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リハ塾マガジン

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2021年2月の記事一覧

足部を見ないのは歩行分析とは呼ばない

リハ塾の松井です! 歩行分析において重要なのは立脚期ですが、立脚期でも見るポイントは複数ありますよね。 足部、膝、股関節、骨盤と複数あるので、何となく立脚期を見ていても上手く問題点を抽出できません。 では、どこを優先して見るべきか? 答えは「足部」です。 何故なら、歩行は足部が床面に接して始まる上行性の運動連鎖だから。 なので、立脚期における足部の役割や機能を知らない、分析できないのは歩行分析できていないのと一緒です。 つまり、歩行分析するには歩行における足部の

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股関節術後に何となくリハビリするのはやめよう

リハ塾の松井です! 大腿骨頚部骨折や転子部骨折、変形性股関節症などによって手術を受ける方は少なくありません。 では、どんな方法で、どこを切って手術しているかちゃんと理解していますか? これを知らずにリハビリすると、知らず知らずのうちに侵襲した部位に負担を与えてしまい、それが痛みの原因に繋がるといったことも十分考えられます。 もしそうだとしたら、中々痛みが取れない、炎症が治まらない、創部が治癒しないというのもリハビリが原因ということもあり得ることです。 そうならないた

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膝関節のバイオメカニクスを知ろう〜歩行〜

膝OAでよく聞かれる訴えの1つ「荷重時痛」。 荷重時痛を評価するには、歩行時のどのタイミングでどんなストレスが加わっているのかを分析する必要があります。 そして、そのためには歩行における膝関節に起こるバイオメカニクスを知っている必要があります。 まずはざっくりと歩行分析できることが大事です。 慣れてきたらそこからより細かく見れることがポイントです。 今日は立脚初期と後期に分けた時、膝関節を中心に見るとどんな筋肉が働き、どういう視点で考えると良いのかをまとめました、

【保存版】膝OAにおける運動療法の考え方

火曜日ライターの松井です! 以前、膝OAは新人のセラピストでも担当する機会が多いですが、個人的には難しい疾患であると記事で書きました。 難しい理由としては、シンプルな筋骨格系の問題だけではなく、神経障害性疼痛や心因性疼痛といった他の問題からくる痛みも混在しているからです。 ただ、それらの面を評価、介入できることも大事ですが、そもそも筋骨格系の問題を適切に評価、介入できていないとリハビリの効果は上手く現れません。 そこで、今日は筋骨格系の問題に焦点を当て、膝OAの筋骨格

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筋連結を意識した運動療法の難易度調整

リハ塾の松井です! 皆さんは運動療法を指導する際、何を意識していますか? 姿勢?強度?回数? 色々考えるべき要素はありますが、僕が考える重要なポイントになる「難易度」があります。 難易度と言っても、今回は支持基底面の広さや重心の高さなどではなく、「筋連結」や「筋の協調性」に焦点を当てて解説します。

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ファンクショナルトレーニングの勧め

リハ塾の松井です! 僕は普段高齢者を対象にリハビリをしていますが、高齢者では既往歴や合併症が多く、問題点が1つに絞られることはほぼありません。 症状も多岐にわたる場合もあります。 高齢者はどうしても若年者と比べると活動量は低くなってしまい、リハビリの対象となる方では尚更その傾向が強いと思います。 活動量が低いと慢性疼痛になるリスクも高くなるため、なるべく活動量を高くするためにも「運動」が重要になります。 そこで問題となるのが、高齢者に対してどんな運動をするのがベストな

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運動しないと痛みを長引かせる

リハ塾の松井です! 運動は痛みを抑制する一番の薬です。 痛みを抑制しつつ、身体機能や能力を高めることができるので、運動を利用しない手はありません。 ただ運動するだけでは良くないので、運動によって痛みが抑制されるメカニズムをまとめてみました。

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痛みを軽減するには運動を駆使せよ

リハ塾の松井です! 運動は大事と言いますが、何故大事なのか。 これは目的によって変わりますが、今日は「痛み」に焦点を当てて運動について考えてみましょう。 痛みと運動がどのように関連するのか理解できると、痛みに対する適切な運動の指導ができるようになります。

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肩のリハビリで結果を出すには肩甲骨を評価せよ

火曜日ライターの松井です! 肩関節のリハビリに関わるといつも思いますが、肩甲骨をしっかり評価できないで上手く結果が出ることってまずないです。 若手の頃はひたすら肩関節のROMex、ストレッチとして、肩甲骨に対する上腕骨の運動、つまり肩甲上腕関節の運動ばかりしていました。 ですが、全然改善が見られないんです。 それもそのはず、肩甲骨をしっかり評価できていなかったから。 肩甲骨は肩関節のリハビリで非常に重要で、肩に何かしらの問題を抱える方の68~100%で肩甲骨の位置異常

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関節拘縮の痛みはストレッチが効果あり

昨日、関節拘縮に関する記事を書きました。 記事中で関節拘縮に対するストレッチの効果は薄いことを述べました。 昨日の記事はこちらから↓ この記事では関節可動域制限に対するストレッチの効果は薄いと述べましたが、関節拘縮における痛みに対するストレッチの効果は認められる可能性があります。 本記事では、関節拘縮における痛みとストレッチによる痛みの軽減効果についてまとめます。

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関節拘縮の中心は関節包の繊維化

リハ塾の松井です! リハビリの目的の1つに「関節可動域制限を改善する」ことが挙げられます。 その先にADL動作を獲得したい、歩行がスムーズになりたい、痛みを改善したいなどなど、様々なニーズがあると思います。 ですが、何となく関節可動域運動をしていても改善しない症例も少なくないですよね。 その場合、何が関節可動域を制限しているのかが曖昧なことが考えられます。 制限の原因が曖昧では可動域制限が改善しないのも当たり前で、改善したいならその原因をまずは把握するべきです。 今

膝OAの痛みで悩むのはやめよう

火曜日ライターの松井です! 膝OAって新人の頃から担当する機会がありますが、実はめちゃくちゃ難しい疾患だと思っています。 比較的多く担当する機会があるからか、新人でも見れる簡単そうな疾患みたいなイメージがあるかもしれませんが、全くそんなことありません。 全然痛みが良くならない症例もたくさんいますし、ADLにももろに影響する部位なので本当に難しいです。 中でも悩むのが「痛み」ですが、今日は膝OAの痛みについて3つの大枠から深掘りしていきます。 膝OAの方を担当したら、ま

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メカニカルストレスだけでは説明できない膝OAの関節痛

リハ塾の松井です! 変形性膝関節症(以下、膝OA)で起こる膝関節痛。 これを単なる軟骨がすり減ってるから、機械的ストレスが加わるからと捉えていると良くならない症例もおられます。 何故なら、膝OAの痛みは機械的ストレスからくる侵害受容性疼痛、炎症からくる化学的ストレスが組み合わさって起こっているから。 機械的ストレスという捉え方だけでは不十分なのです。

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神経由来の膝OAの痛みを理解しよう

リハ塾の松井です! 変形性膝関節症(以下、膝OA)の痛みは軟骨がすり減るからだと思っていませんか? よく勉強されている方であれば、軟骨には神経線維がないので痛みを感じないということは知っているはずなので、これは間違いだと思いますよね。 実際、関節裂隙の狭小化が進行しているからと言って痛みと相関があるわけではありません(参考文献①)。 ただ、軟骨の深層にある軟骨下骨が露出すると疼痛を感じる可能性はあります。 また、骨軟骨移行部にosteochondral channels

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