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官能基②

芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』を読んだ。
読んでいるうちに、教科書に載っていた随筆を思い出した。それは「ある作家の全集を読むことは非常にいいことだ」と、ただ文を追うのではなく、人を知る作業としての読書について書かれていた、たしか小林秀雄さんの書かれたもの。

主人公の推し活動はまさに全集を読むかの如しで、彼女と同じ年の頃に少ないお小遣いで買った太宰治全集の思い出もまた蘇ってきた。全集、実家に置いてきちゃったなぁ。
太宰治が欲しかった芥川賞。今は自分の名がついた文学賞があると知ったら、推し(太宰)はどんな風に思うだろうか。

さて、昨日寝落ちたので、官能基の続きです。

□アルデヒド類
カルボニル基(C=O)に、水素原子が1つずつ結合した官能基、アルデヒド基(-CHO)をもつ化合物をアルデヒド類といいます。強い刺激臭と皮膚感作があります。語尾は「~アール」。
※シトラール、シトロネラール、バニリンなど

□ケトン類
カルボニル基に、炭化水素が結合した化合物。語尾は「~オン」
ローズマリーなどに含まれるカンファーがよく知られていますが、カンファーは別名をボルネオンといいます。
特徴のある作用が期待できるのですが、神経組織への刺激があるので妊婦さんや疾病のある方への使用には注意が必要です。
※カンファー、ヌートカトン、メントン

□エステル類
カルボン酸類(カルボキシル基 -COOH をもつ化合物。)とアルコール類によって生成される化合物。語尾は「~イル~エート(~酸~イル)」。
※酢酸リナリル(酢酸+リナロール)、酢酸ベンジル(酢酸+ベンジル)

エステル類の酢酸リナリルは鎮静作用もあり、ラベンダーやベルガモットなど多くの精油に含まれています。特に柑橘系のベルガモットは嫌いな人も少なく、ルームスプレーにも使いやすい精油です。
ただ、酢酸リナリルは水を加えると酢酸とリナロールに加水分解を起こしてしまうので、時間がたつと酸っぱいような臭いになってしまいます。
酢酸リナリルが含まれた精油を使ってルームスプレーなどを作るときには、早めに使いきるようにするのがポイントです。

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