【開催報告】森と畑の子どもキッチンプログラム〜TANE〜DAY3

今日で3回目、調理室では2回目のプログラムです。次回(2週間後の4/24のレッスン日)には1度目のプレゼンテーションのための試作の完成を目指さないとなりません。


目玉は何か

前回「さらにおいしくするにはどうしたらいいか考えてくる」と宿題にした2種類の惣菜がありました。

・チーズソース
・ナスのマリネ

ナスのマリネってパンに合うね、と意外性を発見できたのですが酸っぱさが子ども達には不評で、酸っぱさを和らげる方法を考えてこよう、ということになったのです。

バルサミコ酢+醤油、米酢+砂糖、バルサミコ酢+レモン汁、といろんな方法を試してきてくれました。

きてくれたけどいちばん大事な「自分達がおいしいと思うパン」には届かない、というのがみんなの結論。味がちょっとおとなっぽいよね、友達に食べて欲しいパンにはならないよね、ということでマリネは却下することにしました。


そうなると今度はチーズソース推し、ってことになるんですが、、、

マッシュしたジャガイモとチーズって、皆さん想像してみてください。

モッサリしてる感じがしませんか?

そうなんです。このモッサリした感じをさらにパンと合わせたら・・・重いですよね。


ここが課題だね、ということで、レシピの改善を図ることにしました。



同時に「ポテサラパンってどうなのよ?」という話し合いに。

ちょっとフツーすぎない?


いちあんにはまだない味で、「えー!意外!」という組み合わせ。そんなパンをやっぱり創造したいよね。


そこでわたしがひとつ提案したのが○○○を使ったジャム。

みんなこれ、知ってた?食べたことある?

「えー!知らない!」「ない!」「おいしいの〜?」

疑心暗鬼もいいところ(笑)


じゃ、いくつかつくり方があるからみんなで作ってみよう!

グループに分かれてつくりました。

画像1

同じ材料でも、切り方や調味料をいれる順番で味が変わることがわかったし、実際パンに合わせて見たら、同じパンと合わせても感じる風味が全然変わる。

考えながら食べるとたくさん食べてなくてもお腹いっぱいになるねw



○○○ジャムの行方

7人中1人だけ、「このジャム苦手」という子がいたんです。

全員一致でGOなら簡単なんですけどね、こういう時の話し合いってすごく大事。

少数派にこそ大切なヒントが詰まっていたりするし。


だけど大事なのは

少数派の意見を聞く耳を持つことだったり
少数派側は伝えることを諦めないということだったり。

場への臨み方というのかな、すり合わせよう、という氣持ちがすごく大事だなと思っています。

それで話し合いは全く質が変わります。たとえハードな雰囲氣になったとしても。


「おれ関係ないし」なんて態度はもちろん問題外だけど、意見を言わなくても聞いてるよって態度でそこにいることだったり、「それってこういう意味?」って解釈したことを反復して場に戻したり。

そういう姿勢って相手との信頼関係を築いていくのにとても大切だよね。言葉を交わす安心な場をつくるためにも。

誠実に臨んでいない子には厳しく注意しましたし
逆に反対意見や少数意見を勇氣を出して伝えることは結果的にチームのよりよい目的達成につながっていることも伝えました。

個人の感情はどんな時でも働くけれど、チームとして今何を大切にしようとしているのか、何を成し遂げようとしているのか。
正直に感情を開示することは悪いことではないけれど、自分勝手にしたいことだけ、言いたいことだけを言葉や態度で発信していたら、チームでよいものをつくることはできないし、信頼もしてもらえないよね。

そういったことも感じて知って、これから先、場の創造にコミットできようになるといいなと思います。

いいものを生み出す、というのは、時に心がチクチクすることだってあるもんね。だけどチームで何かを生み出すってすごくクリエイティブでエキサイティングな体験なはずだからさ。


さて、ご家庭ではどうでしょうか。意見を交わすってこと、しているでしょうか。

こういうの多分学校で習ってないし、機会がすごく少ないだろうな。まぁ30人、40人いたら先生フォローに入れないしね。さらにこの社会情勢が影響して「話し合いの場」がどんどん減っているんじゃなかろうか。すごく危機感を覚えます。

森と畑の子どもキッチンは誠実に関わること、正直に行動することを大切にしていきます。






今のあなたのために。あなたの次世代のために。採種や栽培、堆肥づくりに必要な資材を買ったり、本当に心地よい環境にするために使わせて頂きます! 応援ありがとうございます♡感謝します☺︎