階段をじっと見つめていました。

上がってきたのは太ったおじさん。
眼鏡はかけておらず、毛が濃いのか太いのか、黒々しつつも少し広くなり始めたおでこ、太い眉、睫毛のせいか黒い箇所が多く見える小さい目、大きな鼻に厚ぼったい半開きの唇。
ひげの剃り跡が青く、肌は赤みがさし、まだら。

その人は真っ直ぐ私に向かってきて、
『ちょっとごめんねー』と言って私を持ち上げ、マンションの廊下に仰向けに寝かせました。
そしてスカートをまくり、パンツを脱がせ性器を舐め始めました。
当時の私は頭が真っ白になり、舐めたり吸ったりする音が聞こえる中、ただじっとしていました。

(何?)

(誰もいない)

(これは良くない)

やっと頭が回り始めた私は、前の日に母に叱られたときのことを思いだしていました。
『嫌なときは噛んだり叩いたりするんじゃなくて、やめて、って言うのよ。やめてって言ったらやめてくれるよ。』

(言わなきゃ)


「やめて」



不審者は身体を起こし、
『そうか』
と短く言い、私を立たせ、下着を直し、階段を降りていきました。

(あの人はこれをしに来たんだ)

(お母さんの言ったとおりだった)

(いやだった)


しばらくその場に立ち尽くしていたように思います。
されたことの理由も分からないまま涙が溢れ、玄関の扉を開けました。
私が泣きながら帰ってきたので当然母は『どうしたの?』と尋ねます。

「階段で、転んだ…」

自分でも分からないけど、あれは何か凄く良くないことで、隠さなくてはいけないと当時の私は思いました。
『あらあらあら』と怪我の具合を確かめるために私の掌を見て訝しむ母。
『手の皮剥けてないね…どこぶつけたの?』

(そうか…これじゃバレちゃう)

気にするところはそこじゃないのに、そんな風に思いました。
その後なんと返したかは覚えていませんが、すぐにトイレに行き、排尿し、
「これで(不審者の唾液が)流れたかな…」
と呟いたのを覚えています。


文字にすれば当たり前のことしか言っていませんが、私から伝えたい事は以下の通りです。
●真っ昼間でも不審者はいる(夕方、夜だけじゃない)
●子供は親の話を聞いて、覚えている
(プライベートゾーンの話、Noという練習は確実に効果がある)
●被害に遭ったことを隠す子供がいる
(親を悲しませたくない、無かったことにしたい、叱られるかも、背景は様々だと思います)

被害に遭わないのが1番ですが、被害に遭いそう、遭ってしまったときに、どれだけ深手を負わないか、ということが大切になるかと思います。
人を疑わないといけないのは悲しいですが、被害が少しでも減りますように。


●不審者と同様の行為を行いたいと思っている人へ。
どうぞ妄想に留めて、フィクションの世界でお楽しみ下さい。
子供は無垢かもしれませんが、すべてを受け入れるわけではなく、現実世界であなた方は受け入れられず、愛されません。妙な希望は持たないで下さい。
加害をする様は滑稽で憐れで、あなた方をゴミにします。どうか理性を保たれますよう。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
他の投稿も読んでいただければ幸甚です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?