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大きなミモザの木の下で

北海道に移住して、気づいたことは沢山ありますが、その中の一つが、「関東に住んでいた頃によく見かけた花が北海道では見かけない」ということでした。

季節毎に咲く花を幼い頃から楽しみにしていた私にとって、それはそれはとっても大きく心を揺るがす 気づき でした。

もちろんその逆の「関東にいた頃にはほとんど見かけなかった植物が北海道ではよく見かける」ということもあるのですが。

ちょうどいま時分に咲く、大好きなミモザが北海道では自生できないと知った時は、ことさら大きな衝撃が走ったことを思い出します。

まだ、移住した街のことに詳しくなかった私は

お花屋さんに行けばミモザはあるのだろうか… どのお花屋さんに行けばいいのだろうか…

と少々焦っていました。

落ち着いて暮らしてみたら、あんなに焦らなくても毎年時期が来たらあちこちのお花屋さんに、ミモザはちゃんとほわほわとした姿で並んでいました。

北海道で暮らす家に、初めてミモザを迎えた時には、嬉しくてとにかくフィルムカメラで写真を撮りまくりました。

どうして人はそんなにミモザに惹かれるのでしょう。
どうしてミモザはこんなに魅力的なのでしょう。

寒い冬を越えて、日差しの中に黄色のポワポワを纏ったその姿が、春の訪れを告げてくれるから。

まぁるい小さな粒々が寄り添っているその姿が、目に優しいから。(もしミモザが丸くなくて尖っていたら?なんていまちょっと思ってしまいました 笑)

まぁ、可愛いことに理由はいらないのですけど。ね。

きっとSNSの影響もあるのかな。
ミモザに埋もれたポートレートを見て憧れる人も少なくないはずです。

そうそう、北海道在住の方にミモザが大きな木の植物だということを伝えると驚かれることが何度かあって、その姿を見せてあげたいなぁ…
なんてその度に思ってしまいます。

数年前、スマートフォンで撮影した
都内の大きなミモザの木


そんな大きなミモザの木の下で、シャッターを切った、少し肌寒い春の日々。

毎日懐かしく思い出す3月の北海道は、まだ雪景色です。

明日3月8日は国際女性デー。

そして

「ミモザの日」

ですね。

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