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伝道師への道*「今、ここ」にいる難しさ。

心がほどけるおむすびの会とは異なり、伝道師講座は「伝え手」として学ぶので、むすんでいる姿から伝える(伝わってしまう)ものまで自覚し理解しておくこともします。

今受講中の埼玉県内でカフェを営んでいる彼女は
27歳で自分のお店を始めました。
そこから3年間、本当に突っ走ってきたのだと思います。

いつもオヤツを出してくれます♡


3年という時間は
自分がやってきたことを振り返るタイミングに差し掛かる時期でもあるのだろうと思います。

お店をやったからこそ
自分で決断して営んできたからこそ
変えたいこととより深めたいことも見えてくる。
そんな時期なのでしょう。

改めて自分がこのお店を通して
自分の手が生み出すものを通して
どんな「おいしい」を伝えたいのか
それをもう一度再定義したい。

今回、心がほどけるおむすび伝道師を受講した本音の動機でした。



わたしは「おいしい」は
How toで生まれるものだと思っていません。

特におむすびのように
調理すらされていない、手仕事が生み出す、ごくシンプルなものは
栄養価とか分量などの数値では計り知れない「おいしい」の影響力を持っていると思っています。

体と心が「即」反応するのが
おいしい、の本質だと思っています。

噛み締めて味が伝達されるおいしいではなく
「即」反応する「おいしい」があります。

だから
おむすびを頬張って泣くんです。

そう。
泣くことも「おいしい」なんです。



どうして泣けると思いますか?

わたしの主観と経験に基づいた話しになりますが

「今ここ」に戻ってくるからだと思うのです。

頑張っている人ほど
過去を反省し、糧にして
未来を想像し、予測して
動いているんです。
動きつづけているんですよね。

だから結果や成果が出るんです。
それって本当に素晴らしいことだし
誰もができることじゃありません。


でも一方で
「今」を生きているかと言われると
それができていない。

だから見失うんです。
だから疲弊するんです。

今ここに立てている自分にOK出すこと
今ここにいるだけの自分を赦すこと

今ここに生きている自分を丸っと愛すること

そんな風に
今ここにいる自分のいのちを感じること。

何かをしていなくても
何かができていなくても
今の自分をまんま感じて認められた感覚

そんな時に味わえる「安心感」が
愛に溢れた未来を創造していくし
過去を癒すのだろうというのがわたしが感じていることです。



そしてそんな感覚を
食べた時に感じられ
思わず出てくる「おいしい」が
彼女にとって伝えたい「おいしい」でした。

ポジティブな場を生み出す「おいしい」もあれば
あぁ、よく頑張ってるよね
よくやってきたよねと
癒してくれるような「おいしい」もあるんですよね。

そんな「おいしい」を生み出すには
「今、ここ」のいのちを感じて手を動かしているか
が問われているのではないかと思うのです。

それが結果的に「相手を思っている」になるだけであって。

口にした時今の自分に戻って来られるような
安心感につながるような「おいしい」になるには

相手を思いながらつくることではなく

つくり手として、自分のいのちを、今ここで、まっすぐ使っていますか?
と、問われた結果なのではないかと思っています。


手仕事の偉大さって
わたしはここにあると思っています。

食べ物は味覚と連動しているからわかりやすいし反応しやすですね。

わたしはある方が描いてくださった絵を見て
抱きしめて泣いたことがあります。

食べ物でなくても

手が生み出すものって
エネルギーが伝わる。

「今、ここ」を生きていることは
自分を生きていることでもある。
自分のいのちをまっすぐ感じていることでもある。

お商売にしなくても
家族や大切な人にも伝わってしまうのが
「手仕事」という表現なんだろうと思います。


「おいしい」の本質は
手仕事をする自分を調えること。

それが相手の「おいしい」の感度を変えていくと思っています。

今、を感じること。
今、に立つこと。
今ここ、にいて、呼吸に集中してみること。

つくり手の立ち位置は
生み出すもののエネルギーにダイレクトに影響するのだろうと思います。



今のあなたのために。あなたの次世代のために。採種や栽培、堆肥づくりに必要な資材を買ったり、本当に心地よい環境にするために使わせて頂きます! 応援ありがとうございます♡感謝します☺︎