超個人的サカナクション名曲ベスト25!(僕がファンになり切れない理由)

今月はサカナクション超個人的ランキングベスト25!と参りましょう。実は、僕はサカナクション勿論好きなんですけども、なんとなくファンになりきれないとこがあるんですよね。僕が知ってる全アーティストの中で毎回新譜を楽しみにしてる数少ないアーティストであることは間違いないのに何故ファンになりきれないのか書きながら考えていけたらなと。言いたいことがある楽曲とそうでもない楽曲とあるんで順位に関わらず解説にバラ付きが酷いことになります。僕の理解が及んでない偏見に基づいた苦言もあると思います。ですので、真っ当にサカナクションが好きな人には向いてない記事となってるのをご了承願いたい。

第25位 新宝島
これが一応代表曲になるんでしょうかね。まぁよく出来てる!売れ線をまぁよく狙ったなと。けども、中華の匂いを漂わせて王道じゃない狙いもバッチリハマってる。ただそれも含めて、売れそうな要素がありすぎてさほど思想が見えない気がします。とにかくMVがいいですよね。若い世代は逆にこの曲からドリフのアレを知った人も多いじゃないんですかね?まぁよくくっ付けたよなぁ。ハイセンスすぎる。

第24位 シーラカンスと僕
サカナクションはこれくらいアングラな感じが好きです。

第23位 ネプトゥーヌス
なんか苦しそうなボーカルがいい。

第22位 Aoi
日本サッカーを表すのに「青」に目をつけたのがオシャレじゃないですか?それで応援ソングで「青いという劣等感捨てて」というマッチョじゃない、強い言い方じゃない寄り添い方がグッと来ましたね。合唱スタイルも応援歌として好きですね。まぁ、もっと好きな応援ソングは山ほどあるんでこの辺で。

第21位 表参道26時
タイトルの目の付け所がオシャレですよね。

第20位 セントレイ
メジャーデビュー曲。「1000と0」の語感の良さ。まぁまだJPOPに迎合しすぎてる感は否めないが、そんな考えず聴く分には良い。

第19位 多分、風。
しょうがないんですけど、個人的には山口さんの80年代テクノブーム終わってくれねぇかなぁと。本当に好きなのは大衆迎合なのかよく分かんないとこあります。けど、これは結構好きな方ですね。「やや熱い視線」とかずっとボンヤリしてるのが良いですね。

第18位 ナイトフィッシングイズグッド
初期楽曲でファン人気は高いらしいですけど、壮大な感じ良いですよね。

第17位 ナイロンの糸
音色が心地いいです。

第16位 三日月サンセット
メロディラインが好きです。

第15位 ユリイカ
若干ミュージックと被る気がしますけど、「意味もないのに生き急ぐ」ってこんな端的に現代社会を風刺されるとグッときますね。「いつ終わるかな」って絶対歌ってなくね?「いつ永遠は叶う?」って聞こえるんですよ。そっちの方がいい歌詞に思えてしまって。。。

第14位 ワード
アマチュア時代に作られたんですかね。YUKIさんのコンペで負けたんですよね。で、採用されたのが「JOY」だったと。まぁこれは相手が悪すぎましたね。あれは傑作中の傑作。完璧すぎる。けど、この曲もいいですよ。結構何しても内省的になっちゃうのが人を選んでしまうのかなぁ。

第13位 フクロウ
もうoasisだよね!笑っちゃうくらいにUK。僕がoasisの音が好きなのもあってサカナクションらしさ全然ないけど好き。山口さん本当はこういうサウンドも好きなんでしょうね。で、「ひとり」の使い方絶妙。自然と人工物を対照させて「ひとり」が浮いてくる。この絶望感。スッゴイいいんだけど、この路線の曲ばかりだったら彼らは売れなかったろうなぁ。作者からするとキツイよなぁ。。。

第12位 グッドバイ
そんな山口さんが「無作為」に挑んだのがこれです。そして、あんま売れなかったからやっぱ凹むという。グッドバイしきれなかった。これがハマんなかったから80年代サウンドに傾倒していったんじゃね?ただ、個人的には凄く好きですよ。アウトロのコーラスは「グッドバイ世界」と言ってるんですかね?太宰感いいじゃないですか。感傷的。

第11位 目が明く藍色
ファン人気一位なんですってね。中盤の展開とかもうQueenもビックリな破天荒ですよ。ただ、多分これはもう僕が理解できる域にない曲だと思うんです。本当にサカナクションが好きな方には理解できる曲なんだろうと思うんです。高度すぎてついていけないってパターンのやつですね。

第10位 アイデンティティ
歌い出し「アイデンティティがない」この絶望。サカナクションはサビが二つあるような構成の曲が多くてそこが凄く好きなんですけど、この曲は「アイデンティティがない」と「どうして」の部分でしょうかね?思春期を見事に現しましたよね。これを大合唱してるんだからもう見事。

第9位 ドキュメント
この歌はかなり「無作為」で衝動的な素直な部類に入ると思うんですけどね。サカナクション はラブソングが極端に少なくてそこも好きな要素なんですけど、「愛の歌歌ってもいいかなって思い始めてる」って正直な思いだったんだろうなぁと。

第8位 映画 (コンテ 2012/11/16 17:24)
実験音楽みたいな、こんくらい攻めても全然いいと思うんですけどね。

第7位 モス
この俗っぽさは好きですね。俗っぽいけど「マイノリティー」をみんなで叫ぶってのがいいんですよね。「三つ目の眼」が気持ち良すぎる。これを客と変な振り付けで一緒にやる。ええじゃないか!みたいね、ある種の革命ですよ。根底の弱者救済感が凄く感動する。

第6位 蓮の花
この曲は理屈じゃないんですよ。イントロが好き!「わっはっは」みたいな歌い方好き!MVの変な雰囲気好き!!

第5位 僕と花
これ、修学旅行の飛行機で流れてたのが凄く良い思い出に残ってるんですけども、まぁサカナ臭さを抑えた素直なJPOPな方だとは思いますよ。ただ、「夜が手を伸ばしそっと引っ張ってまた何か言おうとしてるからつまりは僕の目は花を探してた」この抽象的で言いすぎてない抑えめな表現が凄くグッときますね。

第4位 エンドレス
もうこの歌詞はとんでもない!なんかもう人間の業みたいね。哲学ってかね。万華鏡のように巡る巡る人間不審みたいね。これ、現すことに成功しちゃったんだ!みたいな傑作ですよ。

第3位 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
この曲で僕はサカナクションを知ったんですよね。というかこれで初めてMステに出たから。この人ら「メディアにあんまり出ないアーティスト」として売り続けてる割にはだいぶメディアに出たがってる方ですよね。なんなんだろ。最近のミスチルとかの方がよっぽどメディア嫌ってる。。。あ、で、初めて彼らを見て衝撃的でしたよね。バンドなのに横一列でMac広げて森羅万象をバッハのせいにしてたんだから。うわぁ〜!すっげ〜!!って。初めて聴いた時に鳥肌立ったアーティストはサカナクションとあいみょんだけですね。

第2位 スローモーション
ここまで書いてみて分かってきたのは山口さんは「作為」と「無作為」、「売れ線」と「やりたいこと」みたいな軸の葛藤があるんじゃないかなぁと。個人的にはこの曲は全部いい塩梅に聴こえるんですよね。「だんだん減る未来」「だんだん知る未来」の対比とか巧いし、けど大衆を幾らかは選ぶ造りですね。そして、MVがスッゴイいい!!60年代のサイケ感、僕が知ってる全アーティストのMVでベスト3に入るくらいには好きですね。

第1位 ミュージック
そして、一位はこれにしました!!だからって語りたいことはそんなにはないんですけど。。。サビが二つある構成とか叫びとか祈りのように爆発していくメロディラインとか、電子音メインながら自然について考察するような歌詞の対比とか、全てが天才。で、紅白に一回だけ出てこれ歌ったんですよね。圧倒的だったでしょ!カッケ〜!!思いましたね。

はい!という訳でございまして、サカナクション超個人的名曲ベスト25でした!!
、、、ここから個人的な考察なんですが、なんで僕がサカナクションファンになりきれないかですよね。
僕が思うサカナクションの好きなところ。多分一番は内省的な歌詞なんですよね。ただ、何度か書いたように「作為」と「無作為」が問題になってくるんですよね。売れよう、ファンに喜んでもらおうとすると「作為」的にやらなきゃいけない。けれどそうするとミュージシャンメッセンジャーとして正しいんだろうか嘘つきなんじゃないかみたいな葛藤が出てきますよね。その葛藤が伝わってくる。作為的な部分も伝わってくる。伝わらなくて楽しんでるファンもいれば伝わって共感して楽しんでるファンもいるんでしょうね。が、僕は伝わってきてそれが苦しく聴こえてるんだろうと思います。しんどいのでファンになりきれないんじゃないかと思います。共感するし、いいなと思うんですけどね。
僕としては、「生きる苦悩を抱えながらも音楽の中では才能溢れてて突破口を見出してる人」が一番惹かれるんです。それが僕にとっては桜井さんでありASKAさんなんでしょう。勿論この二人も苦悩して売れそうな音楽を作為的に作ってきたとは思いますが、圧倒的に素晴らしいものをサラッと作り上げてきたような気にさせる力があるんですよ。苦悩を共有しながらも音楽の中だけでは光を照らしてくれるような存在に惹かれるのです。
なんかサカナクションをdisってるように聞こえるかもですけど、そんなつもりはなくて大好きですよ。勿論天才集団だとも思ってますよ。感じ方の問題って訳です。高学歴の知人が何人かいるんですが、サカナクション好きの人多いですね。苦労と努力が好きな人はサカナクション好きな人多いんじゃないですかね。僕はそこまでなりきれないから天才にすがっちゃうんでしょう。
まぁ、僕は今後もサカナクションを聴き続けますよ!また良い曲作ってください!できれば、そんな気を負わずにね!!
P.S.あなたと離れ離れにさせてしまってからこれを出したのは結果的にはまだ良かったんだと思っています。申し訳ない。

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