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湯加減のいいプールをのぞいてみた。#4

ぼくたちの地元には、ホテルとプールと温泉がいっしょになっていて、ゴーカートやパターゴルフのほかにコテージなんかもあって、昼はBBQ、夜は天文台から星を眺めたりできるすっごいところがあるんです。

新年早々、ぼくはそのすっごいところのプールの二階にある小さな観覧席に座り下をのぞき込んでいる。50のおっさんがひとりで。。。

手前では、水をかけあいキャッキャしている子どもたち。その横には、父親が少し疲れ気味だけど浮き輪に身をゆだねて幸せそうな顔でその様子をみている。ザ・レジャーって感じの光景だ。おつかれ、とうちゃん。

奥のレーンには、スタイルの良い女性がデューク更家ばりに体をクネらせウォーキングをしている。そしてその後ろをおじいちゃんがゆっくりと歩いてぃんぐ。前を見ながらちょっぴり嬉しそうにしているお顔が印象的だ。ヘルスケアに年齢や性別は関係ない。そうだよね、おじいちゃん。

真ん中のレーンでは、強面のお兄さんが水面から顔だけを出して、水中で正拳突きをくり返している。顔は怖いしかなりシュールな光景だ。ただ時々、窓から射す光の反射加減で生首のようにも見えてしまうときがある。スイミングキャップを被った武将の生首がレジャー施設のプールに浮かんでいるのだ。…加藤さん、事件です。

その隣のレーンに目を移すと、野郎三人組がいる。神秘的なウォーキングにも、生首にも目もくれず、あきらかに周りとは違う熱量で泳いでいる。小休止には、外人並みのグータッチで賞賛し合いアスリート感を漂わせているけど、泳ぎはさほどというかあまりというかほぼ速くない。そして、三人そろってぷっくりしている。大げさに言うと、このレーンには松〇修造と〇島康介と瀬戸大〇が降臨していてultra soulが流れている…ということにしておこう。

まあ早い話し、このプールは色んな人がいて、観ていておもしろい。

小さなすべり台から降りてきた子どもの水しぶきを浴びて苦笑いする生首。
それに気づかず、浮き輪に身を委ねながら寝落ちしてしまったとうちゃん。
しばらくして、なぜかクネクネし始めたおじいちゃん。
そして、自分たちの世界に没頭するultra soulたち。

プールを使っている人たちにとって、ここはいい塩梅な場所なんだろうと思いながら、最近そんな場所が減ったよなあと思いながら、、いい塩梅って案外難しい、、、なんてことを思いながらのぞきを終えたおっさんでした。

って、このまま終わるとプールをのぞきに来たただのおっさんになってしまうので、念のため説明すると、じつは新年早々、長い付き合いのあるこの人たちに会いに来たんです。

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uetra soulな人たちに。

ちなみにこのレジャー施設はロマンピアの溢れる場所らしいですよ。



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