見出し画像

エコな選択をするときに考える、2つのパターン

ここ数年で、環境に配慮した商品や、地球にやさしい取り組みをするお店が増えてきました。

「自分のお店でも、なにかエコな取り組みをしたい」「ゴミが多く出るのが気になるから、少しでも減らしたい」

そう思うけれど、方法がありすぎて何からやっていいかわからない、何が本当のエコなのかわからないと思う人も多いと思います。

私もまだまだ模索中ですが、なるべく地球にやさしいものを暮らしに取り入れ、地球にやさしいものづくりのお店を営んでいます。

▼運営しているお店

そんな私が自分のお店で、地球にやさしい取り組みを実行するときに考えていることを紹介します。エコにしたいと思った時には、大きく分けて2つのパターンがあると思います。

減らす方法

ひとつは、減らす方法。余計なものを取り除いて、できるだけシンプルにする方法です。

例)ショッピング袋をなくす(有料にする)、過剰包装をさけて簡易包装にする、飲食店でおしぼりをなくすなど。

この方法のメリットは、消費するものや廃棄されるものを減らして、環境負荷を軽減できること。ものを減らすだけでなく、それにかかわる手間も減らせるので、ほかのことに使える時間が増えます。

デメリットは、物足りなく感じられる可能性があること。過剰にあることに慣れている人にとっては、手抜きや丁寧さに欠けると感じ、ネガティブな印象を持たれるかもしれません。対策として、地球環境のことを配慮してこのようにしていると伝える工夫が大切です。

変える方法

草ストローを使っているカフェ

もうひとつは、変える方法。今あるものを、環境にやさしい素材や手法に変更します。

例)ストローをプラスチック製から紙製やステンレス製に変える、包装紙をリサイクル紙に変える、使い捨てではなく繰り返し使えるものに変えるなど。

この方法のメリットは、繰り返し使えるものに変えたり、捨てるはずだったものを再利用することで、廃棄量を減らせたり、循環を生み出せたりすること。

エコに対する想いや工夫が伝わりやすかったり、お客さんに興味や考えるきっかけをつくることもできるかもしれません。

デメリットは、費用が高くなる場合があることと、手間が増える可能性あることです。環境にやさしいものは価格も高くなる傾向があります。またストローをステンレス製にすることで、ストローを洗う工程が増えるなど、手間がかかる場合もあります。

そのほかの方法

実際には減らす方法や変える方法だけでなく、ほかにもさまざまな方法があります。例えば、以下のようなことなど。

・不要なものは断る
・売り上げの一部を寄付する
・清掃活動に参加する
・手入れしながら長く使う
・きちんと分別する

なにを選ぶかは、それぞれの予算や手間や、想いによって変わってくると思います。

実際に取り入れていること

私の運営するお店では、減らす方法として、マルシェなどでは手提げ袋は必要な方のみに渡すようにしています。

作品を作る際は、ビーズや人工ガラス、着色料などの人工物を使わず、海辺で拾ったシーグラスや貝殻、流木だけでシンプルにつくることを大切にしています。

プラスチックフリー&再生紙の梱包

変える方法としては、包装紙や作品に使う紙はリサイクル紙、緩衝材はプラスチック製ではなく紙の緩衝材を使用しています。ショップカードも再生紙とベジタブルオイルインキで作成しています。

ほかにも、ビーチクリーン活動をしたり、環境保護活動に参加したり。新しいなるべく資源を使わず、今あるものを使ったものづくりを心掛けています。

最後に

エコな物事に取り組むと、一方から見るとエコだけど、違う視点で見るとエコじゃない、ということが多々あります。完ぺきにすることは難しいな、と今までいろいろな方法を試してみて感じてきました。

なにを良いと感じるかは、人それぞれ。減らす方法も、変える方法も、どちらも間違っていないし、どちらが正解ということもないはず。あれってエコじゃないよね!と一方向の視点だけで決めてしまうのも、もったいないような気がします。

現状を知って、ものの背景や使われたあとの行先を想像して、できることからすこしでも始めてみる。

なにか取り組んでみると、ゴミが減るって気持ちいいな、と気づいたり、思ったよりシンプルにしても問題なさそうだな、と新たな発見があったりします。完ぺきじゃなくても、楽しみながら、無理なく心地よい方法で良いんだと思います。

これからも減らせるところはないか、より良く変えられるところはないか、時々点検しながら、地球にやさしいお店運営をしていきたいです。

0か100かではなく、できることからすこしでも。ちいさな選択を積み重ねた先に、持続可能で循環のある、心地いいお店へ育っていくことを願って。



◇◇◇



人と地球に優しいシーグラスアートのお店
「hikari living」

◇日々のものづくりの様子はInstagramにて

◇web shopはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?