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リハ塾マガジン

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2021年4月の記事一覧

腹横筋から体幹の不安定を考察しよう

リハ塾の松井です! 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など腰部疾患では体幹の安定性が重要です。 腰部に許容できる以上の負荷、偏った負荷がかかった結果が腰部疾患に繋がります。 そういった症例を担当する際、安定性が必要なのは分かっているけど実際どうしたらいいのか悩むことありませんか? 体幹の安定性を理解するには、腹筋群と背筋群を解剖学的な位置関係から理解すると分かりやすいです。 腹横筋はコルセット筋とも呼ばれることがあり、その名の通り腹部の筋でありながら背筋とも連結して

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筋肉の生理学的特性を臨床に活かす方法 vol.2

火曜日ライターの松井です! 前回、筋肉の生理学的特性について下記の3つを解説しました。 ・Ⅰa抑制(相反神経抑制)による拮抗筋の弛緩 ・Ⅰb抑制(自原性抑制)による主動作筋の弛緩 ・反回抑制による主動作筋の抑制 どれも学校で習うくらい基本的なことなのですが、これらを丁寧に実践することで普段やっている筋肉への介入もより高い効果を期待できます。 そして、今回は前回の続きで下記の3つについて解説します! ・筋ポンプ作用による発痛物質の排出 ・筋収縮による発熱作用で結合組織

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腰痛改善に重要な多裂筋は走行をイメージすることが重要

リハ塾の松井です! 腰痛を改善するには多裂筋が重要です! 多裂筋は脊髄神経後枝内側枝の支配を受ける内側群に分類され、外側群が横突起より外側で表層大部分を占めるのに対し、内側群は棘突起と横突起間を走行し、深層にある小さな筋群を指します。 その解剖学的な特徴から、脊柱の運動を起こすというよりは椎体間の安定性、運動方向を誘導する役割があります。 そのため、筋紡錘が豊富に存在しており、多裂筋が機能不全を起こすことは腰部の姿勢・運動制御が上手くできないことと言え、無意識のうちに

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胸腰筋膜が原因で腰痛が起こる理由

リハ塾の松井です! 腰痛は訴える方が多いですが、中々良くならなくて悩むケースもありませんか? 大きく2つに分けると、屈曲時に起こる腰痛、伸展時に起こる腰痛の2パターンあります。 リハビリの現場では、高齢者が多いことから屈曲時に起こる腰痛が多いような印象を個人的には持っています。 このような腰痛に対して、痛い部位をマッサージするだけではあまり変わらないことも多いです。 その場合、原因として考えられるのは「胸腰筋膜」です。 屈曲時に胸腰筋膜が原因で腰痛が起こる理由を解説

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ASLRを評価として使いこなす方法

リハ塾の松井です! 自動的下肢伸展挙上テスト(active straight leg raise test:以下、ASLR)を知っていますか? 臨床で使っていますか? 簡単に言うと、背臥位で片側下肢を伸展挙上するテストですが、僕の周りでは運動療法として膝伸筋群を鍛える目的で使っている方をよく目にします。 ですが、個人的には有用な評価としてよく使っています。 下肢の運動として焦点が当てられやすいですが、体幹・骨盤帯の問題を見つけるための評価として使うことができます。

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筋肉の生理学的特性を臨床に活かす方法

火曜日ライターの松井です! 最近はもっぱらモンハンにハマっています! モンハンするのは高校生以来でしたが、大人になってもやっぱり楽しめます! 高校時代にやってた時はスラッシュアックスとかチャージアックスなるものはなかったので、気になってアックスを愛用しています。 モンハンしてるよって方は是非一緒に狩りにいきましょう! モンハンしてない、知らない方にとっては全然興味ない話でしたね、すみません。(笑) さて、臨床で筋肉の生理学的作用をどれくらい意識して活かしていますか?

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腰痛の視点に仙腸関節を取り入れよう

リハ塾の松井です! 仙腸関節って動くと思いますか? 腰痛の原因の一つに仙腸関節障害があります。 仙腸関節が動くか動かないかなどよく議題にあがりますが、実際動かしてもそんなに可動性があるわけでもないので、正直よく分からないですよね。 ですが、仙骨と寛骨とで関節を形成している以上は多少なりとも動くと個人的には思っています。 そして、実際に仙腸関節の動きを誘導することで痛みを訴える方がおられるのも経験します。 もし、腰痛だと思っているものが仙腸関節痛であったなら、仙腸関

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手指の痺れをアセスメントしよう

リハ塾の松井です! 僕が担当する利用者に手指の痺れを訴える方がおられました。 手指の痺れは主症状ではないのですが、これって意外とあるあるな訴えではないでしょうか? 主症状以外の訴えとして、手指や足趾の痺れや感覚鈍麻の訴えは割と多い気がしてますが、主症状でないだけに経過観察や何となくマッサージやストレッチの指導などして終わってしまっていることがあります。 でも、訴えている方からしたら困っているから、解決してくれると思っているから訴えてくれるわけで、正直何となくストレッチ

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安易に股関節屈筋をストレッチしてはいけない理由

リハ塾の松井です! 特に高齢者が多いですが、臨床で色んな方々を見ていると骨盤が後傾位で股関節が屈曲して、立位や歩行時に抗重力伸展活動が出にくい方がおられます。 そんな方にはどんな介入が有効でしょうか? 骨盤を前傾、股関節を伸展させるために制限組織をストレッチなどで解消する。 間違いではありませんが、気を付けないと安易にストレッチすることで逆効果になってしまう場合もあります。 ただ、一見悪いように見えても悪いことばかりではなく、背景には理由があってそうなっていることを考

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何を、何のために、どうやって触診するのか

火曜日ライターの松井です! 4月から新たにセラピストとして働き始めた方もおられますが、僕は4月からPT8年目となりました。 新人や若手、8年目でも変わらず重要だと思っていることがあります。 それは「触診」できること。 私たちは当たり前のように患者様や利用者様の身体を触って、筋肉や関節を評価したり、運動療法をアシストしたりして介入しますよね。 ですが、当たり前がゆえに ・何のために触診するのか ・何を触診しているのか ・触診することでどうなるのか、どうしたいのか こ

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中殿筋の解剖学的特徴から臨床応用を考えよう

リハ塾の松井です! 中殿筋はトレンデレンブルグ徴候との関係や膝OAの内反変形や痛みにおいても関連が言われており、注目される筋肉の1つです。 教科書的には殿部の真横についているイメージがありますが、実は中殿筋は殿部の後方まで広がっています。 となると、一般的な中殿筋のトレーニングとして側臥位や背臥位での股関節外転ではごく一部の繊維しか収縮を促せない可能性がありますよね。 今日は解剖学的に中殿筋はどのように走行するのか、それぞれの繊維はどんな働きがあるのか、どこが弱化しや

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腸脛靭帯の硬さ、ほぐすのが正解?

リハ塾の松井です! 臨床であるあるな問題の1つに「大腿外側の硬さ」があります。 もう少し具体的に言うと、腸脛靭帯の硬さが挙がることが多いかと思います。 腸脛靭帯は脛骨外側に付着し、硬さがあると膝関節屈伸の動きに影響を与えます。 また、腸脛靭帯は大腿外側全体にかけて走行する長い組織という特性上、腸脛靭帯に頼った姿勢・運動制御によって遠心性にパツパツに伸張されていることも多々あります。 なので、硬いからといってマッサージやモビライゼーションを安易に選択することは逆効果になる

意外と見落としがち?関節の動きより大事な筋肉の動き

リハ塾の松井です! 普段、関節可動域って何気なく評価してると思いますが、筋肉の可動性って評価していますか? 個人的には関節の可動性を評価するのと同じくらい、もしくはそれ以上に筋肉の可動性を評価するのは大事です。 何故なら筋肉が関節の動きを決めるので、筋肉のアライメント次第で関節の可動性も変わるからです。 これは運動療法においても大事な視点で、筋肉の可動性に偏りがあるために関節の可動域制限がある状態で運動しても、代償動作が出やすいし思ったような効果は得られない可能性が高

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【運動療法動画9つ付き】大腰筋の解剖学から運動療法まで

火曜日ライターの松井です! ちょっと前までは大腰筋が大事!大腰筋が大事!とよくSNSでも目にしましたが、最近はあまり見ない気がしています。 でも、大腰筋は流行り廃りがあるわけではなく、股関節におけるインナーマッスルとして変わらず大事な筋肉です。 そこで、僕も今一度大腰筋について復習したので、臨床では大腰筋をどんなふうに捉えて考えていくべきかを解説します! 今回の内容は大腰筋とありますが、何も股関節疾患に限った話ではなく、基本動作の1つの歩行にも大きく関係しますので、セ

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