見出し画像

「私たちは子どもに何ができるのか」:読書感想文_2024年5月課題図書_こども

こんにちは。Hikariです。
たぶん季節の変わり目が原因の喉風邪が長引いてて、ちょっとしんどいけどこころは元気。
アウトプットちゃんとする!が最近の目標なので、5月の課題図書にしていた「私たちは子どもに何ができるのか」の簡単な読書感想文を書きました。

読んでる時はなるほどね〜って読み流してしまっていたところも多々あったみたいで、改めて自分の言葉でこんなこと書いてあったのよって説明しようと思うと難しい。けど、わかりやすくしようと思って画像まで作っちゃったりしたので見てあげてください。

まあ、私の文は読まなくても全然良いので、こちらの本はぜひ読んでみてくださいな^ ^

総じてわかりやすく、細かく章ごとに大切なことを教えてくれたので、子供との向き合い方に悩んでいるかた、「非認知能力」について知ってみたいよ〜って方におすすめです!!!

課題図書とごほうび図書について
2024年の4月から、毎月自分に課題図書を与えることにしました。
自分の興味関心のあるテーマを毎月設定して、そのテーマに沿っていそうだなと思う本を一冊、選びます。
ごほうび図書は、ムズカシイ本のお供です。学びたいこととか興味関心とか関係なく、単純に心惹かれる、読みたいなって思った本を一冊、選びます。

https://note.com/hikariri_1227/n/n0fdce8d230e6?sub_rt=share_pw

私たちは子どもに何ができるのか

こちらの本〜

非認知能力とは

非認知能力とは、「粘り強さ」「誠実さ」「自制心」「楽観主義」といった、それぞれの心の内側にある学校のテストではなかなか測れない能力のこと。
これを伸ばすには、小さい頃の家庭環境や愛された経験などが大事だったりする。

読んでいた中で、特に面白い、わかりやすいなあと思ったのが、この「学習のための積み木」の話。

学習のための積み木(本書内の図を参照してCanvaで作成しました)

学校では、下の青や緑の能力、例えば、ゲームなどに気を取られず課題を終わらせるという目標に向けて集中できる”自制心”や、自分の強みや弱みを正確に認識できる”自己認識”の能力があらかじめある程度築かれているという前提のもとにカリキュラムが作られている。
でも、日常的に暴力を受ける、罵声を浴びせられる、親が離婚を繰り返すといった逆境の中に生きていた子供達は、その学校で過ごすための基礎がしっかりと育っていなくて学校でついていけない。そして、成績不振に陥ったり、問題行動を起こす。その結果として、周囲から”落ちこぼれ”のレッテルを貼られてしまう、、、。

そんなの悲しすぎるじゃん。じゃあ、どうしたらいいの?

非認知能力を伸ばすには

本書では、非認知能力というものにどう向き合っていけばいいのかという問いに、主にアメリカでの実例を用いて答えてくれる。

非認知能力が大きく伸びる幼児期の子たちへ向けた取り組みだけではなくて、教師から生徒に向けてできること、気をつけるべきことなども割と詳しく書いてあってわかりやすい。

読んでいて、特に覚えておきたいと思ったのがモチベーションについてのお話。低所得層の子どもたちがもっと勉強や学校での生活を頑張れるようにするためにはどんなことを気を付けてあげれば良いかしら?っていう。

2人の心理学者、エドワード・デシとリチャード・ライアンは、私たちは多くの場合、自分の行動が生む表面的な結果ではなく、その行動によってもたらされる内面的な楽しみや意義を動機として決断を下すとした。
2人はこの現象を内発的動機づけと名付け、人は、「有能感」「自律性」「関係性(人とのつながり)の3つが満たされるときに限って、内発的動機づけを維持できると述べた。

例えば、デシとライアンによれば、
「生徒に自分で選んで、自分の意思でやっているのだという実感を最大限に持たせ」(=自律性)、
やり遂げることはできるが簡単すぎるわけではないタスクを教師が与え(=有能感)、
教師に好感を持たれ、価値を認められ、尊重されていると感じる(=関係性)
とき、生徒のモチベーションはぐっと上がるそうだ。

これは本当にそうだなあと思う。やらされてるなあって思いながら課題やるのってしんどいし、簡単すぎたり難しすぎる問題ってやる気出ないし、しかも、せっかく終わったのに「あ、やっと終わったん?(呆れ気味)」みたいな感じで言われたら悲しいもんね。

でも先生視点で見ると、これって結構腕の見せ所だとも思う。
「やり遂げることはできるが簡単すぎるわけではないタスク」ってなかなか際どいライン攻めないと生徒は満足できないだろうし、そもそも一人一人の生徒の得意なことや苦手なことをしっかり把握して、しかも課題を個別で設定するってなると、30~40人のクラスだった場合、現実的に1人では対応しきれないかも。
通常クラスではなくて、放課後少人数クラスとかで対応するとかだったらできるのかなあ。(けど、それだと先生の負担増えちゃうね、、、)


人を図るものさしは、そもそも単純化できないものだから。

これを読んで改めて思ったのは、「人を図るものさしはそもそも単純化できない」ということ。
人はそれぞれ違った家で生まれ、違ったふうに育てられ、違ったものに触れて大きくなっていく。そうやってできた人生の組み合わせは人によって違うから、それぞれが持っている能力ももちろん違うだろう。

それを、学力テストみたいにたった一つのものさしで図って比べるなんてそもそも不可能だし、一つ40人くらいのクラスでまとめてばーっと教えたとしても、取り残されてしまう子が出てしまうのは当然っちゃ当然かも。

そういった中で、どうやって私たちは子供に向き合っていくか?考える良い機会になりました。
そして、子どものこともっと知りたい!!とも思いました。

今も子どもの居場所づくりしているところに週一ペースでボランティア行かせていただいているので、この本で学んだことを活かして、これからも子どもたちと向き合っていきたいです。



▼ターンアラウンド・フォー・チルドレンの、「学習のための積み木」に関するリサーチペーパー(PDF, 英語です)

https://turnaroundusa.org/wp-content/uploads/2016/03/Turnaround-for-Children-Building-Blocks-for-Learningx-2.pdf?_gl=1*1mq16uw*_gcl_au*MTY2MDQ5MDM4NC4xNzE3MzIxNjkw*_ga*MTQxNzgxNDczMi4xNzE3MzIxNjkw*_ga_R6K1DM02WR*MTcxNzMyMTY4OS4xLjAuMTcxNzMyMTY5MS4wLjAuMA..


5月の課題図書とごほうび図書についてはこちら▼



この記事が参加している募集

#読書感想文

192,370件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?