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ときどき踏み出す、大きな一歩で

「スモールステップで進むといい」
そんな言葉をときどき耳にする。小さな目標を立てて少しずつ達成することで、着実に大きな目標に近づけるという考え方である。

私もなるべく大きなリスクを負いたくないし、ちいさくコツコツ積み重ねるほうが好きだ。それに、速く進むのは苦手。ゆっくり、地道に進むのが自分には合っている。だからいつもは、おそるおそる、ちいさくゆっくり進んでいる。

そんなスローペースで、なかなか一歩を踏み出せないような小心者の私だけど、「ときどき思い切りがいいよね」と驚かれることがある。

例えば、看護師を辞めて、ライターの道を目指したり。自分でちいさなブランドをつくって、運営を始めたり。思い返すと大学生の頃も、全くバイトの募集をしていなかったちいさな個人経営の居酒屋がなんだか気になり、突然連絡をしてバイトをさせてもらったこともある。突拍子もないことを思いつき、「これだ」と思ったら大きく踏み出し、突き進んでしまうところがあるのだ。

「大きな一歩を踏み出すタイミング」は多くはないけれど、ときどきやってくる。最近でいうと、ブランドを始めたのは、自分にとって大きな一歩だった。

「楽しそう、やってみたい」という気持ちがあり、「失敗してもリスクが少なそう」と思ったので、やってみることにした。

ただリスクが少なくても、大きな一歩を踏み出すときは少なからず、不安が伴う。何度も不安になって、「やっぱりやめておこうか」と後ずさりしてしまう。ぜんぜん潔く踏み出せてはいない。

不安はあるけどやりたい。やらなかったら、きっと後悔する。そうやって自分に言い聞かせて、「実はこんなことをやってみたくて」と信頼できる人に話を聞いてもらって、やっと気持ちが固まってくる。


振り返ってみると、大きな一歩を踏み出してみて、後悔したことはほとんどない。居心地のいい人や場所と出会えたり、枠の中から抜け出して、視界がひらけたような感覚になったり。

大きな一歩の分、大きく変化が訪れる。それがいつもいい方向に進んでくれたのは、運に恵まれているからだと思う。

あとは、今まで積み重ねてきたことが助けてくれたりもする。ちいさく積み重ねてきたことがあるからこそ、大きく踏み出せることもある。

これからもコツコツ積み重ねることを大切に、時には大きく踏み出せる思い切りの良さも持っていたい。流れに身をまかせることもあれば、時には自分の意志でしっかりと舵を切っていたい。

ときどき踏み出す大きな一歩が、私を何度も成長させてくれたし、素敵な人や場所と出逢わせてくれたから。


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