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みんなでつくるバターチキンカレーはなぜ激甘になったのか(#スクラム採用 Advent Calendar 2019)

こんにちは。HITO-Link CRMの塚本 ひかりです。HERPの元木さんにお声がけいただき、スクラム採用Advent Calendarの12/9を担当します☺

※前半カレーの話ですが、後半ちゃんとスクラム採用の話もします。

1.みんなでつくるバターチキンカレーはなぜ激甘になったのか

2か月に1回は前職の同僚たちとキャンプに行くのですが、なぜか毎回「カレーをつくりたい」と熱弁してくるメンバー(Nくん)がいます。

いつもだったら、「なぜカレーなのか」と猛烈に突っ込むメンバーがいるので、Nくんのカレーつくりたい作戦は失敗するのですが、11月のキャンプには「待った」をかけるメンバーがいませんでした。そして事件は起きました。

※カレーは大好きです

【1】材料の買い出しは基本自由(他のメンバーが何を買っているのか知らない)
いつもとはちょっと違う6人のメンバーで、キャンプ場につく前にスーパーで買い出しに。食べたいもの・必要だと思うものを、どんどんカゴの中に入れていきます。とあるメンバーはBBQ用の肉を、ほかのメンバーはお酒を、Nくんはどんどんバターチキンカレーに必要な材料を集めていきます。

【2】指揮系統はNくん(指示されたことを疑わずに動くメンバー)
キャンプ場に到着し、ちょっとお酒も入ったところでいよいよバターチキンカレーづくり。でも、そもそもバターチキンカレーをお店で食べたことはあれどつくったことがないメンバーたち。そこでNくんがネットでレシピを熟読し、ほかメンバーに指示をしながらみんなでつくります。

【3】基本途中で味見しない(仮説検証はしない)
カレーづくりの決め手はスパイスの調合。ガラムマサラ、ターメリック、カットトマト缶、生クリーム、塩、砂糖…指示された調味料たちをとにかく鍋に入れていきます。そして、すべての調味料をレシピ通りに入れ切って、味見。一同衝撃。

「甘い、甘すぎる…!」

何が起きていたのか…

→普通の砂糖ではなく「パルスイート」を買っていました(知らなかった)
→パルスイートは通常の砂糖の3倍の甘さなんです(気づかなかった)
→レシピ通りの砂糖の分量を一気に鍋に入れていました(犯人は私です…)

どうすれば…

バターチキンカレーは激甘にならずに済んだのでしょうか?

(塚本が確認していれば…という話は一旦置いておいて🤫)

2.スクラム採用、まずは崩れない土台を

必ずしも「みんなでがんばればいいものができる」わけではありません。激甘のカレーができることもあります。

スクラム採用も「みんなでがんばればなんとかなる」わけではありません。

そもそも土台ができていないと、いつか歪みが生まれます。

ではどんな土台をつくればいいのか?少し考え方がプロダクト開発に寄るかもしれませんが、必要なことをピックアップして解説します。

【1】前提条件をあわせる「そもそもなぜスクラム採用が必要なのか」

バターチキンカレーづくりに私が熱狂できなかったのと同じように、「なぜこれをやるのか」目的を自分事化できているか否かで、そのあとのチームの動きは大きく変わります。まずは関わることになるメンバー全員で、目的の認識合わせをしましょう。

図2

図5

強い組織であり続けるのであれば、人を雇うことは、だれかが会社を辞めて初めて考えるものではありません。優秀な人材の多くは就職活動をせず、いわゆる求人市場に出てくる前に就職・転職をしています。
人事や組織のリーダーは、自ら優秀な人材を探し出して、自社に惹きつけ、口説き導く必要がある時代になってきています。

(納得してくれない方がいらっしゃったら、それとなく理由をつけてこの本をオススメしてみてください👇皆さんの代わりにマックスが語ってくれます)


【2】目的を明確にする「この活動のゴールはどこなのか」
ゴールを明確化し動機づけることができれば、指示待ちではなく自ら動くことができます。
時として、人事が思い描いている理想像と事業部や人事以外の社員が思い描いているゴールがずれている可能性があります。図7

事業責任者であれば、事業計画を立てる際に要員計画も一緒に考えているはずなので、中長期の事業計画と起こりうるであろう課題を人事がちゃんと把握している、ということも重要です。


【3】全体像を描き現在地を明確にする「このアクションはなんのためなのか」

とはいえ、人事以外の社員は他領域のプロフェッショナルなので、いきなり「スクラム採用だー!」なんて言われても全体感が掴めません。ジョブディスクリプションの作り方もフレームを渡されただけではわかりません。

「砂糖小さじ4杯!」と言われ、パルスイートの甘さを加味せず3倍の砂糖を入れてしまった私のようにならないように、全員で確認しながら準備を進めていきましょう。
図8

ペルソナ→EVP→JD→キャンディデイトジャーニーマップは準備したいですね✍️

図9

チャネルの話で最近、「大企業の社員はSNSでの発信が禁止されているからイケてない…」という発信をよく目にします。でもこれは大企業・ベンチャー企業に関係なく、企業カルチャーの問題です。

個人的には、禁止するよりも適切な「基準」を「模範」という形で見せるのが効果的だと思っています。組織は社員のことを信じて、社員は組織のことを信じる、この信頼関係ができていることが前提ですけどね。

SNSでの発信がうまくて私がファンになっている企業のひとつが、ベーシックさんです。社員の皆さんがSNSやnoteで積極的に発信しています。

そして何よりもすごいのは、社長や経営陣もSNSやnoteでどんどん発信している点です。経営陣が良き「模範」になり先陣を切って発信している姿…まだお会いしたことないのに勝手に親近感が沸いていて、とても好きな組織です。是非参考にさせてもらってください☺️

【4】仮説検証の繰り返し「とにかく小さくやってみて、効果の高い施策を見つける」
1から10まできちっと決めてから行動に移したい気持ちもわかります。でも、間違った仮説を信じ込んで結果大きな失敗をするよりも、小さく仮説検証して小さく失敗して、結果大きく成功するやり方を見つけましょう。味見って大事です。

(スクラム開発を参考にするなら、スプリントの周期を決めて「スプリントプランニング」→「スプリントレビュー」を組んで回してみると良いです🙆‍♀️)

図10

↑は自分たちのチーム単位でスクラム採用をしてみた事例です。「認知」~「応募意思獲得」までは自分たちで活動し、そのあとは人事に適宜情報共有して一緒に採用まで繋げていく…という体制で活動しています。
エンジニア採用だと特に、メンバーが参加する勉強会や、Twitterは相性がとてもいいです。(実際、つよつよエンジニアに6人も出会えました🦸‍♂️)

個人が情報発信をできる時代だからこそ、社員ひとりひとりの発信・接点が会社を知ってもらう大きなきっかけになります。

最後に、

これも最近よく聞く話ですが、「会社が大きくなった=スクラム採用できない」というわけではないと思います。

まずはひとつの事業部や職種に絞ってやってみる、というやり方もあるので検討してみてください💪(ちなみに、最近お話している100人以上の企業さんだとそのパターンのほうがむしろ多いです)

以上!

#スクラム採用 Advent Calendar 2019、12/9担当の塚本でした!

※今回のテーマはスクラム採用だったのですが、ニーズがあれば「認知されたあとどう応募まで繋げる?」をテーマに、Talent CRMのパイプラン管理どうすればいいのかなどもまとめようと思います。

2019/12/2「HITO-Link CRM」サービス提供開始しました

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2020年4月頃に仲間になってほしいな…と思っていますが、まずはおいしいコーヒーか食事かお酒をおともにお話したいです☺!
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※激甘だったバターチキンカレーは、最終的にはいろんな調味料をとにかくまぜてまぜて、写真通りのおいしいバターチキンカレー(ドリア)ができました🍛

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